気まぐれ読書手帖

2017-10-17

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語3(★★★★☆)

人外魔境のコンロン村からやってきた純朴な少年ロイド、今度は豪華ホテルで住み込みアルバイトに!?驚異の身体能力でホテル中をピカピカ&料理の下ごしらえもばっちりな仕事ぶりにスタッフ一同騒然!アルカ仕込みの「マル秘マッサージ」でホテルの評判はうなぎ登り!さらに地方貴族のお嬢様のご訪問で―前代未聞、お見合いの代役までさせられてしまい…?万能ぶりが留まることを知らないロイドが今回も大活躍!!湖畔のホテルを舞台に繰り広げられる、勇気と出会いと勘違い満載の無自覚最強ファンタジー、第3弾!!
シリーズ3冊目。それぞれが意図せずに結局同じ場所で騒動に巻き込まれるパターン。ロイドの周囲からの信頼の厚さが半端ないっす。今回は少しミステリ要素も加わっていて、誰が首謀者なのか考えながら読む楽しさもありました。それぞれが的外れな推理をして突っ走ってるのが面白かった。
セレン父親の確執もなくなったようで良かった、でもこんな暴走娘だと苦労してるだろうなぁ(笑)新キャラのショウマがなんか不吉な感じがしますね、今後どういう風に絡んでくるのか気になります。個人的にはマリー推しなので出番が少なかったのが残念、次回こそは…!

2017-10-16

校舎五階の天才たち(★★★★☆)

校舎五階の天才たち (講談社タイガ)

校舎五階の天才たち (講談社タイガ)

高校三年生・来光福音のもとへ届いた、自殺した同級生からの手紙。彼は「東高三人の天才」の一人で、見た目も人格も完璧な男の子。「僕を殺した犯人を見つけてほしい。犯人は東高の人間です」と書かれた遺書に導かれ、福音は「人の心が読める女」と呼ばれるもう一人の天才・沙耶夏と事件を調べる。なぜ非凡な少年は凡人の少女に想いを託したのか?せつない謎解きが始まる。
福音と沙耶夏が死んだ篠崎から届いた手紙をきっかけに犯人探しをする過程は学園ミステリとして楽しんで読めました。謎を追っていく内に浮き彫りになっていくのは、天才と呼ばれるからこそそれぞれが孤独を抱えていること。一緒にいる内に福音が沙耶夏と友達になりたいと思うようになるのが微笑ましい。
篠崎の死の真相はほろ苦いながらも彼の最後の願いに温かい気持ちになりました。福音は篠崎とあまり接点がないのになぜ謎解きをすることになったのか、という理由も気になっていたので納得。福音がどんどんアクティブになっていきましたね。これから三人で仲良く青春してほしいです。

2017-10-15

聖王国の笑わないヒロイン 1(★★★★☆)

王国魔法騎士団の女騎士ニア・エウクレストは、その美しさとは裏腹に、女である自分を封じて生きていた。そんなニアは、立ち寄った魔法具店で男に声をかけられる。「あんた、エルティニアだろ!?」。それは、五年前に死亡したとされる少女の名前。悲劇の美姫と謳われた伯爵令嬢エルティニアは過去を捨て、今や女騎士ニアとして生きていた。その男アルンバートは自らを転生者だと主張し、エルティニアこそ前世で見た物語の「ヒロイン」だと告げる。信じがたい話に半信半疑の日々を過ごすのだが、ある日、魔法騎士団に視察に訪れたクレイグ王子が誘拐されてしまう。ニアは独断で王子奪還へ向けて動こうとするのだが―。
ゲームの世界に転生というのは最近よく見かけるけど、視点が転生した人間ではなく無自覚なヒロインというのが新鮮。真面目で堅物なヒロイン結構好きです。ニアからしてみれば転生者であるアルンバートの言葉を信じられなくても無理はない。てっきりアルンバートルートなのかなと思いきやゼフルート?ゼフの前だと表情豊かになるニアが可愛かった。ちょっとした喧嘩にもニマニマ。アルンバートは良い奴だけど友達で終わりそう…。
アルンバート曰く実際のゲームとは違った展開になっているそうなので、それがニア達にどういう影響を及ぼすのか。後はまだあまり絡みのない攻略キャラも気になりますね。次をお待ちしています。

2017-10-14

BLゲームの主人公の弟であることに気がつきました(★★★★☆)

男子高校生・天地央は気がついた。ここが前世の自分=腐女子が愛したBLゲームのクリア後の世界で、しかも主人公の弟に転生したことに!兄の情事を覗けると喜ぶも、失恋した攻略キャラ達のその後も気になる!彼らの新しい恋(ただしBLに限る)を見守ることこそが我が使命!と燃える央…だが気づけばクーデレな新キャラ相手にイベント発生??生BLを拝めるご褒美ポジが一転、メインキャラに昇格!!?
BLの雰囲気をさらっと味わいたい方にオススメ。私も央と一緒で見守る立ち位置が一番美味しいと思います、BLはファンタジーみたいなもんですよ。央と攻略キャラとのやり取りも王道ながら面白かったです。腐女子フィルターで攻略キャラを見て興奮している央に共感できる部分があったり(笑)
個人的には夏緋推しです、普段はツンとしているのにいきなり優しくなるとか反則ですよ。ギャップ萌えですな。白兎さんの前世が可哀相…。最後は誰とも結ばれずに大団円で終了。嬉しいことにWEB版では各キャラのエンドもあるとか、早速チェックします。

2017-10-11

南柯の夢 鬼籍通覧(★★★★☆)

南柯の夢 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

南柯の夢 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

法医学教室の白い解剖台に横たえられていたのは、セーラー服を着た美しい少女だった。少女は浴室で手首を切り、死亡。発見時、彼女の傍らには、親友である美少女が寄り添っていた。翌日、伊月は蔵の片づけを手伝いに行き、「即身仏」と思われる古いミイラ状の遺体を発見する。死を通して生を語る、法医学教室ミステリーの傑作!

待ちに待った新巻!今回は親友に寄り添って自殺した少女の謎、友人の蔵から出てきたミイラの謎の二本立て。自殺の件に関してはまず彼女を騙した大人が最低。綺麗なまま死にたいという考えが思春期の少女に多そうで、個人的にはそこを飛び越えて現実を見据えながら新たな恋を掴んでほしかったな。結花の今後に不安が残るけど彼女が納得してるなら仕方ないよね。
伊月の学生時代の虐めに関してはすごく共感できる。虐めた側なんてそんなもんだよね、最低。筧が相変わらず伊月に過保護で和んだ、クラスで一番可愛かった子に伊月を推すあたりがウケる。伊月+龍村のSSも嬉しかったです。