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くるえるはてなくしょん

2013-02-10 Creativity

ポストモダンテクノロジックエモーショナルシンフォニー あるいはアメリカののだめのリアル千秋先輩のようなお話 / オーケストラは未来をつくる マイケル・ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団の挑戦( 潮博恵 著 )

昨年末に帰省したおりに、数少ない友人*1のお宅にお邪魔した際に、そこのお父さんがこれまた文化的な造詣が深くかつ博識であるそんなおうちでですね、そのお父様がですね、最近だと、サンフランシスコ交響楽団( San Francisco Symphony 以下 SFS) と、マイケル・ティルソン・トーマス( Michael Tilson Thomas 以下 MTT) が先日だしたマーラーが抜群に面白いと話してたわけなんですね。

それで、うちの妻もマーラーが好きだというのもあり、...金管奏者はマーラー好きな人多いですよね...、まあそんな感じでかなりチェックリスト上位だったらしく、それで、冒頭の本を借りてきてて、私もそこんちの人が言うことはなんか別格ですごいことがままあり、かなり興味があったので読みました。

この本ですが、本や文章自体が超強烈に素晴らしいというわけですが、なんでしょうね、密やかな音楽のスゴ本と言って差し支えないと思います。

私は本を読むのがあんまり速くないのですが、それでも2時間くらいで読める本です。文章は読みやすくて著者の思い入れは感じますが、違いとか特徴とか、あと、取り組んでうまくいってる事情についての説明が丁寧にされていて、偏りや煽りも少ないですし、玉石混淆な濫発され気味な新書よりは、はるかに内容もたくさんですし、他山の石みたいな話題に富んだ良書です。

文章の調子はちょっと

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にも似てるかなーなどと思いました。


さて、この本ですが、楽団の歴史や音楽のみならず、文化の違い、はたまた教育とは?、テクノロジーやお金はどのようにつかったらハッピーなのかみたいな所から、団員や関係者のインタビューまで、SFSの歴史と今、MTTの活躍や現状などなど幅広く多角的に分析して紹介…というよりは、こんなケースもあるよ! 素敵だよ!! と知らせたいって思いの方を強く感じます。そして題材になっているそのSFSとMTTの取組みがふるっていて、その「多角的に見る」ことが一周回ってかえって楽団の魅力を知らしめてるという...、何というかケーススタディの側面から見ても、今、まさに読んでお得感がある一冊ですね。

それから、個人的に興味があった理由がもうひとつあって、最近円高が一服で海外通販メリットがやや薄まってますが、http://happ.me とかつくった手前海外 Amazon とか良く見るんです。そこで、ちらちらKeeping Scoreについてレコメンドなんかで見かけることがあって、特に、マーラーの Keeping Scoreはよくひっかかってくる話題だったんですよね。

クラシックとか、Blu-ray向きのコンテンツではまああって、私は最近はルツェルンのアバドのとかよくみてたりしてたわけです。この本拝見して、俄然興味がわきました。Keeping Score。Keeping Score については、もう少し後述します。

あと製品で興味深かったのはSFSのマーラー、ロンドン交響楽団(LSO)とかでもやってるみたいな自主制作でっていうのがそれもまた興味深かったのです。しかもフォーマットがSACDだったりとかが一部でずっと話題になってたらしいですね。

それから、これは今更なのですが、SFSについては昨年秋に来日してたそうで、そこのステージが大変よかったそうですね…。

Keeping Score

Keeping Score [Blu-ray] [Import]

Keeping Score [Blu-ray] [Import]

マーラーや他にベルリオーズも日本のAmazonでも買えるのですが、やっぱり、Keeping Scoreについては US から買う方が安いですね。あと、私はAmazon脳であれなんですが、Symphony Storeでも日本への発送してくれるみたいなので、そのあたりはご予算や内容でご検討いただくと良いかも。

この Keeping Score ですが、本に、より詳しくどういう成り立ちでどういう企画だったかが詳しくのっていますが、私がとりわけ楽しそうに感じたのは、教育と娯楽は本来、並び立ってしかるべきだと思っているし、みんないろんなことを楽しんでもいいし、そういうためにお金はもっと使われてもいいっていう、最近の善みたいなものが、うまい形でSFSやMTTは体現していて、その集大成のひとつがやっぱり、Keeping Score の一連の取組みだと思うんですよね。

それで、あまりにも興味沸いたもんで、実はさっき注文しました。

ちょっと話題がずれますが、このあたりは、惜しくも終了がアナウンスされたエラー|NHKオンラインもとりわけ入り口として、大変素晴らしい取組みだったわけですし、ジャンルは変わりますが為末大先生の課外授業みたいに、本気出したEテレというかNHK教育は素晴らしいわけです。子ども向け無双そのままに、大人向けも無双したらいいと思います。はい。

とにかく、そういうのを突き詰めて煮詰めて、ためになってかつ指揮者がハンサムとかずるい!!いや、※ただしイケメンに限る みたいなところは確かにあるくらいMTT氏はかっこいいんですけど、それはさておき、そういう風に突き詰めたらそんなコンテンツ「群」が出来るのかー...っていうのは実に素晴らしいと思います。

また、ほんと良いタイトルなんだなと思うのは、この本の内容に触れれば、自ずとそういうことを考えてしまうのですが、Keeping Score っていうのがですね、良いタイトルなんですよね…。

それから、個人的に興味深かったことは

私はあんまり世界のクラシックに詳しいわけではなくて、いくつかの名盤とか名録音についてそこそこくらいっていうのと、ムラヴィンスキーの録音のいくつかがやたら好きとか、Kitara 最高とか、普通にしてても偏愛ブロガーとかそういう感じの普通の人なんです。あくまで!! 普通です!!

それで、年末は日本の年末は第九だとか言うなら、モントゥーだ!! とか言って大騒ぎ*2してたわけですが、モントゥー先生がじつはSFSの指揮者だったことがあるとか、小沢征爾がとか、さらによくN響アワーとかででてたブロムシュテットさんがーとかもあって、やっぱり、私は偏ってばかりではなくて、多角的に見たりやったりする必要ってありますよね...とか思いました。

技術は使いようですよね。それで、自分がたのしいも大事ですが、もう一歩進んでみんなもたのしいというのは、今年の隠れテーマだったりします。今、思いついたんですけどね。それくらい、チャレンジは正義みたいなことを感じる本ですね。

本書中で、最も興味深かったフレーズ。

「何を残せるか」みたいなことが、本書中にたびたび出てくるのですが、そのコンテクストとスタンスというか意志がとても良いので、そこだけでも良いから読まれたらよろしいかと思います。あと、眼鏡をかけて若造じゃないかっこいい男性が好きな方は一度、本を読むのが苦手でも、michael tilson thomas で画像検索すると幸せになる場合があるかもしれません。

では、良いコンテンツで、よい教育を。

関連

のだめの千秋先輩

のだめカンタービレ(25) <完> (KC KISS)

のだめカンタービレ(25) <完> (KC KISS)

本エントリのタイトルで書いたのですが、MTT氏ときたら、わりと素敵な家系で、早々と指揮者として素晴らしいキャリアを積むとともに、実は...もへったくれもないんですが、ピアノも素晴らしいし、しかもハンサムで、ちょっとアバンギャルドという…天は2,3物を与えることもあるみたいな…。素晴らしいですね。飛行機嫌いだったかどうかは知りません。

ちなみに、のだめのドラマは最近のテレビドラマだと、キャストそのままやんとか、漫画そのままやんとか、あるわけですが、流れの中でそのまま曲聴けるというところは素晴らしいですよね。

自主制作盤

Planets

Planets

もう10年くらい前のリリースですが、オーケストラの自主制作盤の名作はとかなるとLSOのこれを私は思い出します。

LSO って アバドとか、MTTとか、いい指揮者を見つけてはいいところで去ってしまうみたいなところちょっとありますよね...

アバドマーラー箱買い

Abbado Conducts Mahler Symphonies 1-7 [Blu-ray] [Import]

Abbado Conducts Mahler Symphonies 1-7 [Blu-ray] [Import]

マーラー繋がりで、これもまだUSから買う方が場合によっては安いですが、しばしば見てます。好きです。

*1: 私以上に、全面的に音楽に詳しく、かつ音楽好き

*2 日本の年末らしく、Beethoven の第九でも - くるえるはてなくしょん

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