東京一番早い「開花発表」9年ぶり…なぜ
◆東京一番早い「開花発表」9年ぶり…なぜ
この寒さの雨模様の今日、桜の開花が発表。東京でも最低気温8.5度で冷たい雨が降った。昨日の18.7度と比べると春から冬へ逆戻りである。そんななか全国トップで靖国神社のソメイヨシノが開花。東京が全国で最も早い開花となったのは9年ぶりで、関東は平年より暖かい日が多かったことが理由だそうだ。東京タワー大展望台では、タワー自体が桜色にライトアップ、一夜限りのお祝いとなった。東京都心の桜が満開になるのは、来週後半頃と見られる。
<今日の江戸学トピック>
◆キリスト教禁教令
慶長17年(1612)3月21日、本多正純の家臣でキリシタンの岡本大八が日野江藩主有馬晴信に対する詐欺罪で駿府の安倍川で火刑に。発端は3年前の晴信のポルトガル船焼打ち。大八がその恩賞に有馬氏の旧領復帰をあっせんすると、晴信から多額のわいろを受け取ったことが発覚。両者対決の吟味となり、大八はとらえられました。大八は獄中から晴信の長崎奉行の毒殺計画を訴え、晴信は切腹。この事件で大御所徳川家康は2人がともにキリスト教徒であることを問題視。同日の慶長17年3月21日、幕府は公的に幕府直轄地に対してキリスト教の禁教令を発布して大名に棄教を迫った。キリシタン大名は改易など厳しい処分を受けたが、原胤信など旗本の一部はこれに応じず潜伏を図った。家康の寵愛も受けた侍女・ジュリアおたあもこのとき伊豆大島へ流されている。
慶長18年(1613年)2月19日、幕府は禁教令を全国に拡大し、家康はさらに「伴天連追放之文」を起草させ徳川秀忠の名で発布させた。9月には高山右近をはじめ、修道会士や宣教師など主たるキリスト教徒をマカオやマニラに国外追放に処した。
◆文政12年(1829)3月21日午前11時、神田佐久間町の材木屋から出火。強風にあおられて市中が火の海になりました。己丑(きちゅう)の大火です。翌朝鎮火しましたが、日本橋から芝まで37万軒の家屋が焼失。死者は2800人。安永元年(1772)の目黒行人坂以来の大火となりました。