スマート女子家電 UPQ(アップキューと読みます)の製品発表会にお招き頂き伺ってきました。イヤホン要員です、多分。そして、イヤホンはスマホやモニタに比べたらもう一息と思いました。
今は CEREVO の広報方面にお務めの方からちょっとお声がけいただき、家電ベンチャーのUPQ(アップキュー)の発表会に伺ってきました。会場はアキバの DMM.make AKIBA - ハードウェアコワーキング でした。はじめて伺いましたがちょっと不思議な場所でしたね...。
しかも受付で、私ときたら、
私「ゆーぴーきゅーの...」
係のおねーさん「ああ! アップキューですね!!」
とのっけからアチャーな形で、ご案内頂きました。説明書読まないタイプです、すみません。
発表会の内容については、
- 【訂正】秋葉原発の新興家電ブランドUPQ発足:4Kモニタや充電スーツケース、SIMフリースマホなど24製品 - Engadget 日本版 (当日のプレゼン感がわかる)
- 新ブランド「UPQ」、Androidスマホを発売 - ケータイ Watch (記事のまとまりが良い)
など、上記が詳しいです。
というか、株式会社UPQ(アップ・キュー) の会社サイト見るべきですね(笑)
上記では、特にケータイ Watch の記事が良いですね。
変な例えですけど、とても変な例えですけど、男子スマート家電が CEREVO だとすると、スマート女子家電が UPQ です。メカ感や機能のかっこいいを追求するのが CEREVO、価格とデザインと使い勝手のバランスがとれたところを追求するのが UPQ です。勝手な印象です。
どちらもスペックを追ってるわけではなくて、むしろ無駄スペックを落としながら、製品の完成度と価格の折り合いを付けて製品としての完成度を高めて行こうというのが両者の基本理念のように思われて、裏表というか、逃げながら戦う人と、追いながら戦う人の挟み撃ちの形というか、そういう組み合わせなのだと、勝手に思っています。
あるいは、CEREVO がカカシ先生みたいなイメージだとすると、UPQはヒナタなイメージでです。このあたりは一応お招き頂いた方に気を使ってみました。
とにかく製品が発表されました。(17種24製品)
私が伺ったのは途中からでした、上記の engadget の記事がプレゼンの写真が多めでわかりやすいです。堂々と価格が出ているというのが、ポイントだと思います。
たくさん商品が出て、なんでもかんでもというわけではなくて、私は椅子やスーツケースやスタビライザーは私の興味の範疇の外で、あとはサイバーなキーボードもとくに...という印象。
逆に私が気になったのが、以下。それぞれ価格は税送料別で...
- アウトドアに最適なLEDライト LT01 (7,000円)
- 4G LTE android 5.1対応 SIMフリースマホ UPQ Phone A01 (14,500円)
- 4K/120Hz 50インチディスプレイ (75,000円)
- Q-music のイヤホンの各モデル「QE80」(24,600円)「QE50」(9,580円)「QE10」(5,500円)
... というこれらですね。
LEDライトは2-3年に1回キャンプに行くときがあるのですが、ロングバッテリーで明るくてコンパクトで軽いライトは重宝するので。そういうのもあるのか感がありました。キャンプするとわかるけど、屋外やテントって暗いので明かりがありがたいとかあるので。
ついで、スマホについては、これは普通にニッチだったというか、スペックがべつに高くなくて良くてキャリア関係なくて大きすぎなくてそこそこのスペックで通信出来てださくなくてそれなりに安いとか、なぜかケータイ業界にはないし、普通にスマートな女性向けの端末がなぜか日本でも世界でもなくて、しいて言えば iPhone みたいな感じなので、昨今の MVNO 事情とか安い android でそこそこ良いやつ... みたいなニーズには合うと思います。これは良さそうかなと。モバイルルータじゃなくて、SIMフリーのスマートフォンで良くね? は割と真実なので。
それから、ディスプレイはうちに置くには大きいのですが、コンセプトの方がよくてそちらが印象に残っています。チューナーとかレコーダーとかとモニタが別が正義は私も賛同するので、それはとても良いと思いました。出来ればサイズがもう少し小さくて安くて良く見えるモニタとして、メディアプレイヤー用のそこそこ見栄えするモニタと、16:10 の良いパネルの計算機用のモニタがあると良いかなとかは思いました。
イヤホンについては詳しく
イヤホン要員で呼ばれたように思われたので、こちらについては詳しく行きましょう。えっと、しかも都合が良いことにオーディオについては英国派だったので、ケーブルがQED、アンプがQUAD、スピーカーがこないだまで KEFのQシリーズ、先日新しく Q Acoustics のスピーカーにしたとかで、完全に頭おかしい人ではあります。そこに、Q-music | 株式会社UPQ(アップ・キュー) となったわけですね。期待するわけですよ。それは。
記事では 4K液晶やハイブリッドイヤフォン、スマホなど24製品。家電ブランド「UPQ」始動 - AV Watch に詳しいです。
ちゃんと各モデル聴いてきましたよ。
さて、UPQ については、
UPQは、「生活にアクセントと遊び心を。」をコンセプトに、"スペック以外も語れる家電&家具"をラインナップするブランド。
- http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150806_715478.html
ということですが、こちら、どちらかというと、"スペック以外も語れる" よりは、"スペック以外を語れる" とか "スペック以外を語る" という方が正しいと思います。
「上質なデザインと手に取りやすい価格」の特に後者に重きを置きつつ、前者と折り合いとか落としどころをつけたという、そういう一貫したコンセプトは感じます。実際、上記のスマホやモニタでは、奏効していると感じます。
ところが率直なところ、イヤホンはもう一息だと感じます。
- Q-music QE80 | 株式会社UPQ(アップ・キュー) (ハイブリッドドライバー3基搭載、耳掛け式カナル型イヤホン)(24,600円)
- Q-music QE50 | 株式会社UPQ(アップ・キュー) (ハイブリッドドライバー2基搭載、耳掛け式カナル型イヤホン)(9,580円)
- Q-music QE10 | 株式会社UPQ(アップ・キュー) (ランなどスポーツ用途に最適。リケーブル対応耳掛け式カナル型イヤホン)(5,500円)
とそれぞれあるのですが、イヤホンだけ上位機種ふたつはスペックに語るに落ちています。ハイブリッドドライバーとかこのメーカーが語っていることに違和感があります。
実際、製品として魅力があるのは価格的には安いけど、「ランやスポーツ用途」とはっきり打ち出した QE10 は存在意義がわかるのですが、他は正直もう一息...という印象でした。
SHURE掛けが普通というのは良いところですが、それだけではなくて、さらに付加価値が欲しいところというか。
iPod に端を発して、イヤホン / ヘッドホンは地獄のような血みどろのデッドオーシャンになった挙句、なんだかんだで老舗の方がまだ強いみたいなところがあります。
最近アジアやアメリカの新興勢力も出てきてはいますし、新機軸として耳型をとってまで作るイヤホンなんかが出てきていますが、ところが普通のイヤホンは昔からのメーカーがちょっと強すぎます。
日本だと、オーディオテクニカ、ソニー、FOSTEX、JVCケンウッド、STAX、アメリカだと SHURE、WESTONE、KOSS、Ultimate Ears、Grado、ヨーロッパだと、SENNHEISER、AKG、beyerdynamic))))、KEF と地獄です。
そして上記の価格と競合するイヤホンを買うことを考えると、無数に候補があります。
例えば、投げ売りではありますが、Scosche のハイブリッドのイヤホンのIEM856Mは、今は $50 で買えるので、そのクラスじゃないとやはり厳しいと思います。Scosche のこれ値段の割に音は良いけど、すぐぶっ壊れるんですけどね...。
上位機種2つはいかにもハイブリッドドライバーです!! みたいな音でそれがもう少しかな感が。私は真ん中の機種の音がもっとも良いかなと思われ、また、価格と用途だと QE10 がコンセプトがあってよいかなと思われましたが、他の製品と比べてやはり値ごろ感が無いと思いました。
こないだまで円高だったのもあって、イヤホンについては価格感がおかしいというのもあるにはありますが、SHURE 掛け出来るのは良いとして、ちょっと円高加味したところもありますが、SHURE や WESTONE より欲しいかと言われるとそこまででは...と思います。
そこで、代案ですが、UPQがやるならカスタムのイヤーモニターが格安で...が良かったかなと思います。2-4万円で日本でちゃんと素敵でシェルやケーブルがださくないカスタムイヤモニが作れるだったら面白かったかなと。
あるいはハウジングが特別な新素材とか、装着感が異次元とか、ドライバがハイブリッドとかの向こう側とかそういうの...って、それは CEREVO 案件な気もしますし難しいところですね。
というわけで、伺ってきた UPQ ですが
目の付け所は本当にシャープだと思いますし、2ヶ月で24種類の製品をまとめるとか私には到底出来ません。私はそんなにがんばって働きたくないでござる。子どもと遊ぶでござる。
その激烈激務(多分)のなかで、モニタやスマホあたりは良いコンセプト感を感じましたし、その他でもチャレンジングで素晴らしかったと思います。なのでなおさら、イヤホンももう一息突破された何か感があったら良かったなと思いました。
そうそう、タイムリーなのですけど オープンプレスカンファレンス開催について|アジャイルメディア・ネットワーク(AMN) ということで、AMN のオープンカンファレンス第4回は https://form.ambassadors.jp/reviews/form/?id=150824opc ということになっています。
私が書いた、記事については、真に受けるより、自身で確認。とか、きっと良い人生だと思います。
私は英国製のオーディオ機器と、Grado のヘッドホンと、独逸やオーストリアのヘッドホンに脳を焼かれた豚野郎の犬畜生でここまで生きていていますので、普通の人が使ったらきっともっと違う感想になると思います。
ということで、ふるってご参加ください。私、AMN の中の人でも何でも無いけど、一応書いておきますね。そういえば、AMN x 電通の http://influencerwire.com はどうなったのでしょうか。
では、良い人生を。
以下、写真
確かに変なデザインではないですし、SHURE掛け志向とかも良いと思うのです。ただ、Grado のヘッドホンとか、KOSS の Porta Pro が一部で偏愛されているところを見ると、たぶん、方向がなにか間違っているのだと思います。デザイン的にはアレだけど、音だけはなんか個性的に良いみたいな方が買いたくなるし。
スマホはサイズ、スペック、価格、内容、いろいろ踏まえて、かなり良いところに落ちていると思います。大きすぎない端末とか正義です。
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