川本卓史京都活動日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-05-22

「キーワードは多様性」とロンドン市長「市民カーン」

| 07:38 |

1, 我善坊さん、長文のご説明有難うございます。

諏訪大社については、以下のような研究定説になりつつあるようですね。

祭神が建御名方(タケミナカタ)神に固定されたのは明治になってから」、

「柱立てという行為世界中原初的信仰にみられる」

縄文血脈を受け継ぐ御柱祭

他方で、フェイスブックでは、「お祭りで命を落とす「危険な祀り」はこれだけではなく、日本には多い」という指摘も頂きました。

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大和政権前の「この国」を考えると、そこには「単一民族日本」とは違う多様性ある日本の姿が想像されて、面白いです。


2. 今回は「多様性」をキーワードに、5月9日に誕生した新しいロンドン市長の話です。

何れも最新号ですが、タイム誌(㋄23日号)は「市民カーンCitizen Khan―オーソン・ウェルズ監督・主演の名画「市民ケーン」のもじりでしょう)」、エコノミスト誌は「ドナルド・トランプ悪夢」と題して、彼が登場した意味を論じています。

日本でも報道されている通り、サディ・カーン氏は45歳、パキスタンからの移民長男父親バス運転手母親裁縫師、低所得者用の市営住宅で生まれ・育ち、治安が悪いので、自衛のためにボクシングを習ったそうです。


人権派弁護士を経て、国会議員になり、労働党内閣では大臣にも。

行政区としての大ロンドン統合されて、2000年以来選挙で選ばれるロンドン市長役職が出来て、彼は3人目。

人口9百万人(うち44%が非白人)が住み、直接選挙で個人が選ばれる公職としては、欧州ではフランスポルトガル大統領についで3番目に多い地位だそうです。前任は、保守党ボリス・ジョンソン。彼はいま、キャメロン首相に対抗して、EU離脱急先鋒キャメロンの後を狙う有力な1人と目されています。


カーン氏はEU残留支持です。

今回の選挙は、保守党の対抗馬の獲得投票43%に対して彼は57%と圧勝でした。

綱領は、

(1) 多民族多文化社会をいっそう目指す

(2) 人種宗教の間の緊張を和らげる。

(3) 統合成功と失敗とを具体的に検証する

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3. 以下両誌の書いていることですが、

エコノミストの小見出しは「彼の勝利(win)は、啓蒙されて、成熟した無関心(indifference)の勝利(victory)だ」とあります。

ここで「無関心」というのは、彼がイスラムかどうか気にしない、ロンドンはそういう社会になりつつあるということでしょう。他方で、WinとVictoryはどう使い分けるのかな?と考えました。英語は難しいですね。


また同誌は、以下のエピソードから始めます。

―――カーン氏が大臣を務めたとき枢密院という女王への諮問機関(名目的な存在だが)に出席することになり、そこでは発言への宣誓が必要となる。

「宣誓には、旧約、新約、どちらの聖書を使いますか?」と訊かれて「いや、私はコーランです」と答えた。


ところがバッキンガム宮殿にはコーランの備付けがなく、彼は自分で持参した。

終わって返却しようとすると、彼はこう答えたという。「次の人のために、置いておいて頂けるでしょうか?」


このエピソードで始まり、以下の文章で終わります。

―――ドナルド・トランプはおそらくヒラリーに負けるだろう。しかし彼が決定的に敗北するのは、

バッキンガム宮殿に、もう何度も使われたコーランが置かれ、しかも誰もがそんなことに「無関心」になった、その時なのだ。

因みに、大統領になったらイスラム入国禁止すると主張しているトランプは、「カーン氏は例外だ」と語ったそうです。

そしてカーンは「私を例外扱いしないでほしい」と直ちに反駁したそうです。


4. 両誌は続けます。

もちろん、彼の勝利の意義は、トランプ思考と行動に対するだけではない。


大事なのは西欧で、偏見差別に苦しみ、不満と怒りを抱え、最悪の場合過激主義に惹かれていくアラブ(だけではないが)の若者たちに、

英国人ムスリムで、しかも成功することは不可能ではないのだ」というメッセージを与え、生きる意味見出してほしい、と訴えることにある。

それは、こういう不満と怒りを抱える若者たちリクルートする努力を続けるISに対する強力な対抗手段になるだろう。

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カーンは語る。

「私は、ロンドンっ子で、英国人で、イスラム教信者で、アジア出自をもち、パキスタン人の血を引いています。

だから、ISでも誰でも、我々のような生き方否定し、西欧について語るとき、彼らは、私のことを語っているのです。私という人間ほど、彼らの憎しみにとって邪魔存在はないのです」


このコメントは、彼の覚悟を示すと同時に、一抹の不安を感じさせます。

彼は労働党内でもリベラル言動で知られ、例えば同性婚も支持しています。

支持を表明したときは、(おそらくイスラム原理主義者から)脅迫状が送られたといいます。


英国治安当局情報によると、いま、約800人の若者英国からISに参加するために出国し、うち半分以下がまた戻ってきているそうです。

「いつ、テロを仕掛けようとする動きが始まってもおかしくない」とも。

ロンドンの大規模な悲惨テロは、2005年7月7日以来ありません。この時は、地下鉄自爆テロがあり、52人が死亡しました。

カーンさんには元気で頑張ってほしいし、テロが起きないことを願わないではいられません。

2016-05-15

まだ、テレビで見た諏訪大社の御柱祭です

| 09:31 |

1. 平野さんコメント有難うございます。

質問の、サンダース演説の実況をPC 経由見たのがyoutube.かどうか、はっきり分かりません。多分、そうだと思うのですが、私の情報源ワシントン・ポストWP)の電子版です。このサイトを開けると、大統領選記事があり、そこに勝利演説など

時々刻々実況をクリックできるようになっています。


私の場合、家に居るときしょっちゅうPCに触っています。

ただし、普段テレビ殆ど見ませんが、連休茅野市滞在してローカルテレビ御柱祭の模様を熱心に見たとは、前回書きました。

その映像がいまだに脳裏に焼き付いていますので、今回はその補足です。

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2.まずは、歴史についてにわか勉強の知識ですが、


(1) 諏訪神社歴史は古く、奈良時代以前にすでに中央に知られていた、諏訪神は、5世紀には中央政権に対して、一代勢力をもっていたと推測される、と本にあります。


(2) 従ってもともとは、土着信仰場所でその当時は、御柱は土着の神の拠り所(依り代)だったという推測があります。

その後の、大和政権によって以下のように合理化され権威づけられました。


――『古事記』に記述があるもので出雲オオクニヌシ高天原から降ったニニギに国譲りを承諾したとき、ただ一柱反対したタケミナカタは武神タケミカヅチに追われることとなった。結局諏訪湖畔まで逃げてきて降伏し、その際この地から出ないことを誓って許される。――


(3) その時結界として神社の四隅を仕切った、という話が残っている由です。

「各柱とも、4本が先端を冠落し(三角錐形)されて、社殿の四隅にそそり立っており、その威容は、あおぎみる参拝の人々の心に一種神霊を感じさせるという」と、これまた本にあります。


3.次に祭の特徴です。

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(1) 御柱(おんばしら)の切り出し、山出し、木落し、川越え、里引き・建立がすべて氏子奉仕によって行われ、かつ4つのお宮に計16本の柱を建てるので、長い時間大勢の参加によって行われること。


(2)この中で、山出しでは、茅野市安国寺御柱屋敷までの御柱街道と呼ばれる約12kmを曳行します。川を越してすぐの「屋敷」に約1か月間安置される。


(3)続いて「里引き」は、柱をお宮の境内まで運ぶ行事だが、「めどてこ(あるいは「めど」漢字では針孔梃子)と呼ばれるV字型の角(つの)のように大きな梃子棒が御柱前後についている。このめどを左右に揺らすと接地抵抗を軽減でき柱が曳きやすくなる効果がある、これに氏子が乗り指揮を執りながらおんべを振る姿は壮観である」。


これには老若男女を問わず大勢の引手が参加し、彼らが「せーの」と声をかけると、でこの乗り手が「よいしょ」と応じて息を合わせて行進する。

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街道から、大鳥居をくぐって境内に入って、さらに急坂を上がって社殿屋根に「でこ」がぶつからないように傾斜をつけながら柱を運ぶ、ここが最大の難所で「曳行」のハイライトであり、まさに圧巻である。

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狭いので「引手」の多くは鳥居の手前で役目を終え、あとは若い・勇ましい氏子たちに委ねられる。

テレビのリポーターが「これこそ、氏子の技と心意気の見せ所です」と興奮して叫びます


(4) 里引きの2日目の「建御柱」は神事のあとに、前日引いてきた御柱を皆で建てる行事

祭りのフィナーレといえる。各宮の四方に柱を立てる。この際、御柱の頭を三角錐に切り落とす“冠落し”が施される。そしてワイヤを御柱に巻きつけ、車地という道具を使って巻きあげて御柱を建てていく。御柱に多数の男たちが乗り、にぎやかに盛り上げる。1998年長野オリンピック開会式ではこの建御柱を行った。」

当日のテレビの実況では、柱には41人の氏子が乗り、1人1人の名前披露されました。

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名誉なことなのでしょう。


4.(最後に)ということで今回も御柱祭で終わってしまいますが補足すると以下のような感想でしょうか。

(1)氏子たちの奉仕活動、そのための苦労はたいへんなものがあるだろう。悩みもあるだろう。人出不足に悩む地区もあるようだし、職人がこの間働いてもらえないので商売上つらい、という声もあるようだ。

(2)そうかと言って、あまり「観光」化するのでなく、何とか「歴史風俗」として継承していってほしい。

そして、諏訪地方(もちろん出雲など他にもあるでしょう)の、大和政権成立前の人々とその文化信仰というのは、もっと皆が知ってもよいのではないか。

(3)他方で、危険をともなう祭であることをどう考えるか。近年では1980年1986年1992年2010年2016年死亡事故が起きた。

たまたま数日前に我々老夫婦会社帰りの40代長男と3人で、代々木上原蕎麦屋食事をしました。御柱祭の話をしたところ、

「死人が出たそうじゃない?」と彼に訊かれて、

「毎度のことだよ」

「でも、それって、いくらお祭りでも、ちょっとどうかと思うけど・・・」

という会話をしました。

たしかに、これが普通感覚でしょう。とすると、そんな危険な「風俗」をどうやって危険を防止しながら、しかも伝統を守りながら続けていけるのかも問われているかもしれません。

我善坊我善坊 2016/05/16 08:32 諏訪大社は調べるほどに興味が深まる、不思議な神社です。
祭神は同じなのに上社、下社に分かれ、しかもその祭礼が両社ではっきりと異なる。
上社には「御頭祭」(鹿の首が供えられる)や、巻狩りに由来する「御射山祭」などがあり、近くの茅野市は縄文遺跡も多く、「縄文のビーナス」と呼ばれる国宝の土偶も出ており、明らかに狩猟文化の色彩が濃厚です。一方の下社は農耕的祭礼で、弥生以降の農耕文化を思わせます。
祭神は「国つ神系(非高天原系)」の建御名方(タケミナカタ)神とその妃八坂刀売(ヤサカトメ)神ですから、大和政権によって追われた出雲系が逃げてきた土地であることは間違いない。先住の狩猟民族が住んでいたところに農耕系の出雲族が侵入してきたということでしょう。 当初は両者の争いがあったが、やがて融和し、神社も一つに統合されたと考えるのが自然です。それが5,6世紀のことというのであれば、大和系による「統一政権」の成立はそれ以前にはありえない。(今日に残る文献上の諏訪大社の初出は7世紀末のこと)
また中部地方のこの辺りには出雲系が移住したとされる地が他にも多く、安曇野や愛知県の海部系の氏族もまた出雲系といわれます。それであれば、5,6世紀の中部地方は大和政権の辺境の地であったと考えられる。
出雲族は、「国譲り」の神話にあるように大和族に対する敗者でしょうが、それゆえに先住の狩猟系住民に対しても強圧的ではなく、融和的で、諏訪大社がその象徴であったと想像すると楽しい。諏訪湖の「御神渡りの神事」も、男神である上社が女神である下社に妻問いをするということです。かつての諏訪湖は現在の3倍以上もあったといいますから、現在は諏訪湖から遠い上社もかつては湖岸にあって、下社まで諏訪湖の上を渡って行けたのでしょう。

2016-05-08

パソコンでサンダースの演説を、テレビで御柱祭りを見る

| 08:44 |

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1.5月5日日経朝刊は1面トップで「米大統領選トランプ指名確実」の大見出しと「クリントン氏と対決へ」の小見出しでした。

前回のブログに「共和党インディアナ州の結果でほぼ決まり」と書きました。翌日のNY Time社説は「共和党はいまやトランプの党になった」と題しました。

ただ、日経は、インディアナ州ではヒラリーを抑えて僅差で勝利し、予備選からの撤退をまだ表明していないサンダースには全く触れていません。


他方でNYT はもう1つの社説で「サンダース民主党への贈り物」と題して、以下のように訴えます。


―――「彼の選挙運動は、ほぼ終わりに近づいている。

しかしバーニー・サンダースは、6月最後の予備選まで戦う姿勢を示している。

彼の意図は、いまや勝つことではなく、支持者に自分投票する機会を最後まで与えることと、民主党リーダーが彼の主張に耳を傾けることへの期待なのだ。


党とヒラリー・クリントンは、サンダース存在で、恩恵を受けていることを忘れるべきではない。

彼の体制批判には、同意できない面も多いかもしれない.。その主張は非現実的で、大衆迎合ポピュリスト的かもしれない。

しかし、彼が、民主党本来取り組むべきだが長年放置してきた、敗者へのまなざしを取り戻したことも事実である。


選挙に向けて、サンダース支持者のうち棄権する人が増えるかもしれない、またヒラリー戦略として共和党内の反トランプ層を取り込もうと動くだろう、という予測も出ている。

しかし、民主党にとってもっと大事なのはサンダースの主張と彼の支持者を見捨てないことである。共和党の騒がしいだけの戦いと違って、彼が選挙戦の質を高めたことを認識すべきである」――――


2. NY TIMES,さすがに良い視点で語るなと感じました。

サンダースインディアナ州投票が終わって、支持者に囲まれて話す光景を、パソコンを通して実況で聞くことが出来ました。

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71歳の高齢者は、「イラク戦争に反対した政治家は私だけだ」「国民皆保険は国の義務だ」と叫び、その度に若者たちは「未来を信じよう」と掲げて「バーニー、バーニー」と応援の声をあげます。


「愛(LOVE)は憎悪(HATRED)に最後は勝つ」

「現状の体制 (Status Quo)を変えよう」

アメリカの強みは多様性(diversity)にある」

といったメッセージは、いかにも「理想主義者サンダース」といった雰囲気です。


体制派」のチャンピオンと見られているヒラリーさんは、こういう彼の支持者、未来を担う若者たちを取り込むことが出来るでしょうか?

NYTは、他方でトランプ共和党に対してはまことに厳しい社説です。トランプ現象を招いた原因は共和党が無策で、選挙に勝つことしか考えず、党員の不満に耳を傾けなかったことが大きい。160年も続く歴史ある、偉大な大統領リンカーンの党が、これからどこに向かうのか深く反省すべき時である、と叱咤しています。


3. ということで、5月3日(火)は朝からほぼ終日、パソコンに向かってサンダーストランプ映像を眺め、それだけではなく、他方ではテレビの画面も眺め、忙しい(?)時間でした。

テレビの画面は、地元ケーブルテレビが放映している諏訪大社御柱祭の実況です。


満6年空けて「7年に一度」開かれる「奇祭」。茅野市など三市二町一村がこぞって参加し、4つあるお宮にそれぞれ山から引き出してきた4本の樅の御柱本殿の周りに建てます。


準備は前年末には始まり、祭り4月から4つの宮それぞれの「山だし」「木落し」「川越し」「里曳き」と続き、「建御柱」の神事で終わります。

5月3日からの3日間は、茅野市諏訪市にある上社本宮・前宮)の柱を曳行して建てる行事、翌週は下社(春宮・秋宮)で同じ儀式があります。この間、地元テレビが朝早くから夕方まで実況中継します。3日は「上社里曳きの1日目」でした。

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テレビで見ていてもまことに「勇壮にして熱狂的」で、感動的です。我が家は7年前はまだケーブルテレビを入れていなかったので、今回初めてじっくり見ました。都会からも実際の模様を見物に来る人も少なくないでしょう。


地元氏子人達にとっては7年に一度の欠かすことのできない祭りで、若者はほぼ全員がボランティアで参加するのではないでしょうか。

連休にのこのこやってきた我々老夫婦は、古い家のあちこちが痛んでいるので見てもらおうと、長年、修理を頼んでいる地元業者電話をしたところ、「この時期、職人は誰もいないよ」と言われました。テレビを見て、こんな時期に仕事を頼むとは浅はかだったと反省しました。

危険祭りでもあり、今年も1人,無事に御柱を建て終わったあと、落下して死亡しました。7年前の2010年にも2人死亡しました。


それでも、最後に、境内に集まった大勢氏子たちに「大総代」と呼ばれる人が、「また7年後に逢いましょう」とあいさつをしました。


大都市からこのために帰ってくる若者も多いのでしょうが田舎にこれだけ若い人たちが集まる光景を見るのは気持ちよいものです。終わって挨拶を聞き、皆で打ち上げの気勢をあげる彼らの笑顔も素敵です。

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7年後に向かって継承していくのは空白の時間も長くて苦労も多いでしょう。若者も徐々に減っていくのでしょう。しかし、こういう地方文化は守ってほしいです。


4.最後になりますが、今年は4年前にやめていた畑仕事を少し手伝おうと家人が言いだして、友人の畑の畝づくりに参加しました。足手まといだったかもしれませんが。

平野悟郎平野悟郎 2016/05/09 14:59 パソコンで演説を見る方法はyoutubeでしょうか。"Al Jazeera" もライブを24時間youtubeで見られるようになりました。

2016-05-01

トランプ本当に勝つの?副大統領候補は?

| 14:22 |

1. 連休田舎で過ごそうとまた中央高速国道17号を走りました。

2週間前は韮崎の桃の果樹園が花ざかりでしたが、今回はもう散っていました。花の命は短くて、静かに終わります。

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それに比べてアメリカ大統領選挙が長丁場で、騒々しいこと。


2. 民主党4月26日の予備選東部5州のうち4つをヒラリー・クリントンが抑え、ほぼ決まり。

但し、その前の4月19日ニューヨーク州の予備選当日のニューヨーク・タイムズ(NYT)は、「サンダースは、まだ戦うべき」と題する社説を載せました。

要旨は ――まだNYの予備選の投票も始まっていないが、結果が分かったら、サンダースに対して、戦線から撤退しろとの圧力が間違いなく強まるだろう。しかし撤退すべきでない。

サンダース現実よりもヴィジョンに立つ政治家である。彼が選挙戦を続けることで、より政策論争が深まったといえるのではないか。彼が提起している問題は、本来民主党が取り組むべき課題ではないのか」

NY Tは早くも1月30日社説ヒラリー支持を打ち出した新聞だけに、面白く読みました。


しかし、メディアは早くも、彼女が誰を副大統領候補に選ぶかが大きな話題です。

サンダースを選ぶ可能性はまず無い。

もっとも有力と言われているのが、オバマ政権の現閣僚の1人、ジュリアン・カストロです。ハーバードロースクール卒業。41歳の若さテキサス出身メキシコ系という3点が、何れもヒラリーにはない強みです。

誰と組むかは結構大事戦略で、投票者の積み増しが可能な、自分にない、異なった人物を選ぶことが多い。


3. (1)他方で共和党は、ご承知の通り、ドナルド・トランプが5州で圧勝し、代議員198人を獲得、クルーズとケーシックわずかに3人と9人でした。

予備選であと250人を取れば過半数に達し、党大会前に彼で決まりです。


今後の見通しとしては、大票田のカリフォルニア6月7日代議員総数172人)に加えてニュージャージー(51) ウェストバージニア(34)などもトランプ有利の予想です。

問題は、直近の5月3日インディアナ州57人。ここでトランプが勝てば、カリフォルニア予備選でほぼ決まりと、明日3日の結果に全米の注目が集まっています。


(2)しかも、そのインディアナ州では、2位のクルーズと3位のケーシックが手を握り、後者はここでは選挙運動をしないと約束しました。事前の調査トランプですが、連合が功を奏してケーシック票がクルーズに回って彼が勝てば、まだ分らない、負ければここでほぼ勝負ありの見通しです。


(3)6月7日最後の予備選までにトランプが過半数を取れなければ、党大会での決着となる。

大会では誰かが過半数を取るまで代議員による投票が続く。おまけに3回目以降の投票からは、予備選の結果に縛られずに、殆どの州の代議員自由投票が認められるという変則的事態になります。共和党幹部は、まずは党大会に持ち込んで自由投票トランプを阻止したいと必死ですが、やや厳しくなってきたようです。


(4)これを受けて,共和党系のワシントン・ポスト紙はなおも「党はトランプでまとまるべきではない」と27日社説でも続けています。

要旨は ―――「26日の結果で、党の分裂や醜い争いをこれ以上避けてヒラリー・クリントンに勝つためという大義名分からの、トランプで団結しようという圧力高まるだろう。

しかし、こういう圧力に屈するべきではない。

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トランプは、共和党にとっても国家にとっても脅威である。共和党は彼の候補者指名を、あらゆる合法的手段を駆使して拒否すべきである。

その全てが、インディアナ州カリフォルニアにかかっている。

それでも彼が大統領候補に選ばれた場合に、共和党党員選択肢

ヒラリー投票するか ・第三党からの保守的な人物の出馬に期待するか、・棄権するか・・・のどれかではないか」

トランプだけはご免だ、党の分裂も辞さないという、まこと過激意見です。


4.最後にそのトランプですが、「タイム誌」3月18日号が特集を組んでいて、「今回の大統領選挙は、いまやトランプを中心に回っている」と言います。

今回の選挙は「彼に対する信認投票であり、“トランプYes or No”が最大のイシュウなのだ」


そして、「果たしてヒラリーは、彼に勝てるだろうか?

アメリカは彼のような人物を選ぶことをやってのける国なのだろうか?

それはアメリカ人ひとりひとりに、何を語るのだろうか?」とも・・・・


女性票ラティーノイスラム系ユダヤ人などの票がヒラリーに流れる、上記WP社説のように共和党だって応援するかもしれない、従って、まずヒラリー有利だろうという予測普通しょうが


「いや、トランプ恐るべし」という一部の専門家意見も紹介されています。

トランプは、従来の選挙常識が通用しない、何が起こるか、誰を惹きつけるか、予測がつかない、危険な力を備えた人物である」。


タイム誌の表紙は、トランプ写真の上に「bully(弱いものいじめ)」「 showman (芸人)」

「party crasher(党の破壊者)」「demagogue(扇動者)」というすべての項目にチェックマークがあるのですが・・・・

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彼が副大統領候補に誰を選ぶだろうかも、すでにメディアの格好の話題です。

最有力は当初予備選に出馬していた、クリスティーニュージャージー州知事ですが、「とにかく、何をするか分らない人物だけに予測がつかない。まだ3番手で踏ん張っているケーシックや「軽量級のちび」と嘲笑したマルコ・ルビオに声を掛ける可能性だってありうる、と報じています。

いちばん魅力的な選択は、ニッキーヘイリーという最近注目されているサウス・カロライナ州知事共和党穏健派で、少数民族インド系)で女性で若くてしかも政治経験ありというトランプにないものをすべて備えています。しかし、仮にオファーされてもまず受けないだろうというのが大方の見方です。

2016-04-24

映画「折鶴」や防災用品「マルチポンチョ」のこと

| 09:17 |

1. 前回、広島原爆で死去した12人のアメリカ人兵士と彼らの遺族とのコンタクトを続けた日本人を取り上げたアメリカ映画を紹介しました。

フェイスブックで柳居子さんから「折鶴」という、やはり広島を取り上げた別の映画の紹介がありましたのでお礼とともに報告致します。


「昨秋の広島国際映画祭の招待作品として、『はんなり』の映画をブロディユースした 曾原ミユキ監督が「折鶴」と云う作品出展していました。監督の息子と娘を主役にして原爆症で亡くなる寸前まで折り紙の鶴を折り続けた少女を取り上げた作品です」とあります。 http://www.orizuru2015.com/"

紹介されたサイトを開けてみると、この映画5月末からロスアンゼルスでやはりプレミア上映会をやるという知らせと予告編が載っていました。その後は、学校平和イベントへの貸し出しを開始する由。

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少女の名は佐々木禎子(さだこ)さん、2歳のとき被爆12歳で白血病で亡くなりました。広島平和祈念公園にある「原爆の子の像」のモデルで、シアトル平和公園にも銅像があるそうです。

昨年11月広島での出展から半年経って、このたびアメリカで上映されることになってよかったなと思います。

監督さんはロス在住の方で、柳居子さんの友人です。京都祇園を取り上げた「はんなり製作ときに、同氏が大いに協力したものです。この映画は私も渋谷映画館で観てブログにも取り上げましたが、よく出来た面白い映画です。

http://d.hatena.ne.jp/ksen/20101124


2. 京都と言えば、熊本大地震について、やはり京都在住の植木さんと電話で話をしました。

同氏は、カスタネットと言う中小企業経営していますが、社会貢献に力を入れてビジネスとの両立・共存意図するソーシャル・ビジネス社会企業)を目指しています。


昨年から、災害用品の販売に力を入れて、その一つに「マルチポンチョ」というオリジナル用品を開発しました。

大規模災害時に手軽に・多目的に使える、使い捨てもできる、簡便なビニール製品です。

金銭寄付ボランティア支援大事ですが、何とかこういう品物を被災者のところに届けられないかという話を彼としました。

直接、支援で送るというのはなかなか難しいが、幸いに某市役所防災備蓄用に大量に購入してくれていて、それを拠出して現地に送ってくれるようだ、と電話で報告してくれました。


市役所から市役所というルートを使えば何とか届きそうだ、と少し安心しました。

ちなみにこの「マルチポンチョ」について少し補足すると以下の通りです。

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「素材のリニアポリエチレンを縦120センチ、横100センチの大きさで張り合わせて、頭からかぶるだけ。

 特徴は左右にミシン目があり、切り離して腕を出せる。そのため、屋外でのトイレ使用や着替え時の目隠し、防寒、雨具用など用途はさまざま」

1枚400円ですが、もちろん熊本大地震のような緊急時には、植木さんのことですから、何とか寄付応援できないかと考えた筈で、私も「それが可能なら送る費用応援ぐらいしたい」と思って声を掛けたものです。


3. 要は、老人としては、それぐらいしか出来ないということです。

あとは、老夫婦2人で勝手きままに暮らし、先週は今年初めて、八ヶ岳山麓の田舎に行ってきました。

今年は桜やほかの花が咲くのが例年より早いようです。

いつものように首都高速高井戸で乗って、中央高速を走り、韮崎で降りて国道17号線を走りました。約180キロをいつも交代で運転しますが、昨年から「高齢者マーク」も前後に貼って、だいたい85キロから90キロぐらいでゆっくり走ります。

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それでも、いつまで運転できるかな家人話題にしています。

周りの友人にも、運転やめた・車売った、という人が徐々に増えてきました。

我が家場合晩春から初夏にかけては田舎の家に行くことが多くなりますので、運転はなかなかやめられません。

最近留意しているのは以下のようなことでしょうか。

(1) 暇な老人ですから、なるべく空いている平日の昼間を走る。

(2) 都内はなるべく使わず、バス地下鉄などを優先する。

(3) 夜や雨の日は運転は可能な限りやらない。

(4) 高速道路では、とにかくスピードを出さず、追い越し車線には殆ど入らず、、車間距離に一番気を付ける。


私は、実は、26歳のときアメリカテキサス州運転免許を取り、帰国してそのまま日本免許に切り替えられました。したがって日本の厳しい試験洗礼を受けていないので、余計慎重にしないといけないのかなと思っています。


ただ、(長くなるのでこの辺で切り上げますが)長年アメリカ英国豪州で運転をしてきて、運転のマナーについては、いろいろと感じることもあります。

大昔、テキサス免許をもらった時に「とにかくハイウェイでは車間距離をとれ」とだけ言われました。

中央高速でいつも気になるのは、車間距離を空けないなあ、あんなに接近して走って、よく怖くないなという感想です。

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今回のドライブは、途中、釈迦堂のレスト・エリアに立ち寄りましたが、階段を上がっていくと「遺跡博物館」がり、あたりはこの時期、花桃が満開に咲いていて、それはきれいでした。雪柳や山吹もちょうど盛りでした。


自然は、まことに美しくもあり、まこと残酷でもあります。いつまでも人智が及ばないことにささやかな畏怖を覚えつつ、花見をしてきました。