武内さん

武内絵美アナウンサーインリン・オブ・ジョイトイさんの作ったスパゲッティを評して。

殺人パスタですよ

武内さんが髪を切ってしまったのが残念で、あとスパゲッティをすかした顔でパスタと言い換えるのは日本そば屋で「麺ください」とアバウトな注文をするに等しい野蛮な行為なのでやめてもらいたい。この前メシを食ったところで、メニューに「ジェノベーゼのパスタ」とか書いていやがって、俺はわざわざ店員に「このパスタってスパゲッティですか?」と訊ねたのに「ええ、ですからパスタです」とか意味もわかってないくせにクソ生意気にわけのわからない言葉を返してきたので小口径の機関銃で足の甲に素敵な水玉模様を描いてやろうかと思った。スパゲッティが食いたくて注文したのに万が一にもリングイネとか出てきたら俺の胃が受け付けないんですよ。百歩譲って胃が受け付けても口が受け付けないんですよ。ペンネとか出てきたらもうガトリング砲で店内完全に破壊し尽しますよ俺は。

ゲハと昔話

男、それは迫り来るハゲの恐怖に怯える哀れな生き物。なので口を酸っぱくしてジダンさんや竹中さんの功績を讃えてハゲていてもアリという世界の構築を目論んでいたのですけども、前提としてジダンさんや竹中さんはハゲを全く隠していないということがあって、その潔さも込みでカッコイイという評価に繋げていた矢先に、ISSAさんが自ら坊主刈りにした。ISSAさんの場合は坊主刈りにして「ハゲを隠さない」という行動がむしろ痛々しいベクトルに進んでしまった例で、これは年齢による部分が大きいと思われたので、ハゲはいいけど若ハゲは救い難き屈辱と言わざるを得ないと思った。実年齢が多少若くても見た目が老けていればこの限りではないのですけども。滝沢秀明さんあたりが今のビジュアルのまま1年後くらいにハゲたらそのショックは計り知れないので、他人事ながら心配になった。
あと俺のバイト時代に入ってきた新入社員に24歳くらいでバーコードになってしまったやつがいて、日ごとに髪が少なくなっていくそいつの恐怖に感情移入したら気が狂いそうになりました。当時俺は28歳くらいでそいつより年上だったのだけど、年齢は完全に逆転して見えていて、俺がそいつに「アレやっとけ。コレやっとけ」と指示を出すと、周りのお客さんが「うわー。あのおじさん可哀相。年下にコキ使われて……。リストラされて飲食店でバイトしてるんだね。世の中って厳しいね」みたいに引くのでいちいち気を使わねばならず、ちょうど月光猿軍団のダウンタウンと今田さんみたいな関係になってて、表舞台では俺が一応部下のごとく振舞って、裏では俺がそいつを小突くみたいなリアルコントが行われてました。しかもそいつは仕事が全然出来なくて常にみんなの足を引っ張るどんくさい子だったので、もうなんか神って奪うときは容赦なく奪うよね。

まとまったドリフ映像としては初のソフトなので買うけれども、『ひょうきん族』のDVD(買ってない)と違って権利関係でつまづいたらしく合唱隊のコーナーや教室コント(ゲストに大物が出まくってる)が収録されていないのと、80年代のコントばかりで荒井注さん時代がシカトされてるのが減点ポイントらしい。俺としては正直「ヒゲダンス」とか「東村山一丁目」とか固定ギャク関係はどうでもいいので、番組冒頭にやってた大セットコントの傑作を余すところ無く収録してほしかった。

あとAmazonで1月26日まで期間限定で「お笑いDVDが新春特価の最大20%OFFキャンペーン」をやってるので要チェキ。1月5日の買い物が悔やまれる。キャンペーンURLは以下。

逆リンク!
http://d.hatena.ne.jp/TheMan/20040117#1074339867 (必読)

ここ

ホリーヴァランスさんリンクに「ここ」という言葉が使われまくっている日記を携帯電話から閲覧すると、いかに「正しいHTML」が正しいかがわかる。使わない人は一切使わないのに対して、使う人は鬼のように使いますね。あとそういった意味では、俺自身もよくやる、なんの説明書きもなしに生のURIをドーンと置くクリッピングのやり方も同様に正しいHTMLの思想に反するのだと思った。

綿矢りささん

綿矢りささんが発する匂いはただしく「前世でともに闘ったハルマゲドンの戦士」の匂いで、その匂いがするからこそある種の属性を持った人がハァハァできるわけで、マスコミが最初に彼女のビジュアルを晒した写真はその匂いを極力消して代官山シフトな人に売ろうという意図が見え隠れしていたのだけれども(鷺沢萠系)、むしろ今の時代、そっちよりもハルマゲドン系をターゲットに売った方が実入りがでかいということに気付いたDIMEが、急遽綿矢さんのありのままをメディアに流す事に決定した結果、先日の記者会見でその匂いが色濃く出る事になったのだと思った。無理して代官山にならなくても素顔のままでいいんだよ、という文脈における同人顔。非常にレベルの高いソレです。立ち居振る舞いから口調に至るまで。

受験の昔話

俺はエスカレーターで大学に入ったので受験といったら高校受験しかないのだけど、受験会場に向かう電車の中で震えが来るくらいの主役感を味わって驚いたことを記憶している。電車を埋め尽くす人の群れがまるで自分を支える大勢の脇役のように思えて、それはもちろん錯覚であり驕りなのだけど、一瞬であれ世界が自分を中心に回っていると感じられたことは幸福な体験だと思った。芥川賞を受賞することやメジャーで首位打者になることは、この数百倍の主役感があるだろうから、多分自分だったら6時間ぶりに帰宅した飼い主に出会った子犬のようにおしっこもらしちゃう。ジョー。