漁港と旅の縁について

寄り道しつつも、目的地に到着。
ガイドブックには載っていない、つまり観光地ではない漁港。
田後漁港に辿り着きました。
ここは、烏賊漁が盛んな場所で、港には烏賊釣り漁船がたくさんありました。
台風により、大シケの海。
そのせいか、時間帯のせいかは定かではありませんが、人の気配が殆どありませんでした。

ここは、とてもゆっくりと時間が流れているように感じました。

住宅地にも、足を踏み入れてみる。
そこで、おじいさんに声を掛けられました。
カメラ3台もぶら下げている私。
てっきり、怒られるんだろうなと、覚悟を決めたのですが。
「良い写真は撮れた?」とにっこり問い掛けてくれたのでした。
二、三言会話をした後、有難いことに周辺を案内してくれると言って頂けました。
勿論、喜んでお願いすることに。
「どうせ、暇だから」そう言いつつ、絶景ポイントに導いてくれました。
こっちが近道と、民家の庭を通ったり、草を分けつつ道なき道を切り開いたり。
そうして着いた、見晴らしの良い場所。

この漁村ことや周辺の見所など、たくさんのお話が聴けました。
これは、昔の灯台だったそうです。

温暖化やら大気汚染やらで、この綺麗な海も昔とは大分変ってしまったとのこと。

今は、某アニメのロケ地になったとかで、若者の観光客が訪れるとも言っていました。

こんな縁があるのも旅の醍醐味。
おそらく、一人旅ならでは。
現地の人の優しさに触れた、とても贅沢なひとときでした。
おじいさんの家の軒下で頂いたミカン、とても甘くて美味しかったです。



車に戻って、次の目的地へと思ったら。
猫たちに遭遇。
あまりにも可愛かったので、夢中でシャッターを切りました。


これも、また一つの縁。

正しいという言葉くらい虚しいものはないな

久々に読みました、恩田陸

月の裏側 (幻冬舎文庫)

月の裏側 (幻冬舎文庫)

読み応えのある頁数。
はじめはやや退屈でしたが、気付いたらどっぷり小説の世界に引き込まれていました。
これは、下手なホラー小説よりも怖い。
しかし、面白い。
最期の場面、きれいな文章だなと、思わずため息。