折原一〜プロレス

まずは私信ですが、メインサイト掲示板で意見書いて下さってる方々、ありがとうございました。今日はあちらは書かない予定なんですが、図書館に返却する期日がくるもので、ちとこちらは更新しまする。
 

 
叙述トリックもの。「盗作のロンド」って副題がついてるけど、これは三部作で、この「螺旋館〜」が第二部らしく、第一部と同じ名の登場人物が出てくる。らしい。
ってのは第一部を読んだのがかれこれ7年くらい前で、主人公以外の名前を覚えていないのでw
折原一はほかの作品もちょっと読んでいて、好きではあるんだけど、叙述トリックものというのはミステリーのためのミステリーって感じで、普通のミステリーよりさらに娯楽色が強いように思う。
その特色は特色でいいのだけど、あとに残るものがほしいねえ、と思って読むためのものじゃないな。

芥川龍之介全集〈1〉 (ちくま文庫)

芥川龍之介全集〈1〉 (ちくま文庫)

 
昨日収録作品を全部メモしてたけど、それはこの本から。
大学のとき芥川龍之介は一生懸命読んだけど、全集ではなかったのでどれを読んだか覚えておらず、まあこの際また全部読むか、ということで。でも図書館は全集全部揃ってるわけじゃないので、いくつかは買うのだろう(涙)。
一番気に入った話は「偸盗」。短編でなく中編。話も面白かったけども、マンガのように絵がないのにキャラの立ち方がマンガと同レベルなのが印象的。

 
ライトノベル
実はいわゆる「ライトノベル」を読むのは初めてなのだが、思っていたより文体がかたく(ってそれは作者の持ち味かも知れないが)、違和感なく読めた。
郵政改革をテーマにした話なんだが、現首相になる前に書かれたものだから、現政権がどうのって言及は当然ない。
つーか主人公は若者たちで、彼らが奔走する出来事というのは政治改革のどろどろとは関係ないものなのだが、政界への言及がけっこうあって、個人的にはそこが面白かった。(もちろんある程度、学生向けということで官僚等の登場人物にマンガっぽさ(?)はあるけども。)

“プロレス”君さえも知らない秘密 (マイ・ブック)

“プロレス”君さえも知らない秘密 (マイ・ブック)

 
いやあ、ちょっと最近、格闘技の世界に興味があってw
この本には大仁田厚の話がよく出てくるんだけど、政界に行ってからはたまに情けない話を聞くようになってしまった彼だが、レスラー時代は偉大だったのですね。
あと、こないだ、プロレスファンかつヘヴィロックファンの人と話していて、「ヘヴィロックシーンとプロレスの世界は似ている」と言ってたんだけど、この本でなるほどと思ったことがあった。
宴会などで、たまたまプロレスファンが二人出会うと、二人だけで朝までプロレスについて語り明かすが、これは他のスポーツファンや音楽ファンには見られない傾向だ、なぜなら普段の生活ではなかなかプロレスの話ができないから、と書いてあって、わしは「そうじゃねえなあ」と思ったんですよ。音楽ファンだって共通のジャンルが好きなら……ってとこで、判った。へヴィロックだからなんだよね、普段全くそれ系の話できないから、共通のバンドが好きなんて人を私生活で見つけた日には、それについて話まくる。
これもプロレスとヘヴィロックの共通項なのだろうね。