ふだまの自力本願

2010-11-06

RUR --ロッサム世界ロボット製作所 カレル・チャペック

訳者あとがきによると、「ロボット」という単語が登場する最初の作品らしい。

現代に書かれた作品と言っても通じそうな内容だった。

あらすじはウィキペディア→ http://ja.wikipedia.org/wiki/R.U.R.に詳しく書かれている。

青空文庫はこちら→ http://www.alz.jp/221b/aozora/rur.html

ロボットといっても、この作品でのロボットは機械ではない。

ある科学者が人間に代わる労働者として作り出した生物だ。

人間から複雑な部分を取り除いて大量生産可能にしたもの、として書かれている。

複雑な部分とは要するに心だ。

ドミン どういう労働者が、実用的に見て最高だとお考えになりますか?

ヘレナ たぶん、正直で勤勉な人だと思いますが。

ドミン いいえ、もっとも安上がりなやつですよ。経費もかからないやつ。ロッサム青年は、経費が最低限におさられる労働者を開発したのです。それには簡単化するのが不可欠でしたから、労働力向上に直接役立たないものはすべて切ってしまいました。人の値段を上げるようなものは、すべてね。ですから、人を切り捨てて、「ロボット」という商品労働者を作ったのです。お嬢様、ロボットは人ではありません。機械としては、我々より完璧であり、高度に発達した知性を持っていますが、心を持っておりません。

ヘレナ 心を持っていないとは、いったいどういうことでしょうか?

とても良い作品だと思う。今まで知らなかったのが恥ずかしいくらい。

青空文庫で読めるものは英語版を訳したもので、原点はチェコ語だという。チェコ語のものからキリスト教的な部分と生命倫理に関わる部分を省いたものが英語版であるようだ。

チェコ語のオリジナルも読んでみたいけれど・・・

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