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2011年02月26日

昔から日本人は働きものだったのか?

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現在予約受付中の『348人の女工さんに仕事の話を聞いてみました』のご紹介の後編です。

前編と番外編はこちら。

二つの革命 - コトリコ

348人の女工さんに仕事の話を聞いてみましたのご紹介 前編 - コトリコ

日本人と労働

そんなわけで今日は日本人と労働について。

はたして日本人は、どんな仕事でも嫌がらずに勤め、仕事を最低でも三年は辞めず、劣悪な労働環境に文句ひとつ言わず頑張っていたのでしょうか?

今回は日本人が持っている働く日本人像が本当か嘘か、『348人の女工さんに仕事の話を聞いてみました』から女工さんたちの意見を引用しながら調べてみることにします。

女工さんと云えば劣悪な環境で文句も言わずに働いていた立派な人で、僕は嫌いな言葉なんですけど、いわゆる社畜みたいな感じのイメージがあると思います。

嫌ならすぐに辞める人々

製糸業女工 十八歳

こうして女工をしていれば、女工云々と言われるし、仕事でも出来るとよいけれども少しも出来ません。

故に早く年季があいたら、やめたいと思っております。

いきなりですけど、もう仕事を辞める宣言、一方でこちらは、良い環境なら働いてやっても良いかなという意見です。

織物業女工 二十六歳

わたし、きたばかりで、なにもしれませんが、二三年つとめるつもりです。

あさはやくしごとにかかり、よるはやくしごとをおしまいにしたいのです。

これならばおもうよりも、ながくつとめるつもりです。

社畜どころか彼女たちは、労働環境が良くなけりゃあっさり仕事なんか辞めちゃう牙ある狼この様に昔の日本人は嫌になったら、すぐに仕事を止めていたのです。

本文を読むと分るんですが、技術力のある彼女たちの流出を止めるために、儲かっている会社はより良い環境を作り続けています。

冷静に考えますと、流れの料理人が活躍する漫画などは、社員の定着率が異常に良い国だと成立しませんもんね。

誉められなけりゃ働かない人々

それではどうして日本人は、遅刻もせず長くひとつの職場で働くようになったのか

いろいろな要素がありますけど、その理由のひとつに皆勤賞などの制度の存在があります。

織物業女工 二十三歳

盆暮れに賞与として、反物をもらう時が楽しい。

織物業女工 十九歳

機織の賞金や皆勤賞など色々ありますから、仕事をするのがたのしみです。

なにかもらえるから仕方なく真面目に働いてやってるんだよという、強い意思を感じることが出来ますね。

今や形骸化し、報奨というよりも罰則になってしまった多様な制度は、もともと真面目に働かない日本人に向けて作られたものなのです。

イベント大好きな人々

これだけではなく、女工さんたちは仕事中も楽しいイベントを求めます

織物業女工 十四歳

電気休み(停電時には休みになった)が、一番にたのしゅうございます。

急遽、仕事が休みになるのが一番に楽しいという主張、これ感覚的には大雪で休みになったとか、風邪で学級閉鎖とかに近いのでしょうか、イベント大好きです。ちなみに電気休みや良いという人は本書に出てくるだけで、3名くらいにいます。

当然ながら彼女たちにとっては、毎日の昼食もイベントです。

織物業女工 十六歳

ひるごはんの時間は四十分やが、一時間にして欲しい。

昼休みが短かいという意見は大量にあって、2時間程度の休み時間を望んでた女工さんもいたんじゃないのかなっていう感じです。

当然これだけじゃなくて、昼休みの質に言及する女工さんもいる。

製糸業女工 十七歳

一番に望むことは、通勤者のために定まった所で、食事の出来るような食堂をこしらえて欲しいのです。

今は食堂がないため、せっかく楽しい食事時に、みんながわかれわかれになって面白い話もできないからです。

良い感じの食堂を作れという意見、ここまでくるとただのワガママですね

なぜ真面目に働くのか

しかし真面目に働く女工さんたちもいる。

なぜ彼女たちは真面目に働くのか。

紡績業女工 三十七歳

時にはなにか私たちの慰安になる様に、忠実に業務に服しているものには、毎月いくらなりとも、その賞として授与されたら、心も勇み、楽しくまた忠実に業務に従事し得ることと、信じておるのでございます。

製糸業女工 十七歳

楽しいことは、この会社にいてなにも知らぬ人と、姉妹のように楽しくはたらくのがなによりです。

また工場で糸が残らずにまきあがるのが、また楽しいことです。

製糸業女工 十七歳

機台(機織り器のフレーム部分の傾斜)の具合が良くて、はたの織りよいのが嬉しいです。

また節期にお金(ボーナス)を頂くのも嬉しいです。

撚糸業女工 十八歳

糸のよく立つ時には、私は時間のたつのも忘れて働くのが楽しい。

どんな仕事でも嫌がらずに勤め、仕事を最低でも三年は辞めず、劣悪な労働環境に文句ひとつ言わず頑張る馬鹿なんていません。

人は楽しいから熱心に働くのです。

当り前ですけど、ちょっと感動をしてしまいますね。

june_tjune_t 2011/02/26 21:33 元ネタ(の一つ)、栃木県警保安課編のアノ調査でしょうか。
"織物業女工 十四歳「電気休み(停電時には休みになった)が、一番にたのしゅうございます。」急遽、仕事が休みになるのが一番に楽しいという主張……"
昔工場で働いてたおばあちゃんたちに聴き取りをすると出てくる話ですが、月に2回ほど保守で工場への送電が停まることがあって、そのときだけ仕事が休みになったという、そのことじゃないですか。つまり月休2日。
同じ調査報告の男性工の意見の中に、「せめて月3回休ませて」というのもあります。
みなさん、ずいぶん働きものです……。

ハムハム 2011/02/27 01:37 昔の人はすぐ結婚して家庭に入るというのがスタンダードじゃないでしょうか?
女工さんは繋ぎ感覚で仕事をしていたのではないかと思いました。

takeover67takeover67 2011/02/27 08:56 解釈が強引過ぎ。先に結論ありきはいかんよ。

kotorikotorikokotorikotoriko 2011/02/27 14:15 june_t さん
ありがとうございます。
1日と15日の公休日を電休と呼んでた工場もあるみたいなんですが、どう読んでも急な停電で休みになった状況を電休と呼んでる人もいて、僕も解釈に少し迷っている感じです。
資料も少く、会社公式の呼び方と女工さんたちの用語は少し違うみたいで、余計にややこしいですね。

ハムさん
結婚せずにずっと女工さんとして働くという人もいらっしゃいるみたいです。
花嫁学校的に工場を使う人もいたそうです。

takeover67 さん
そうですね。

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