気まぐれ読書手帖

2019-01-21

今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います(★★★★☆)

あこがれの会社に入社した玲美。だが些細なことがきっかけで直属の上司・岸本の執拗な嫌がらせが始まった。社内では優秀な社員として通っている岸本に逆らうことはできない。疲弊しきった玲美は、彼を殺したいと夢想するようになる。こいつの頭をぐしゃりと潰してやれたら――。

物騒なタイトルにつられて購入。私も仕事で悩んでいるが、この物語よりはずっとマシ。全体的にホラーテイストでした。岸本を殺した時の描写がリアル、玲美の殴り殺しの妄想は共感できる。最後はすごく気になる終り方でした、やっぱりあの神社のおかげなのか。2話目の「天井の梁」は唯一スカッとした終わり方、麻里子が頑張り屋だったので田舎の母に弱音を吐く場面はホロリときた。
3話の「引き継がれ書」は一番ホラー色が強かった。あんな奴がいる部署に左遷されたくない…。いっそのことあの豚も岸本と同じ末路をたどれば良かったのに。辞める、という選択も大事だよね。

2019-01-20

ロクでなし魔術講師と追想日誌4(★★★★☆)

ホームレス学院生・リイエルの波乱万丈な日常とは!?―『とある少女の素行調査』。グレンに金髪美少女な隠し子発覚!?―『嵐の幼天使』。医務室の女神、学院きっての法医術のエキスパートが登場!―『病弱女神セシリアさん』。今日もまた、ロクでなしが洞窟探索の授業を利用して丸儲け!?―『狂王の試練』。新キャラクターも加わり、人気キャラクターたちの驚愕なエピソードが明らかに!?そして―「大丈夫だよ。僕は絶対に、アルベルト=フレイザーみたいにはならない」遠い未来。伝説となって残る復讐に生きた男・アルベルト=フレイザー。その想いを継いだ少年の、時代を超えた物語―。

番外編もとうとう4冊目。始めはリィエルがシスティの家に居候するまでのお話。リィエルが天使でほのぼのとしたお話でした。そしてグレンが構ってくれなくてセリカが暴走する話が2つ収録。意外と寂しがりやなんだから構ってあげてよグレン、セリカに関しては本編がシリアスモードなのでこういう騒がしいエピソードは大歓迎。
セシリアの志が素晴らしいですね、吐血は最早彼女の得意技になってる気がする…。最後のアルベルトの話は本編とリンクしていて、彼が背負っている重い過去も明かされました。グレンと出会えて良かったね、と言いたい。

2019-01-18

家政夫くんは名探偵! (★★★★☆)

仕事で忙しく、家事が行き届かなくなった刑事の怜は家事代行サービスを呼ぶことに―。そこにやって来たのは、きれいな顔立ちをした青年・光弥だった。黙々と仕事をこなす光弥との話題のひとつとして抱えている事件の話をすると、彼はあっと言う間に真相を言い当ててしまう―!

個人的に思ったよりもミステリ部分はしっかり骨組みされており、終盤で光弥の過去にも触れていくことで主人公・怜が長年抱えていた事件が解決していく展開は読みごたえがありました。最後はいくらか打ち解けたものの光弥はもう少し感情表現豊かだと魅力的だったのにな…。逆に怜は光弥を頼りにしているのが凄く分かりやすい(笑)
弟を死なせてしまったことにずっと責任を感じていた光弥と父親の足跡をずっと追い続けていた怜、やっと事件から解放されたので少しずつ前へ進んでほしいです。

2019-01-16

公女殿下の家庭教師 謙虚チートな魔法授業をはじめます(★★★★☆)

「浮遊魔法をあんな簡単に使う人を初めて見ました」「簡単ですから。みんなやろうとしないだけです」社会の基準では測れない規格外の魔法技術を持ちながらも謙虚に生きる青年アレンが、恩師の頼みで家庭教師として指導することになったのは『魔法が使えない』公女殿下ティナ。誰もが諦めた少女の可能性を見捨てないアレンが教えるのは―「僕はこう考えます。魔法は人が魔力を操っているのではなく、精霊が力を貸してくれているだけのものだと」常識を破壊する魔法授業。導きの果て、ティナに封じられた謎をアレンが解き明かすとき、世界を革命し得る教師と生徒の伝説が始まる!第3回カクヨムWeb小説コンテスト異世界ファンタジー部門大賞受賞。

魔法が使えない公女殿下の家庭教師をすることになった青年の話。文章が読みづらい部分もありましたが、ストーリー自体は好みでした。アレンをめぐって対抗し合うティナとエリーが可愛い。アレンのキャラならすんなりモテても納得できるかな。頭撫でてアピールが多い…。唯我独尊な幼馴染は次回から本格的に登場のようで楽しみです。
アレンの「他人と自分の魔力を繋ぐことができる」は汎用性が高そうな能力。故にアレンが野心家だったら今頃出世コースだったろうに。ティナもエリーも優秀なようなので学園生活では無双するのかしら。来月に早くも続きが発売するようなので買ってみたいと思います。

2019-01-14

新米ベルガールの事件録 チェックインは謎のにおい(★★☆☆☆)

「あのトイレ、呪われてます!」。経営難で廃業の噂が絶えない崖っぷちホテルで、次々に起こる不可解な事件。おっちょこちょいの新入社員落合千代子は、なぜか毎回その渦中に巻き込まれることに。イケメンの教育係・二宮のドSな指導に耐えながらも、千代子が事件の真相に迫るとき、宿泊客たちの切ない事情が明らかになる。本格お仕事ミステリ!

新人ベルガールの千代子が廃業寸前の崖っぷちホテルで起こるトラブルに巻きこまれたり、巻きこんだりするお話。あかん、苦手なタイプの主人公だった…。おっちょこちょいなのは別として、自分の落し物を探すために勝手に使用中の客室に入って客の荷物をあさったり、ホテルで起きた事件の真相を記者に話したりなど社会人として完全にアウト。イラッとしてしまった。
主人公のキャラさえ許容できればライトミステリとしては面白かったです。「家族未満旅行」は切ない余韻でした、いっそのこと大きくなったら二人で暮らすのもアリかと。「シルバークリスマス」はお孫さんがお祖父ちゃん思いでうるっときた。客の落し物を自分の物にしようとする非常識な点からして道化とか無理でしょ、大原さん。