わすれもの / レイハラカミ

ハラカミさんは日本が誇る稀代の天才である。


スモールミュージックでようやく借りれた未発表集である今作。


電子音なのに暖かい温もりがある。
とにかく暖かい。
はっきりとわかる温度がそこにはある。


さらに、かわいらしい人間のように見えるけど
中身はテクノロジーのぎっちりつまったアトムのような。
有機的な音というのだろうか、
高速で早回しして伸びていくツタのような植物の映像も浮かんでくる。
テンポは不規則で複雑極まりないのに一緒に散歩していると
気持ちよくどこまでも足を運んでくれる。
朝でもいいし、木漏れ日の中でも、夕日の中でも、
雨の日の憂鬱な室内でも対応してくれる。


ただただ、気持ちがいいあったかい。


M3「いとぐち」のイントロが最高。