気まぐれ読書手帖

2017-11-07

ぼくたちのリメイク2 十年前に戻って本気になれるものを見つけよう!(★★★★☆)

僕、橋場恭也はある日、意識だけが十年前に戻って憧れの芸大生に!後の超有名クリエイター達と同回生になり今日も彼らと一緒に課題の制作や学園祭の準備に奔走中。河瀬川英子らも合流したチームきたやま・改の作品は上映会で高い評価だったが観客の反応は悪く、周囲には役者だったナナコが足を引っ張ったと言われてしまう。追い打ちをかけるように加納先生や英子に役者への志を問われ心を閉ざしてしまうナナコ。未来からやってきた恭也がナナコの才能を開花させるために考え付いた秘策とは―。「頑張るのはナナコだよ。でも…頑張るためのことなら僕は何だってする」いま何かを頑張っているあなたの為にある青春リメイクストーリー、飛躍の第2巻!
シリーズ2冊目。今回は将来人気歌手になるとされるナナコがメイン。音痴が原因で歌手の道を諦めていたけど、恭也の支えで自分の夢の方向性をきちんと決めることで一歩前へ進んだナナコを応援したい。しかし恋愛模様は前途多難、ナナコは自分の気持ちに気付き始めてるよな…。あの場面を目撃してしまうとはタイミングが悪すぎ。いくら雰囲気に流されたとはいえシノアキの行動はなんだかなぁと呆れてしまった。
次回は貫之メインなんですかね。恭也には何か作戦があるみたいですが、どんな展開になるか楽しみです。

2017-11-06

さくら、うるわし 左近の桜(★★★★☆)

さくら、うるわし 左近の桜

さくら、うるわし 左近の桜

男同士が忍び逢う宿屋「左近」の長男、桜蔵(さくら)は高校を卒業し、大学に進学。それを機に実家をはなれ、父の柾とその正妻と同居することになる。しかし、やっかいなものを拾う”体質”は、そのままで…… 。大雨の朝、自転車通学の途中で事故にあい、迷いこんだ先は古着を仕立て直すという〈江間衣服縫製所〉。その主の婆さんは着ていた服で浮き世の罪の重さをはかり、つぎに渡る川や行き先を決めるという――この世ならざる古着屋や巡査との出逢い、境界をまたいで往き来する桜蔵の命運やいかに――!?(この川、渡るべからず) 匂いたつかぐわしさにほろ酔う、大人のための連作奇譚集。
シリーズ3冊目。待ちに待った久しぶりの新巻ということで楽しみにしていました。前回は桜蔵の大学進学に伴い、征との同居が決まったところで終了。桜蔵は一応認知はされてるものの征の正妻の子ではありません。普通はギスギスした雰囲気が漂うものですが、むしろ正妻と仲が良いとか長野さんの作品らしいなと思います。
今回も事あるごとに桜蔵が「女」扱いされ、揉め事に巻き込まれていきます。個人的には「この川、渡るべからず」が面白かったなと。あの世の狭間の描写が興味深かったです。それにしても征は罪な男ですね〜。桜蔵と関係が進展するのかと思いきやあくまで親子のまま。桜蔵の本当の父親と実はそういう関係だったんじゃないかと邪推してしまう。ぜひ続きをお願いします。

2017-11-05

この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ あの愚か者にも脚光を! 素晴らしきかな、名脇役(★★★★☆)

「金も無けりゃ、女もいねえ!」駆け出し冒険者の街・アクセルを(自称)取り仕切るチンピラ冒険者のダストは金欠であった。新米冒険者カズマ一行が着々と名を上げる中―、ダストはマッチポンプ詐欺に盗品売買、貴族令嬢に貢がせようと画策する等、今日もアクセルの街で金策に励む!そんな中、旦那と慕う大悪魔バニルより「面白い未来が訪れる」と不吉な予言を告げられて!?ダスト視点で綴るちょっぴりHな外伝が新始動!

本編と同じくギャグ要素多目の番外編。ダストのクズっぷりが際立っていたが、決して越えてはいけない一線はかろうじて守っているので憎めないキャラ。最後の仲間を助ける為に槍で戦う場面はダストのくせに格好いい。ダストのいう「あの方」とはやっぱりあの人なのか…。日常のドタバタよりもダストの過去の方が気になったり。
ゆんゆんの登場多目なのが嬉しい。もういい加減誰か友達になってあげて。意外にもサキュバスも頑張っていました。可愛い妹分みたいな立ち位置。兜野郎は完全にダストをロックオンしてるよね(笑)こいつ誰なんだろうか。リーンに敵わないところをみるとやっぱりこの子が本命なのかな。いつか「あの方」と再会したダストをみてみたいです。

2017-11-04

ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく(★★★★☆)

「恋人になってもらえませんか」片想いのこよみからの突然の告白に、草食系大学生の森司は思わずフリーズ。先輩の藍に「恋人のふり!」と言われ、我に返る。聞けば、こよみのゼミの男子学生がストーカー化しそうだという。二つ返事で彼氏役を請け負う森司。一方、オカ研への依頼は禍々しさを増していた。事故現場の花束の怪、脚を這い上る虫の感触、行方不明の中学生。大学生たちの恐くて愛しい日常を描く人気シリーズ第12弾。
シリーズ12冊目。今回は苛めに関する話が多かったなという印象。1話目は本当に後味が悪かった、上下関係に固執した地域型の閉鎖的なサークルとか窮屈過ぎて吐き気がする。〇〇を蹴落としてやろう、と思いながら生きるのってどうよ?2話目はまさかの例のいわくつきの家が再登場。狂っていく家族を目の当たりにした辛さが友達と再会したことによって少しでも癒されますように。3話目も気色悪い真相でした。苛めに加担する学生も馬鹿だけど、一番やっちゃいけない立場の人間があんなことするなんて…。
森司とこよみの仲は進展したと思っていいのかな?二人で名前を呼びあう場面は爆発すればいいと思った。森司の作るおにぎり美味しそうですね!相変わらず部長に過保護な泉水の従兄コンビも堪能できたので満足。

2017-11-03

美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!2 (★★★★☆)

遂に傑作ラブコメを完成させた天花だが妙な質問ばかりで様子がおかしい。一方、新作執筆中のひよこは「何かが足りない気がする」とスランプに戻ってしまう。悩める清純の元には、眼鏡でえっちな有名作家(パンツはいてない)や超売れっ子絵師(優しい×可愛い×〆切守る=天使)が現れて、リアルの方がいつのまにかラブコメ状態に!?
今回は表紙のひよこに加えて新キャラのソレイユがメイン。ラノベに欠かせないイラストレーターがテーマでもある巻でした。天才型である歪を前にして努力型のソレイユが苦悩するのが心苦しかったけどその問題を乗り越えて無事にひよことタッグを組むことが決まって何より。性格に裏表があろうともソレイユの描くことへの情熱は本物で、それを見抜いて説得した清純の仕事に対する真摯な姿勢も良かったです。でも天花の時もそうだけどプロポーズにしか聞こえない(笑)
清純への恋心を自覚しているだけにどんどん空回りしている天花、次回はもう少し出番があるといいな。ひよこもスランプから抜け出せたようなので更なる活躍に期待です。下ネタ混じりのギャグは相変わらず面白かったです。