東京湾の放射能汚染深刻報道と、アナゴおいしいよという番組

「東京湾放射能汚染は福島原発20km圏内の海と同等　NHKスペシャル」
　当然のことながら、江戸川河口部の放射能汚染濃度が高く、それが徐々に湾全体に広がってきています。三年たったので、だいぶ広がっています。
　福島県中通りの放射能を集めて注ぐ阿武隈川河口部の仙台湾の汚染もすごいはずです。しかし、あちらは陸に囲まれていませんから汚染は拡散しやすいでしょうが、東京湾はぐるりと陸に取り囲まれていますから、放射能は拡散せず海底に蓄積します。当然、底に住む魚介類の汚染はひどくなります。

　ところが、ＮＨＫはもう一方で、東京湾の底棲魚の代表のようなアナゴはおいしいという番組をしています。下のリンク先をごらんください。うーん。どういうことなんだろう。しかも、子どもまで出演させて。江戸川河口部でなく、横浜小柴ですからＯＫなのだということでしょうか。
　悲観的意見と楽観的意見の両方を出すのが公正な報道というつもりなのでしょうか。公正な報道とは事実を事実として報道することだと思いますが。・・・いや、たしかにアナゴ天丼がとても美味しいのは事実ですねえ。事実は、「東京湾のアナゴは美味しいけれど、同時に危険です。」ということですね。
「http://www.nhk.or.jp/you-doki/archive/gourmet/20140904.html

☆こちらもどうぞ。やはり江戸川河口部がものすごい数字です。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-237.html

☆こちらは福島沖
http://kaleido11.blog.fc2.com/?no=1296

＜追記＞
　あの規制委員会でさえ、「【東京湾の海底土セシウム濃度〜事故前の最大48倍（規制委員会）】」と発表し、次のように言っている。