事例:リストの内包と比べて

組み込み関数 map の典型的な利用法は、関数を任意の要素に適用することです。

>>> map(lambda e: e*2, range(10))
[0, 2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18]

ここでは、各要素を2倍した値を列挙したリストが得られます。
第1引数 function には、任意の(第2引数 sequence 以降の引数と同数の引数が必要な)関数を指定します。ここでは、lambda 関数の引数 e を使って、range(10) の各要素を参照します。
第2引数 sequence 以降には、任意のシーケンスを指定します。ここでは、関数を適用する対象として、0 から 9 までの整数を列挙したリストを与えます。
組み込み関数 map と同じことは、次のように、

>>> [e*2 for e in range(10)]
[0, 2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18]

リストの内包でも表現できます。

>>> map(type, [0, "", True, None, [], {}, ()])
[, , , , , , ]

組み込み関数 type を適用すると、各要素の型が分かります。