気になる、ルンプの周辺

どうしても、昨日の本のことが気になってしょうがない。そんな一日を過してしまう。
昨日、太田慶太郎編『杢太郎記念館シリーズ2号』を手に入れたが、電車のなかで読んでいて、木下杢太郎が仙台で来日していたドイツの建築家ブルーノ・タウトに会ったことが出てくる。、買うのをまよった古書現世の棚にあった『タウトの日記』(岩波書店)を,見逃したことを悔やんでしまった。もしかして、杢太郎はフリッツ・ルンプのことをタウトと話していたのではないかと。函なしで、黒っぽい本、500円だったが、古書現世の向井君(通称セドロー君)にメールを送り、探して貰うことにした。近日中に出るという、向井君が書いた『早稲田古本屋日録』(右文書院)も注文して、一安心。
南陀楼綾繁氏に,第二回「一箱古本市」にエントリーするメールを出す。まあ100人を越したら抽選だからどうなるかー。決まったら、中2の娘を「看板娘」として連れて行く予定だが、その時になったら断られるかも?http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20060127
河内紀氏から来信。『彷書月刊』の2001年1月号に書いた、「明治四十四年に来日したグラーゼルさん」のコピーと、氏が構成した、2004年12月16日にNHKで放映された「富岡鉄斎ー最後の文人画家 仙境への旅」の案内ハガキが入っていた。

富岡鉄斎ー最後の文人画家 仙境への旅」

どちらもはじめて見るもの。
グラーゼル、ドイツ語読みではグラーザー。富岡鉄斎と様々な関係があったが、そこへ通訳として一緒に訪ねたのは帝大生時代の木下杢太郎と思われる。二人は、フリッツ・ルンプとも関係も深い。いずれ『サンパン』に連載中の「フリッツ・ルンプ物語」で解き明かしたい。