電解銅粉

※この記事は2017年1月に変更しました。


だいぶ以前に少し填まった導電グリス。
元々のこの日のブログに関して変な人から面倒くさい事があったりしましたが、
そのおかげでちょっとまたマイブーム再燃。


どうせならコスト無視で「主成分が銅」の究極的にシンプルなの作ってみようかなって。
まずは、

接点用という電解銅粉を入手。
これを

1000CSという比較的高粘度のシリコーンで薄めて錬ります。
まるで蕎麦をこねる作業みたいに、最初はボロボロとした固まりになり、徐々にシリコーン
足してちょうど良い感じのペーストになるまで錬ってみました。


こんな感じです。
容積的に銅粉3:シリコーン2くらいです。
質量で言えば比重的にもっと銅の分量は多いです。
今度重量計ってちゃんとやってみます。



バーナーで炙ってみると、シリコンが流れ出す事もなく赤くなって乾燥する感じです。
最終的には表面が乾いて弾けました。


ちなみに、

接点用銅粉にテスターさしても導通はしないんですね。
錬ったペーストにテスター差してももちろん導通はしません。
ちょっと期待したんですけどね(笑)


ところで、この自作導電性グリスの使い道はなんにも思いついておりません。
今はアーシングにあまり興味ないし…。
プラグのネジにでも塗ってみようかな。
とは言えそもそもこういった製品ってなにを基油にしたら良いのか解らないのでシリコーン
使いましたが、間違ってる可能性もありますしね。


その前に、暫く放置して銅粉とシリコーンが分離しないか観察してみます。
それとコレが屋外での使用に耐えられる物性なのかってのもありますな。
あと、ふと思ったんだけど、コレだとこのペースト自体が腐食するよな…。
やはり油脂はもっと多くしないとダメかも。
銅粉の粒子径を大きくするのもありかもですね。
でもそれだとプラグネジとかには使えないか。
平たい端子専用品になるな。


※おことわり
 元々の記事はもうアレなので掲載をやめます。
 最初に接触があってから6ヶ月過ぎましたしね。
 一つだけ言いたいことは「銅(Cu)含有量コパ9.86質量%、例のアレ21質量%」です。
 (ワタクシがこのブログに21質量%と掲載するまでこの情報は開示されていませんでした)
 よって、コパでもちゃんと安心して使えますよ
 正直コパもアレもあまり大きな差は無いでしょう。
 まあ希望があれば再掲載するかもですけどね。保存はしてあるんで。
 ちなみにこの数値はきちんとした石油元売り系分析機関で調べてもらった金属元素分析の数値です。
 もし、アレな感じであの方より接触あって困ってる方はコメント欄よりご連絡下さい。
 内容によっては分析機関印のある分析書のコピーや資料などをお貸しできます。
 

導電グリスの基礎知識

備忘録的に書いておく。
導電グリスの自分なりの知識

・導電グリスとは
主に自動車やバイク向けの製品。
アース部やプラグ部などの端子、接点に塗るグリス。
多くの製品はグリス等の油脂に銅などの電気抵抗の低い金属粉を混ぜた物。
目的としては接点部分の腐食防止。
本来グリスは絶縁体だが接点はネジなどで強く締め付けられ、グリスは押し出されて金属接触され導通する。
(逆に「金属接触が無く」僅かでもグリスが間にあれば導電しない)
ではなぜグリスを塗るかと言うと、雨などの水にさらされる接点部分の腐食を防ぐ為。
導電性と言いつつ、そのままでは導電しない不思議な物体。


導電グリスに金属粉を混ぜるケースが多いのは、接点を締め付けても金属接触しないスキマの部分
に入り込んだ導電グリス中の金属粉が隙間に食い込み、金属接触部が増大する事を期待して。
しかし、数値的にその効果を確認するのは実際には難しい。
 

・導電グリスを使って効果があったというケースの考察
導電グリスを塗る行為=接点を「磨いたり」「洗浄したり」「脱着した」事になる。
そして「その事による効果」がとても大きいと考えられる。
腐食していたり、接点金属部が完全に露出して居なくて接点不良気味だった部分が、脱着や洗浄で綺麗にされ
しっかり取り付けられる。当然だが金属接触が復活改善して効果があったと感じる。
そして、その作業で同時に塗った「○○グリスの効果だこれはすごい!」と勘違いする。


接点に塗って機器や回路の温度が下がったから電気抵抗が下がっているんだという意見もある。
しかしそれは単純にグリスで熱伝導が良くなったからと思われる。
回路の熱は放熱部分が増えれば下がります。きっと内部の熱伝導がグリスで良くなったんでしょうね。
テスターの電気抵抗値が下がったデータがあれば是非見てみたい。
それこそ手放しで喜べるのに。
テスターには決して現れない、あるかないか解らないレベルのほんの僅かな抵抗値の改善で、温度が劇的
に下がるとすればそれこそオカルトだと思う。


・導電グリスを塗る意味。
グリスを塗る行為は剥き出しの金属部である端子の「水分による腐食を防ぐ効果」があるので塗った方が良いと考える。
そのグリスに金属粉が入った導電グリスを使うかどうかは別問題。
個人的にはおそらくそんなに差は無いよなと思いつつ、金属粉入り導電グリスを使った方が気分的に安心。
※ワタクシはこんな記事書いてますが金属粉入り導電グリス否定派ではございません。
 差は無いかもしれないけど気分的に安心出来るから使ってます。


※導電ペーストは導電グリスとは別物。導電ペーストは電気回路を印刷的に作るための物。
 導電ペーストを導電グリス用途に使うと導通が切れない事があり危険。
 スイッチ部に使うとOFFにしてもペーストで導通して切れない可能性や、そもそも導電ペーストでは金属面の腐食保護対策には用途が違う為使えない(グリスでは無いので)。


※接点グリス(接点復活剤)は製品として「接点の切れの良さ(絶縁性)」を重視した物。
 なのでアースなどへ導電グリス用途として使うのは逆効果と言われている。
 とは言え導電グリスも接点グリスも、グリス自体は絶縁体なので結局はそんなに差が無い気もする。
 スプレーの接点復活剤はサラサラした揮発性液体が多いので、腐食保護には向かないと思う。


以上です。
間違いなどあればコメント欄よりご指摘頂けると助かります。