天下の旗に叛いて 南原幹雄

天下の旗に叛いて (新潮文庫)

天下の旗に叛いて (新潮文庫)

結城合戦がテーマ。惣領制が崩れたことで武士の家同士が割れやすくなっていたことも結城氏が善戦した背景にあるのだろう。赤松に謀反を唆すという持朝の策は、後知恵のように見えるが、実際のところ、関東と近畿とが連動して動いている状況の中、結城氏は赤松や土岐などの不満と連携を前提に乱を起こしたことすら考えられるかも。