気まぐれ読書手帖

2017-05-15

終わる世界の片隅で、また君に恋をする (★★★★☆)

それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。人が、その名前も、周囲の人たちとの関係も、そしてその存在すらも、全てを忘れ去られてしまう。忘れられて、誰の記憶からも消えてしまうのだ―。―忘却病。いつしかその現象は、そんな名前で呼ばれるようになった。全ての人が全ての人を忘れたとき、それが世界の終わりになるのだろうか…。それに抗うかのように、僕は保健室登校の桜良先輩と一緒に、忘却病に罹った人の最後の望みを叶える『忘却病相談部』を始めることになった。忘れられて行くクラスメイトたちとの交流の中で、やがて僕はこの現象に隠された真実に迫ることになるが―。
「忘却病」=「死」であるならばあんなに流行っているのはまずいのでは…。恋だったり、親愛だったり、友情だったりと「忘却病」によって忘れさられていく人達が最後の望みとして自分の気持ちに決着を着けていく。忘れ去られるだけ、と思いきや4話ではきちんと莉奈が親友のことを思い出せて良かった。忘れ去られた方だけではなく残された方もやっぱり辛いよね。
分かってはいたけど先輩とアキの別れが切ない。最後の手紙の内容にジーンときた。「何度忘れたって、その度に宝箱の鍵を探し出して思い出す」というアキの気持ちに救いを感じました。先輩との思い出を大切にしながら前に進んでいってほしいです。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kouao/20170515/1494849583