イベントリスナー：actionPerformed

改訂したクラス InspectorPanel は、複数のサブパネル（SelectionPanel など）で構成されます。ボタンを選択すると、指定した項目のメンバー特性を確認するために、新たなインスペクターが起動されます。その背景を図解すると、次のようになります。


ボタンを選択するとイベントが発生して、1）リスナーでもある自身のメソッド actionPerformed が呼び出されます。2）選択した項目 listView.selectedValue を頼りに、3）ターゲット self.target のメンバー特性を獲得します。4）獲得した値を観察するために、新たなインスペクター Inspector を起動 show します。

class InspectorPanel(JPanel):

    def __init__(self, target):

        self.target = target

        self.layout = BorderLayout()

        e = self.buttonView = JButton(

            text="inspect", 

            actionPerformed=self.actionPerformed, 

            )

        self.add(e, BorderLayout.NORTH)

        e = self.listView = SelectionPanel(

            client=self,

            target=target,

            )

        self.add(e, BorderLayout.WEST)

        e = self.textView = JTextArea(

            lineWrap=True, 

            )

        self.add(JScrollPane(e), BorderLayout.CENTER)

        e = self.helpView = JTextArea(

            lineWrap=True, 

            )

        self.add(JScrollPane(e), BorderLayout.SOUTH)

    def actionPerformed(self, e):      # 1)

        e = self.listView.selectedValue    # 2)

        e = getattr(self.target, e)    # 3)

        Inspector(e).show()            # 4)

    def valueUpdate(self, s):

        self.textView.text = `s`

        self.textView.caretPosition = 0

        self.helpView.text = `type(s)`

メソッド actionPerformed には、インターフェース ActionListener の規定に従って、イベント処理を記述します。ここで、self.listView.selectedValue を参照したのは、選択した項目を SelectionPanel から獲得するためです。全体を俯瞰すると、次のように、


イベントリスナーに対して、1）actionPerformed が呼び出されると、2）サブパネル self.listView からの選択された項目を頼りに、3）自身が観察している対象 self.target から必要な情報を得て、4）それを観察するために新たな Inspector を生成しているのが分かります。


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