気まぐれ読書手帖

2017-10-18

臨界シンドローム 不条心理カウンセラー・雪丸十門診療奇談(★★★★☆)

月刊怪奇ジャーナル編集部の黒川怜司は「不条心理」を研究する医師雪丸十門の連載を担当することに。「不条心理」とは“既存のどんな症状の定義からも逸脱した、稀有な心理症例”のこと。クライエントは、左目の視覚がストーカー男に乗っ取られたという女や、自分ではないだれかの人格を自らに完璧に宿してしまう女!?エキセントリックな研究者と彼に振り回される編集者が、特殊な異常心理をめぐる3つの症例を解明する!
十門に始終振り回されっぱなしの怜司が不憫、私だったら首吊り死体を見た時点で辞めてます。でも二人のテンポのよいやり取りは好きです、意外と良いコンビ。全体的に患者の病状がどれも狂気に満ちたものばかり、特に椎名茜は絶対に関わりたくない。十門が椎名茜に復讐した理由に安心した、友人の為に行動する優しいところもあるんだね。
最終話は色々と頭が混乱した部分もありましたが、比較的前向きなラストだったと思います。ミナトの新たな旅立ちに幸あれ。怜司はこれからも苦労するだろうな(笑)続きがあるなら読みたいです。

2017-10-17

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語3(★★★★☆)

人外魔境のコンロン村からやってきた純朴な少年ロイド、今度は豪華ホテルで住み込みアルバイトに!?驚異の身体能力でホテル中をピカピカ&料理の下ごしらえもばっちりな仕事ぶりにスタッフ一同騒然!アルカ仕込みの「マル秘マッサージ」でホテルの評判はうなぎ登り!さらに地方貴族のお嬢様のご訪問で―前代未聞、お見合いの代役までさせられてしまい…?万能ぶりが留まることを知らないロイドが今回も大活躍!!湖畔のホテルを舞台に繰り広げられる、勇気と出会いと勘違い満載の無自覚最強ファンタジー、第3弾!!
シリーズ3冊目。それぞれが意図せずに結局同じ場所で騒動に巻き込まれるパターン。ロイドの周囲からの信頼の厚さが半端ないっす。今回は少しミステリ要素も加わっていて、誰が首謀者なのか考えながら読む楽しさもありました。それぞれが的外れな推理をして突っ走ってるのが面白かった。
セレン父親の確執もなくなったようで良かった、でもこんな暴走娘だと苦労してるだろうなぁ(笑)新キャラのショウマがなんか不吉な感じがしますね、今後どういう風に絡んでくるのか気になります。個人的にはマリー推しなので出番が少なかったのが残念、次回こそは…!

2017-10-16

校舎五階の天才たち(★★★★☆)

校舎五階の天才たち (講談社タイガ)

校舎五階の天才たち (講談社タイガ)

高校三年生・来光福音のもとへ届いた、自殺した同級生からの手紙。彼は「東高三人の天才」の一人で、見た目も人格も完璧な男の子。「僕を殺した犯人を見つけてほしい。犯人は東高の人間です」と書かれた遺書に導かれ、福音は「人の心が読める女」と呼ばれるもう一人の天才・沙耶夏と事件を調べる。なぜ非凡な少年は凡人の少女に想いを託したのか?せつない謎解きが始まる。
福音と沙耶夏が死んだ篠崎から届いた手紙をきっかけに犯人探しをする過程は学園ミステリとして楽しんで読めました。謎を追っていく内に浮き彫りになっていくのは、天才と呼ばれるからこそそれぞれが孤独を抱えていること。一緒にいる内に福音が沙耶夏と友達になりたいと思うようになるのが微笑ましい。
篠崎の死の真相はほろ苦いながらも彼の最後の願いに温かい気持ちになりました。福音は篠崎とあまり接点がないのになぜ謎解きをすることになったのか、という理由も気になっていたので納得。福音がどんどんアクティブになっていきましたね。これから三人で仲良く青春してほしいです。

2017-10-15

聖王国の笑わないヒロイン 1(★★★★☆)

王国魔法騎士団の女騎士ニア・エウクレストは、その美しさとは裏腹に、女である自分を封じて生きていた。そんなニアは、立ち寄った魔法具店で男に声をかけられる。「あんた、エルティニアだろ!?」。それは、五年前に死亡したとされる少女の名前。悲劇の美姫と謳われた伯爵令嬢エルティニアは過去を捨て、今や女騎士ニアとして生きていた。その男アルンバートは自らを転生者だと主張し、エルティニアこそ前世で見た物語の「ヒロイン」だと告げる。信じがたい話に半信半疑の日々を過ごすのだが、ある日、魔法騎士団に視察に訪れたクレイグ王子が誘拐されてしまう。ニアは独断で王子奪還へ向けて動こうとするのだが―。
ゲームの世界に転生というのは最近よく見かけるけど、視点が転生した人間ではなく無自覚なヒロインというのが新鮮。真面目で堅物なヒロイン結構好きです。ニアからしてみれば転生者であるアルンバートの言葉を信じられなくても無理はない。てっきりアルンバートルートなのかなと思いきやゼフルート?ゼフの前だと表情豊かになるニアが可愛かった。ちょっとした喧嘩にもニマニマ。アルンバートは良い奴だけど友達で終わりそう…。
アルンバート曰く実際のゲームとは違った展開になっているそうなので、それがニア達にどういう影響を及ぼすのか。後はまだあまり絡みのない攻略キャラも気になりますね。次をお待ちしています。

2017-10-14

BLゲームの主人公の弟であることに気がつきました(★★★★☆)

男子高校生・天地央は気がついた。ここが前世の自分=腐女子が愛したBLゲームのクリア後の世界で、しかも主人公の弟に転生したことに!兄の情事を覗けると喜ぶも、失恋した攻略キャラ達のその後も気になる!彼らの新しい恋(ただしBLに限る)を見守ることこそが我が使命!と燃える央…だが気づけばクーデレな新キャラ相手にイベント発生??生BLを拝めるご褒美ポジが一転、メインキャラに昇格!!?
BLの雰囲気をさらっと味わいたい方にオススメ。私も央と一緒で見守る立ち位置が一番美味しいと思います、BLはファンタジーみたいなもんですよ。央と攻略キャラとのやり取りも王道ながら面白かったです。腐女子フィルターで攻略キャラを見て興奮している央に共感できる部分があったり(笑)
個人的には夏緋推しです、普段はツンとしているのにいきなり優しくなるとか反則ですよ。ギャップ萌えですな。白兎さんの前世が可哀相…。最後は誰とも結ばれずに大団円で終了。嬉しいことにWEB版では各キャラのエンドもあるとか、早速チェックします。