事例:文字列を使って
第2引数 sequence に、シーケンスとして文字列を与えると、第1引数 function を各要素(文字)に適用します。
>>> map(ord, "ABC")
[65, 66, 67]
組み込み関数 ord を使うと、文字列を構成する各要素(文字)の ASCII コード値が得られます。また、組み込み関数 map でリストが得られるので、これを別の map の第2引数に指定できます。すると、
>>> map(hex, map(ord, "ABC"))
['0x41', '0x42', '0x43']
前述した ASCII コード値に、組み込み関数 hex を適用すると、16進数で表記した文字列が得られます。同じことは、次のように、
>>> [hex(ord(e)) for e in "ABC"]
['0x41', '0x42', '0x43']
リストの内包でも表現できます。
>>> map(str.lower, "ABC")
['a', 'b', 'c']
ここでは、関数の代わりに、組み込み型のメソッド str.lower を指定しています。同じことは、次のように、
>>> [e.lower() for e in "ABC"]
['a', 'b', 'c']
リストの内包でも表現できます。