ksura64の本と一緒に

2018-01-31 2017.12月、読書メーターまとめ

[]2017.12月、読んだ本の感想 14:39

12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2436
ナイス数:15

語 (日本の名随筆)語 (日本の名随筆)感想
日本語使いの名人、井上ひさし氏が編纂した随筆集。言葉について、29人の言葉の名士が29編それぞれ薀蓄やエピソード・思想を披露してくれて、クスッと笑ったり、ホロっとさせられたり、ホー、そうなんだと言葉の知識をいただいたりと、とても楽しく読ませてもらった。特に印象に残ったのが老人が孫に言葉を教えるエピソード堀田善衛氏の「言葉について」と島尾敏雄氏が日本語講師としてポーランドに赴任した時の心温まる話「日本語のワルシャワ方言」。改めて日本語の素晴らしさを再認識させてもらった随筆集であった。
読了日:12月31日 著者:
現代世界の十大小説 (NHK出版新書)現代世界の十大小説 (NHK出版新書)感想
自身も作家であり、かつ稀代の小説の読み手であり、さらにご本人が個人編集をした「世界文学全集」を刊行した池澤氏が選んだ現代十大小説を解説する。一部の作品はご本人への創作へも影響(アップダイク著「クーデタ」)を及ぼしたものがあるだけに、各作の現代文学界での位置付けや難解な内容のものへはどのように読者は読んだほうがいいかのガイドもしてくれている。紹介されている本作を読む前に一読することを一読者としてお勧めしたい。特にマルケス百年の孤独」とバオ・ニン「戦争の悲しみ」そして石牟礼道子「苦海浄土」は必読。
読了日:12月31日 著者:池澤 夏樹
洋子さんの本棚洋子さんの本棚感想
二人の洋子さんが子供の時、ティーンエイジャー、社会人なりたてから妻・母になる、それぞれの時でお二人の人生に影響した本を選び、それらの解説を交えながらそれらをきっかけにお二人の男性・女性論や人生観、お二人の生き方を語り合う対談方式の書。彼女たちの繰り出す珠玉の言葉や発言がそこかしこに散りばめられ、何度も膝を打ってそうそうと、うなずくことばかりである。まずはお二人の対談を企画して書籍にした編集者に拍手と感謝を送りたい。紹介された本も是非引続き読みたいものだ。特に印象に残ったのは「トムは真夜中の庭で」だろうか。
読了日:12月27日 著者:小川 洋子,平松 洋子
誰も語らなかったジブリを語ろう (TOKYO NEWS BOOKS)誰も語らなかったジブリを語ろう (TOKYO NEWS BOOKS)感想
まず以外だと思ったのは、押井氏がスタジオジブリやそこの三巨頭と非常に近しい間柄であったことである。それだけに非常に三人の事をよく見ていて、鋭い分析をされていて、読んでいて納得することばかりであった。ただし、ジブリのことをここまで批判をして貶めているが、ここから日本のアニメ界を背負って立つ多くのアニメーターが育った事を決して忘れてはいけないと思う。そしてこれは押井氏も言っている事だが、宮崎氏の映画を繰り返し見たいと思うのは、ディテール、この場面を見たいということで、ストーリーや主題などは二の次なのである。
読了日:12月17日 著者:押井 守
愉快な本と立派な本  毎日新聞「今週の本棚」20年名作選(1992~1997)愉快な本と立派な本 毎日新聞「今週の本棚」20年名作選(1992~1997)感想
丸谷才一氏が毎日新聞の「今週の本棚」の監修を引き受けた1992年から2011年までの書評集のうち、三冊あるうちのこれが一冊目である。この本が1997年までだからちょうど20年前に発行された書籍の書評集である。丸谷才一氏に選ばれた日本を代表する書評家たちが「これは」と選んだ書籍を15年後の未来からさらに絞り込んだ書籍たちであるから、2017年の私たちから見ても絶対に読むべき本として心に留めなければならない書籍群である。究極のブックガイドと呼んでいいだろう。また、書評自体も読んでいて実に楽しい。ためになる。
読了日:12月16日 著者:丸谷 才一,池澤 夏樹
世界文学を読みほどく (新潮選書)世界文学を読みほどく (新潮選書)感想
この書籍は京都大学で、自作を含めた近代・現代の世界文学10作品について6日間集中講義したものを書籍化したものである。池澤氏本人も実作者であるので各作者の生理を理解した作品の解説でかつ学生への講義だけに、内容はわかりやすく読みやすい一冊となっている。ただし講義は作品の解説にはとどまらず、それを触媒にして関連した各作者の自国の言語の話や現代世界の社会状況、独自の文明論にまで展開している。改めて池澤氏の広大な知識と深い洞察力に感嘆させられた。この講義に参加した京大生は人生において大きな収穫を得たに違いない。
読了日:12月16日 著者:池澤 夏樹

近現代作家集 II <span class=*1" align="left" style="margin: 0 5px 5px 0; border: 1px solid #dcdcdc;" src="https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41tBqbPJj3L._SL75_.jpg" />近現代作家集 II *2感想
池澤夏樹氏の編纂方針である「作品で全集を選ぶ」が如実に表されたアンソロジーである。小説が描いた時代順に掲載され、戦中•戦後の1940年代から50年代までとなっている。描かれる「場」を重要視する池澤氏らしく、選ばれた作品群の場は多岐にわたっている。特に上野英信著「地の底の笑い話」などは、まさに内容と「場」で選ばれた心震わせる作品の一つであり、それ以外の諸作も人間の奥底に潜む何かを白日のもとにさらす意欲作ばかりである。とにかく小説ってこんなに読んでいて楽しいものなのだと改めて思わせてくれる一冊である。
読了日:12月02日 著者:

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[] 2017.12〜2018.1月、つぶやきまとめ 15:13

2017年12月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2436ページ ナイス数:15ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/764084/summary/monthly 12月は7冊。年末の長期休みがあったのにこれだけでは少なすぎる。最低でも月10冊は読まなければ。この月は本を紹介した書籍を中心に読んでいる。その上「愉快な本と立派な本」の影響で、毎日新聞書評欄を定期購読するようになり、ますます読みたい本が増えるようになってしまった。

ナイス

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2018/01/31 15:05

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「洋子さんの本棚」の中で紹介された本。著者のお二人に多大なる影響を及ぼした書籍群だけあって、どの本も読みたくなるものばかりだ。それにしてもこの中の一冊も読んでいないとは。まったく情けない限りである。大好きな藤沢周平の「海鳴り」さえも。

ナイス★2

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2017/12/30 19:52

Youko ☆channel碧衣(あおい)

上から内田百輭「冥途」、檀一雄「美味放浪記」、アントニオ・タブッキインド夜想曲」、深沢七郎みちのくの人形たち」、石井桃子「ノンちゃん雲に乗る」、ツルゲーネフ「はつ恋」、ルナアル「にんじん」、ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」、岩波世界児童文学全集25 フィリパ・ピアス「トムは真夜中の庭で」、フランクル夜と霧」、ケストナー点子ちゃんとアントン」、中川李枝子「いやいやえん」、「アンネの日記−完全版−」、増井和子「パリから 娘とわたしの時間」、中沢けい「海を感じる時」、キャスリン・ハリソン「キス」

ナイス

01/03 18:24

西原理恵子パーマネント野ばら」、山田太一「月日の残像」、オースター「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」、マン「ヴェニスに死す」、宮本輝「錦繡」、藤沢周平「海鳴り(上)(下)」、レイモンド・カーヴァー「「頼むから静かにしてくれ」から「自転車と筋肉と煙草」」、フィリップ・クローデル「リンさんの小さな子」、フェデリコ・フェリーニ「道」DVD倉橋由美子「暗い旅」、山口文憲香港 旅の雑学ノート」、白洲正子十一面観音巡礼」、佐野洋子「ラブ・イズ・ザ・ベスト」、井伏鱒二「珍品堂主人」、深瀬昌久「洋子」

ナイス

01/03 18:25

2017年11月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1703ページ ナイス数:11ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/764084/summary/monthly 11月は読書より睡眠が優先されたかも。12月も含め平均5〜6冊といったところか。来年は月10冊以上は読了したい。読まれるのを待っている書籍が山ほどある。

ナイス★1

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2017/12/30 18:01

琉愛

(つづき)「 愉快な本と楽しい本」で選ばれし書籍群の書評自体が名作であると同時に、選ばれた本もまた傑作であることが20年という年月の中で選ばれる理由となっている。2012年の時点で読者にぜひ読んでもらいたい一冊がこの本に掲載されているということである。

ナイス

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2017/12/23 13:11

私の本の買い方。それは新聞の書評欄であったり有名な本の読み手(三浦しをん松岡正剛立花隆立川談四楼米原万里丸谷才一池澤夏樹井上ひさし諸氏)が薦めるものから、これはというものを選び出し、まず図書館で借りる。読んでいる中で心に留まる表現にフセンを張っていく。このフセンがやたら多いものは買って自分の本棚に納まることになる。最近では、丸谷才一池澤夏樹氏編「愉快な本と立派な本 毎日新聞「今週の本棚」20周年名作選」の中の荒川洋治氏著「言葉のラジオ」がそうであった。

ナイス★1

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2017/12/23 13:09

miKALI

*1:池澤夏樹=個人編集 日本文学全集27

*2:池澤夏樹=個人編集 日本文学全集27