面接(なぜかする側編)
細かい事情は当然書けないのだが、とある事情から採用面接で面接する側になってしまった。初めてのことだ。
転職のために面接対策をいろいろやったのだが、それを裏返せばある程度質問を作ることができた。以下、私が今回して、おそらくまたするであろう質問と、その求めるところを書いてみたりする。
- 自己紹介をしてください。
- 今までやったシステム全体と、そこでご自身が何を担当されたかを教えてください。
上記は内容ではなくて「赤の他人に理解できる説明ができるか」しか見ていない。すごくニッチなジャンルのシステムをやってたら「あまりないシステムなので説明がむずかしいのですが…」とか言えるか。逆によくあるシステムだったら「よくある、いわゆる○○系で…」と言えるか。ここで私が○○系について知らなくて、それってなんですか? と聞いてみたら説明できるか。
- ご自身の得意分野と不得意な分野を教えてください。
得意分野について答えてくれたら、詳細を聞いてみる。ウソがないかを見る。例えば Java が得意と言ったら、自分の知ってる知識の範囲でいろいろ聞いてみる。ここでわからないことをはっきり「わかりません」と言えたらOK。ウソついたりごまかしたりは大減点。不得意分野については、自分がフォローできていない部分を認識しているかどうか。この業界はとりあえず幅は広いので全部知ってるなんてありえない。だから、ここは知らない、とはっきり言える人は知ってるところはちゃんと知っていると思える。
- いままでやった仕事の中で、自分で考えて工夫されたことを教えてください。
言われたことをやるだけの人でないかどうか。
- 将来的にどんなことがしたくて、そのためにどんな勉強をしてるか教えてください。
ビジョンを持っているか。それに向けて努力しているか。
今回の人は残念ながらトータルに点数が低くて、決定打として、今勉強しているのが Oracle というので、具体的にどんなことですか? と聞いてみたら全くわからない答えが返ってきて、たぶん勉強してないんだな、という結論に達し、ご遠慮いただくこととなった。
最後に、いやなやつだと思われるのを覚悟で「ご自身がなりたい将来のヴィジョンを明確にして、それを実現するための勉強されたほうが良いと思いますよ」と言った。
これはなぜかというと、転職活動で初めて受けた某社の面接で落とされて、不採用理由として「物事をちゃんと考えていると思えない」という超辛口のコメントをもらったからだ。確かにそのとき私は超鬱症状で、まともな面接ができなかった。言われたときは悔しかった。しかし、そのときそう言ってもらったからこそ、その後、自分をちゃんとアピールするための勉強をした。その後、別の某社を落とされたとき「kshさんもよかったのですが、前職が同業種の、若い方を採用することにしました」などと言われたときは「落とすのに、何が悪かったのかをちゃんと言わないようなところなら行かなくていいや」と思ったぐらいだ。
自分を知っていて、ちゃんと説明できて、自分のために努力する人と一緒に仕事したい。そういう人なら他のことは後からでもなんとかなる。