ワールドカップの最中に恐縮です。


photo credit: Alex Abian (Also on flickr.com/alexabian) via photopin cc
(むかし、あの「巣立ちの歌」ってのが大好きでした)


<ご報告>

ワールドカップの最中に大変恐縮ではございますが、ご報告がございます。

このたび、12年勤めた会社を退職することとなりました。
まだギリギリ会社員ですが、7月末日をもって独立することとなりました。

ちょっと前に「●●会社を退職して、独立します!」的なブログが流行り、僕が会社を辞めるときにはこういう真似だけはしないようにしようと固く心に誓っておりましたが、なかなか皆さんにまとめてご報告する機会もなく、泣く泣く(そんなでもないけどw)ここに記す次第です。


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幼少の頃から自営業の商売人の家で育ち、土日関係なく仕事の電話を取る親父の背中を見てきた僕としては、会社員生活がはじまった12年前から「いつかはこの会社を辞める時がくるだろう」と漠然と考えていました。漠然と考えてはいたけれど、ほとんど確信にも近かった。
でも、3年が経ち、5年が経ち、徐々に会社で活躍できるようになると、取り扱う仕事の面白さや役割や金額、その社会的重要性からどんどんそっちの方にのめり込んで行ったというのも事実でした。

今から4年前、30歳を迎える時に「いよいよ、おまえはこの先どうするんだ。」という問いを改めて自分に投げかけたことがありました。ちょうど離婚した時期と重なったこともあり、自分にとってはちょうどよい振り返りの時期だったのかもしれません。
その時のこたえは「いつかは飛び出すんだけど、今はちょっと自信ない。(いや、やっぱそんなことない!)」みたいなものだったと記憶しています。くー、情けない!涙

そこで、「何をしたらいいかよくわからないけど、今を変化させるためにもう一度全力でもがいてみよう。それでダメだったら独立なんて諦めよう。」と心に決め、これまでとは違うコミュニティーでやってみようと自由大学に出入りしたり、start to [ ] という団体を旗揚げしてバングラデシュに小学校をつくったりしてきました。
今思うと、このあたりからずいぶんと物語が大きく動いたような気がします。

それから約4年半が経ち、そろそろ独り立ちしてもいいかなーと思っていたところにちょうど異動の話が飛び込んで来て、それはそれは魅力的なオファーをいただいたのですが、
会社を辞めて独立してやってみるならこれが最後のチャンスであると思い、思い切って退職することとしました。「吹いてきた風に上手く乗れ」というのは親父から常々言われていたことでして、タイミングよく吹いてきた風に、ふわりを羽を広げたのがつい数ヶ月前の話です。(きゃー!頼むから落ちないでよー!)


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独立後は、子どもに関する事業に携わっていきます。
「あんた子ども好きだった?」って大抵の人に聞かれるので先に言っておきますが、そんなにめちゃくちゃ好き!というわけではありません。笑
そんなにめちゃくちゃ好き!じゃないのだけど、この国において(というか、どの国においても)、子どもはやはり宝であり、それを大切にしながらも切磋琢磨できる場を用意することはとても意味のあることだと思っています。大学でもそれができなくはないのですが、もう少し幅広に、もう少し柔軟な幼少期に携わることができればと長い間考えてきました。
2年前にバングラデシュに小学校をつくったことも、僕自身に大きな影響を与えています。

とは言え、幼少期の教育に関する実績なんて全然ないので、まさにゼロからつくっていくことになります。まずは夏の終わりくらいまでにワークショップを5〜6個展開できるように、今準備しています。間もなく第1弾を公開予定ですので、小学生のお子さんをお持ちのお母様、お父様におかれましては、ご参加いただければ幸いです。
また、「おまえ、この人に会いに行けよ!」ですとか、「おまえ、俺に会いに来いよ!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひともお知らせいただければ幸いです。


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というわけで、新しい人生がはじまりました。
なんと言うか、前途洋々と前途多難が両方見えている海に小舟で漕ぎ出す感じがたまりませんが、今は何よりも一生懸命目の前のことをやっていこうと思います。松木安太郎ばりに「集中!」です。
そして、こんな日がくることを実は待ち望んでいた自分自身に気づかされます。
やってやろうじゃありませんか。

早速、いろいろな人に支えられていて、本当に頭が上がりません。
いや、むしろ、頭を上げて一秒でも早く恩返しできるように仕事をつくっていければと思っています。

引き続き、物語の続きをお楽しみいただければ幸いです。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます!


大野佳祐