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終末日記

2015-05-30

運命

私という運命について



彼女と読書の話をしていた。

好きな本の話となり、上記のタイトルの本を進められた。

彼女の内心、彼女の好む本を知りたく、手を取り読み終えた。


読み終えたため、少し感想でも書こうと思う。

感想というよりは感情になるのだが。

この本は僕と彼女の間柄についてもどこか運命染みたものを感じた。

彼女がこの本を読んだのはきっと数年前。

僕が手に取り内容を読んで真っ先に思ったのは、まさしく運命のような内容であった。

本の中に新潟のある地が登場し、そこがまさしく僕が働いている場所であったことや

昔この本の中で語られている、選ばなかった運命など無いという表現は

知ること無くして僕が彼女にある時語った、人生観や物事の捉え方そのものであった。


彼女もこの本の中に新潟が登場することなど、ついの今まで忘れていたようだった。

何にせよ、たまたま彼女と本の話をして、この本の話となり、この本を僕が読んで

この本の内容が記憶からやや色あせている彼女が今再びこの本を手にとっているという時間は

僕達二人にとって、小さくない意味合いを持つものなのだと思う。


奇しくも運命という表現がよく似合う、1つの出逢いと表現してもよい本だった。


たぶんこの本を僕は一生忘れないだろうし、彼女とどういう結末を辿ろうと

この本とこのタイミングで出会ってしまったことを忘れることもないのだろう。



たぶんどうやっても僕は彼女と結婚するのだと思う。

そしてきっと僕は関西に帰って、彼女との生活を始めるのだろう。

子供もできるのだろう。そして、きっと僕はまた違った人生を歩み始めるのだと思う。

そう遠くない未来に、僕の母親が死ぬのだろう。父親も死ぬのだろう。

そんな世界の中で、きっと悲しい思いをするのだと思う。


彼女と同じ職場で働いて、情けない姿を晒したくないなぁと苦心するのだろう。

でも家に帰ってホッとしたりするんだろうと思う。


そんな溢れて目に見えた運命に身を委ねようと思ってしまった。

今までいろんな嫌なことがあった。

そんな嫌なことを経て経験したことが報われない人たちがきっと大勢いるのだと思う。

不幸で悲しくて悔しい時間を過ごして、そんな経験をした後で、それが、自分を慰めるものにしかならない人たちがきっと大勢いるんだと思う。


でもそんな中で、僕はそんな過去の嫌な思い出や嫌な時間を全て取り返せるような相手と出会えて

そんな嫌な時間があったからこそ彼女と出会えたのだ、というような経験をした。



物語としては、いわばハッピーエンドの目前にいるのだと思える。

起承転を経て、ちゃんと結が来てくれたというような感情を抱いている。

自分の人生が報われることなど無いのだと思っていた。

物語じみた人生でも、ハッピーエンドなんて与えられないのが自分の人生だと思っていた。


だけれども、今まぎれもなく幸せな未来を予見している。

こんな経験は人生で初めてで、こんな感情も人生で初めてなのだ。


そしてこの初めての感情を大事にしたいと思っている。


この先どうなるのかなんてわからない。

でも今は、数年ぶり、下手をすれば10年以上ぶりに、前向きな感情というものを取り戻している。


ようやく長い長い冬が終わった。

今はただこの追い風とこの流れに身を任せたいと思っている。

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