日本のニュースは米の話題で持ち切りの模様。ニュースで5キロの値段が今週はいくらかというのが常に取り上げられている。新農林水産大臣も備蓄米が2,000円で店頭に販売されるように奮闘し、備蓄米に長蛇の列をなしている様子をNHKのニュースで見た。備蓄米が話題になり、少し下火になってはいるが、イオンがカルフォルニア米の輸入販売を開始したりして、今後アメリカ産の米輸入の機運も高まるかもしれない。私が住むサクラメント近辺はアメリカの米処。そんなアメリカの米処に住むわが家の米事情を共有したい。
アメリカでも白米派のわが家
私の息子は高校2年で白米派。私も老後に向けて貯「筋」に勤しんでおり、白米は貴重な炭水化物源だ。わが家は比較的少食だが、それでも2人で一日2.5合の米を食べる。なお、妻はより健康志向で玄米派。もち麦などをまぜて5合たき、それを冷凍保存して食べている。パスタやベーグルも食べるが、アメリカに長く暮らしていても、わが家は圧倒的に米食派である。
わが家の定番のアメリカ米
そんなわが家の長年定番のアメリカ米は下記の「こしひかり」。

5キロの税抜きの値段は$24.9(3,560円)。
味の方は、私には申し分ない。粘度も甘みも適切にあり、ブラインドで食べ比べをしたら、私は日本産との違いはわからないと思う。アメリカでも日本同様に美味しいおコメを食べたいという方は、短粒種の日本の品種を選択すればハズレはないと思う。以前は、「あきたおとめ」という「あきたこまち」の米を好んで食べていたが(少しだけ安くて、しかも旨い)、最近はあまり売っていないようだ。
アメリカ産の最上位
在米日本人であれば誰もが知っているアメリカ産の米の最上位と言ったら「TAMAKI GOLD」。限定契約農家のみから仕入れたコシヒカリを使用している。パッケージはご覧のとおり他と一線を画してキラキラしており、よく知らんが酸化防止パッケージらしい。

5キロの税抜きの値段は、丁度、いつも買っているサイトがセールをしており、$25.7(3,670円)とそれ程今は高くない模様。通常の値段は$30.1(4,303円)とお高いアメリカのブランド米。
ホームパーティなどで呼ばれて「TAMAKI GOLD」が置いてあると、「あ、経済的にゆとりがあるんですね」と私は感じてしまう。
なお、味の方は美味しいんだが、カリフォルニア産の「こしひかり」とそんなに変わらない。また、ロットによってばらつきがあるのだろうが、以前買ったものが、外れだったのかあまり美味しくない記憶があり、わが家はそれ以来買っていない。
最近のお気に入り「栃木産 こしひかり」
そして、最近最も購入しているのがなんと「栃木産 こしひかり」。

5キロの税抜きの値段は$23.99(3,454円)と驚くべきことにカリフォルニア産のこしひかりより何故か安い。味はカリフォルニア産のこしひかり同様に安定の旨さ。匂いもないし、粘度も甘みもあり、冷めても美味しい。
なお、もう$1出すと「宮城県登米市 特別栽培米ひとめぼれ」と「北海道産 ななつぼし」を買うことができる。
わが家で購入している「栃木産 こしひかり」しか確認できていないが、こちらは「令和6年産」であり、日本で流通しているものと同じだ。あれ!?ニュースで米の価格が5キロ4,200円くらいと聞いたが、輸送をわざわざしているのにアメリカの方が安い!?等級が低かったりするのだろうか。ま、私には十分美味しいので良いのだが。
アメリカ産の代名詞 「NISHIKI」
「栃木産 こしひかり」がしばらく品切れになった時期があり、試しに「NISHIKI Premium Medium Grain」を購入したことがある。これは、「Medium Grain」と書いてある通り、短粒種ではなく中粒種。厳密には「ニュー・バラエティ」という品種らしいが、系統としては「カルロース」の模様。5キロの税抜きの値段は$14.15(2,039円)と圧倒的な安さを誇る。

そしてお味の方は、、、わが家の口には残念ながらあわず。中粒種なので、炊きあがった時にかなり長くなるものもあり、なんかインド米を彷彿させる。そして粘り気や甘みは日本の品種とかなり隔たりがあった。粘り気が足りないので、息子は卵かけご飯にして何とか食べていた。食わず嫌いは良くないので試してみたが、やっぱりわが家には短粒種の日本の品種が良い、という結論に達した。
「お米」は"Quality of Life"
ニュースで話題をさらっている「お米」について、わが家の米事情を紹介してみた。アメリカでも意外と選択肢は豊富で、きちんと選べば、日本にいるのと変わらないくらい美味しいお米を、決して高くない価格で楽しむことができる。
わが家のように「お米」が食生活の中心にある家庭にとって、そのクオリティは生活の質に直結するもの。
日本でも“令和の米騒動”が一日も早く落ち着き、みなさんが安心して、美味しいお米を適正な価格で楽しめる日が戻ることを願いたい。