Python.use(better, follow=”K&R”) ハッシュ表と辞書 1/10

Python.use(better, follow=”K&R”) # for novice 記事一覧
ハッシュ表と辞書

《著》本間りす、森こねこ 《監修》小泉ひよ子とタマゴ倶楽部
改訂♪2008/09/23

C言語のバイブルとされる K&R では、ハッシュ探索を使った事例を紹介しています。Python の世界では、利用者定義のクラスと組み込み型との間に「シームレス」な関係を維持できます。そこで、ハッシュ表を再構成して、組み込み型 dict と同等に扱えるようにします。これによって、クラスと組み込み型との相互理解を深めます。

はじめに

K&R で紹介されたハッシュ表〔hash table〕は、言語処理系の記号表を管理するのに便利な機能を提供します。一様なハッシュ関数が得られるなら、ハッシュ値を添字とする配列の要素を参照して、二分木より高速なアクセスが可能です。辞書 dict は、配列にはない、便利な機能を提供します。そこで、ハッシュ表を辞書としても扱えるように再構成してみるのも一興です。(^_^)

《承前》前回までのあらすじ

K&R で紹介された二分木を再構成して、組み込み型 dict と同等に扱えるようにすると、利用者定義のクラスと組み込み型との間に「シームレス」な関係を維持できます。
今回は、K&R で紹介されたハッシュ探索を使って、組み込み型 dict と同等の機能を実現します。これによって、クラスと組み込み型との相互理解を深めます。

対象読者

こんな症状を抱えているなら (@.@)
・配列の添字に数値以外を使いたい
・配列の中に任意のオブジェクトを混在させたい
【効能】添字を指定したり、要素を格納するときに、自由度が高まる
【副作用】辞書のないプログラミングなんて…


《ひよ子のきもち♪2007/12/03》