気まぐれ読書手帖

2018-08-19

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4)(★★★★☆)

海新高校ジャーナリズム研究会の啓介と真冬。互いに意識しつつも、大きな進展はないままだった。ある日、ジャナ研の面々は介護施設を訪問することに。そこには、身元不明の入居者がいた。真冬の勧めで、卓越した推理力を他人のために活かすことを考え始めた啓介。だが、思いがけず苦い真実に行きつき、その公表を巡って真冬とぎくしゃくしてしまう。そんなとき、ユリが事故に遭い―(「スウィート・マイ・ホーム」)。甘くも憂い青春を切り取った「金魚はどこだ?」「ジュリエットの亡霊」など三つの短編を収録。

シリーズ4冊目。互いに意識しつつも進展がない啓介と真冬。事件を解決していく中で意見が食い違い、二人はすれ違ってしまう。いなくなってしまった金魚の行方や老人ホームで起きた盗難事件など今回も結末はほろ苦い。一番衝撃的だったのは「ジュリエットの亡霊」、あの明るいユリにこんなことが起きていたとは…。夢に全力だった彼女だからこそ衝撃が大きい。
そして「スウィートマイホーム」で意見が食い違ってしまった啓介と真冬、どちらの意見もそれぞれ理解できる。そのままなにもしないで現状維持か、傷つく覚悟で後悔しないように前へ進むのか。最後は真冬に誤解されたままだし、次巻で二人の関係が修復されるといいな。

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