文芸部ことのは

大阪公立大学文芸部ことのはの公式ウェブサイトです。

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●2024年度 部員募集●


 文芸部ことのはでは随時、部員を募集しています。
 男女問わず、一回生はもちろん、上回生、院生の方でも大歓迎です。
 興味を持った方はお気軽にご連絡ください。
 新入生・入部希望の方向けのページはこちら


 本が好きな方、好きな本を広めたい方、本について話す知人が欲しい方、本そのものを作りたい方……お待ちしております。

 部活に興味のある方は下のメールアドレスにご連絡していただくか、Twitterのリプライ・DMにてお問い合わせしていただくか、部室にお越しいただければ、丁寧に部活動の説明をいたします。

 その他、ご連絡の際も下のメールアドレスか、Twitterのリプライ・DMにてお問い合わせしていただくよう、よろしくお願いいたします。


    E-mail: kotonoha.omu★gmail.com
    お手数ですが★を@に変えてください。
    twitter: https://twitter.com/kotonoha_omu_




文芸部ことのはでは、週1回月曜日、お昼休みに部室にて部会を行っております。部会の見学はあらかじめご連絡して頂く必要はございませんので、お気軽にいらしてください。
 部会には多くの部員が出席しております。お越しになることで文芸部の雰囲気を知ることができると思います。またそのとき、部活動についての説明をご希望の方には、部員が丁寧にご案内いたします。



正式名称: 大阪公立大学文芸部ことのは
設立年: 1999年
部員数: 約5人
部長: ---
活動日時: 毎週1回の昼休み(今期は月曜日)+オンライン活動+不定期(編集作業等)
活動場所・部室: 大阪公立大学なかもずキャンパス旧文化部棟一階中央
E-mail: kotonoha.omu★gmail.com
お手数ですが★を@に変えてください。
twitter: https://twitter.com/kotonoha_omu_
郵便: 〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1番1号 文芸部ことのは 宛


部室の位置はこちら。

ことのはオンライン 2日目 @古川砅、間雁透

 こんにちは。先日に続き、M1の古川です。

 新歓イベント2日目の企画として、1日目とは別メンバーでリレー小説の実況をしました。一瞬来てくれる人がいた気配があったのですが、その人は1日目のリンクを踏んで去ってしまわれた......。難しいですね……。

 

 以降は今日のログです。1日目とはまた雰囲気の違う小説になりました。

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ことのはオンライン 1日目 @古川砅、白石乙矢、助野神楽

 こんにちは。M1の古川砅(ふるかわ わたる)です。

 新歓イベント1日目の企画としてZoom上でリレー小説の実況をしました。部の紹介や質問コーナーも行うつもりではありましたが、本日は来場者ゼロでとても悲しい。現地参加の人とかは Zoom 見れませんものね......。明日はどうでしょうか......?

 

 以降は今日のログです。雰囲気を感じてもらえれば幸いです。

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ハウツー記事:小説を書いてみよう!

  • 前置き 
  • 小説に必要なたった3つの要素
    • 1. 誰が
    • 2. 何に出会って
    • 3. どうしたか
  • 小説を書いてみよう!
  • おまけ:小説を書いてみた
    • 要素決め
    • 出来た小説

前置き 

kotonyan.hatenablog.com

ここまで小説を書くことの良さについて話してきたわけですが「というわけでみんな小説を書いてみてね! がんばれ!」と放り出してしまうとたぶんほとんど誰も書かない気がする。そこで小説の書き方編(もとい事実上の後編)として、小説の簡単な組み立て方をリンク先で公開します。

  こんにちは。文芸部ことのはの古川です。というわけで、本記事では小説執筆の初心者向けに小説の簡単な組み立て方を紹介していきます。手元に紙とペンなどを用意して読んでもらえると良好です。

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新入生勧誘記事:文芸部で小説を書いてみよう!

  • はじめに
    • 合格・ご入学おめでとうございます!!
    • 本題
  • 新入部員募集中!!
  • 小説書きのススメ
    • 小説を書くということ
    • 小説を書くことのメリット
  • それで結局どう書くのか

はじめに

合格・ご入学おめでとうございます!!

 新入生の皆さん、はじめまして。大阪府立大学文芸部ことのはの古川と申します。この度は、大阪府立大学への合格・ご入学おめでとうございます。

 授業や部活、受験勉強など何かと拘束時間の多い高校生活と比べると、大学生としての日々は圧倒的に自由です。勉強や趣味、友情、恋愛、アルバイト、その他なんでも構いませんが何かしら打ち込めるものを持ちましょう。これからの大学生活が皆さんにとって実り多いものとなることを祈っています。

本題

 前置きが少し長くなりましたが、本記事の主旨は、

「『大学生活で打ち込めるもの』として小説を書いてみるのとか、どうかな?!??!??!!?! 新入部員募集中!!!!! 募集中!!!!!!!!」

 です。募集中です。

 文芸部は例年「部室に来てくれた新入生にお菓子と飲み物を出して世間話をする」という極めて素朴な方針で勧誘活動を行っていますが、新型ウイルス流行の影響で今年の勧誘活動は雲行きが怪しいです。

 新歓の日取りも未確定ですが「まずは興味を持ってもらおう!」ということで本記事を書きました。小説の書き方編と合わせると少し長くなりましたが、創作に少しでも興味がある方には楽しんでもらえるかと思います。(本記事の内容は古川個人の意見であり、本記事の内容が絶対確実に正しいと主張する意図は特にありません)

 本記事を読んで興味を持ってもらえたら Twitterアカウント (@kotonoha_OPU) 宛の DM か、kotonoha.mailbox★gmail.com(お手数ですが★は@と打ち直してください)宛のメールを送ってください。よろしくお願いします。

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「かき氷」「サマーソルト」「ハリケーン」@古川砅

 金曜日の夜、寿司子とサイゼリヤで飲んでたら「ねえアヤちゃんー、かき氷食べにいこうよー」ってワインを空けた寿司子が突然言い出したのね。私はプチフォッカでドリアをさらうのに忙しかったから、あーそいえばすぐそこミニストップだったねーうん食べたい食べたい後で寄ろってテキトーに返事したら、寿司子の奴は「そんなんじゃなくてさー、もっと、5000円くらいの」とか宣った。いや、そんなんってお前。ハロハロおいしいじゃん。私はソフトクリーム派だけど。
「大体5000円って、それもうかき氷器買えちゃうじゃん。ムリ。寿司子、寿司子すぎ」
「えー、でも5000円のかき氷器だと5000円の味にならないでしょう? 自分で作ろうとしたときの材料費とか人件費とか考えると、5000円っていう値段はむしろお買い得じゃないかなあ。アヤちゃんこそ、かき氷舐めすぎだと思う。もっとかき氷に真剣になろうよ」
「寿司子そうやって散財するからいっつも月末ピンチなんじゃん」寿司とかお菓子とか。
「♪〜(口笛)」
 5分くらい押し問答を続けたところで、そういえば大学からちょっと歩いたとこにアイス屋さんあったよねあそこの『〜宇治金時デラックス・ハリケーンver〜』がたしか1200円くらいだったからまずはそこから試してみようよって寿司子が言い出して、私はアイス屋さんのかき氷を1杯食べるよりはコンビニのソフトクリームを5本食べたいなあって思わないでもなかったんだけど、あんまりごねてもケチな感じがするし、食後のティラミスも運ばれてきたから、じゃあ来週の日曜日に集合で、ってことでかき氷の話は終わりにした。
 で、日曜日、待ち合わせ場所に行ったのよ。空は吸い込まれそうなくらい広くて、雲一つない青色で、それだけ見てるとまあまあ爽やかそうな雰囲気だったけれど、手元のスマートフォン曰く今の気温は34度らしいし、アスファルトからの照り返しがじりじり焦げるように熱いし、待ち合わせの時間になっても寿司子が来ない。セミがミンミンジャワジャワ鳴く音にもいい加減慣れてきて、LINEの既読も全然つかないからこれは寝坊だろうなー、って思いながら日陰でしばらく焦げてたら、案の定寿司子から「ごめんふつかよい」ってメッセージが来たわ。寿司子、弱いくせに飲みすぎるもんなあ。まあドタキャンは今に始まったことじゃないし。埋め合わせはまた今度してもらうことにしておいて、とりあえず「おだいじに」ってスタンプを押してから、うーん、これからどうしよう? ってちょっと悩んだの。
 それで、そのまま帰るのも何だしなーってアイス屋さんに行ってみたら、アイス屋さんの建物がキンキンに凍っててさあ。いや、凍ってたって言われても意味わかんないと思うんだけど、こう、でっかい氷柱? がカキーンって生えてて、その中にすっぽりアイス屋さんが埋まってる感じ。わかんない? がんばって。で、うわーなにこれーってドン引きしてたら、後ろのほうから殺気が飛んできてね。突然のことだったから私も焦って、殺気に向けて振り向きながら全力でサマーソルトキック(バク宙しながら蹴るやつ)をお見舞いしたんだけど、足ごたえがなくて。あれ、おかしいな? って思ってたら「ふぎっ」って音を立てながら足元にぬいぐるみが転がったのね。丸っこいペンギンのぬいぐるみ。私って意外とぬいぐるみが好きなんだけど、そんな私の審美眼的にも結構かわいいぬいぐるみだったの。で、わーかわいいって拾い上げようとしたら「人質に取るつもりだったペンに……お前……、一体何者ペン……」ってそのぬいぐるみがしゃべり出したから私もすごくテンパっちゃって。
「ええっと、普通の女子大生でありますけど」
「お前のような普通があるかペン……」
「喋るぬいぐるみに申されましてもいまいち説得力に欠けると思いますですが」
「ぬいぐるみではないペン……ごほっ、ペンペン侯sh」
「あ! わかった。あれやったのあんたでしょ、どうやったかわかんないけど。あれ中の人とか大丈夫なの?」
「人……? がはっ、朝からずっと無人だったペンが……」
「あー。定休日」
「くそっ……魔法少女シランスの首を取るはずだったペンに、この吾輩が……、こんなところで…………ペン」
「力尽きた」
 そしたらペンギンのぬいぐるみがさらさらーって風に散っていって、アイス屋さんもいつのまにか解凍してたのよ。何だったんだろうって私もちょっと考えようとはしてみたんだけど、まあ暑いし定休日だしどうでもいいやーって、ミニストップに寄って、ハロハロ食べて帰ったわ。
 別の日、寿司子にソフトクリームを奢らせながらこの話をしたら、寿司子(本名:静音)はなんか顔引きつらせながら「へ、へ〜。アヤちゃんのお家、中国拳法やってるんだ〜」とか割合どうでもいいことに感想し出したから、あっちゃあ熱中症で頭おかしくなったと思われたかなーまあ実際そうだったのかもしれないなーって流しながら、私は手元のソフトクリームを喫するのに集中することにしたの。

「蛇」「紫色」「裏切り」@すきーむ

 太陽に向かって吼える蛇。山道。
 マラソンランナーのような孤独。
 汗が伝ってゆく先を食い止める。その首筋。脈動。


 そのリズムとは裏腹に、のんべんだらりと鐘が鳴る。 
 夕方五時の鐘が鳴る。
 反響して、街に降りそそぐ。


 そのうちに日没がやってくる。この世の終わりみたいな紫色の空が訪れて、それすらも消え失せて、夜が始まる。
 夜が始まれば、提灯が点いて、露店が連なって、人が群れて――

 
 ああ、祭の夜だ、自分が自分でなくなってしまうような!


 辺りは闇に包まれた。乱暴に歩けば足を踏み外してしまうだろう。
 

 そのとき、耳へと流れ込んできた。
 篠笛。祭が始まる。


 その合図に囃し立てられて、月が赤く染まる。
 


 空気は意思を持って、体にまとわりついてくる。
 汗にまみれた服が乾くことは、もうない。

 そうである限り、祭はいつまでも続くだろう。