Weblog風信子

2017/05/23

[]松家仁之「火山のふもとで」

火山のふもとで

久々の堪能した作品。この作家を別のとこ

ろ、編集者としての実績から知り、退職

小説を書くことを知り、処女作品が賞を取

ることを知り、その作品が中村好文を一部

モデルにしているかのような書評を読み、

建築家の建築設計のプロセスが書かれてい

ることを知り、私はようやく手にした。

たまたま京都の恵文社一乗寺店で買ったの

で(それはこの本に相応しく思えた)、新

刊ながらあの本屋の懐かしい匂いがして、

私はゆっくりと読みはじめた。

軽井沢の山荘自然描写が繊細で豊潤で

丁寧すぎるくらいの文章で物語は静かに進

んでいく。恋愛に行くところがもう少し動

きがほしい、先輩の心の動きをもう少し書

きこんでほしいとかの欲もあるのだが、大

きな豊かな物語を味わったのだと思う。

2017/05/15

[]佐々木譲「密売人」

密売人 (ハルキ文庫 さ 9-6)

北海道警シリーズ5作目だそうだ。これはい

くつかの事件が並行してしかも収斂されてい

くよくできた物語だった。常連のメンバーも

よくわかってきたし。面白かった。

2017/05/14

[]Jリーグ「セレッソvsサンフレッチェ」

セレッソが2年振りにJ1復帰したので、久

しぶりにキンチョースタジアムへ観に行っ

た、5対2で快勝。ちなみに母の日で、す

なわち妻の日であった。

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2017/05/11

[]屈筋腱損傷1ヶ月

整形外科へ行って話をする。親指のつけね

あたりの腱がいまだに痛い、当然親指は曲

がらず。ネットで手術のむつかしさを読ん

でいたので、このまま痛みさえ収まれば曲

がらなくてもあきらめると云う。そういう

ことだ。

2017/05/09

[]松家仁之「沈むフランシス

沈むフランシス

まるで知らなかった。処女作の「火山のふ

もとで」で読売文学賞を受賞した作家。元

は新潮社の優秀な編集者で、早期退職後は

雑誌「つるとはな」の編集人、そして作家。

たまたま「沈むフランシス」を購入し読ん

でみた。静かで落ち着いた物語、自然や生

活を端正に描いていく、そのなかで忍び寄

不安、沈むフランシスとは何か、最後

で緊張が途絶えることなく読んだ。こうい

静謐な話は好きだ。

あえていえばやはり都会人の書いた物語な

のだろう、主人公女性安直恋愛、相

手の作られたかっこよさ、これらは都会の

スノッブなのだと思う、それが持ち味だと

云われればそうかもしれないが。

2017/05/08

[]高峰秀子「旅は道づれアロハ・ハワイ」「旅は道づれ雪月花

旅は道づれアロハ・ハワイ (中公文庫)

旅は道づれ雪月花 (中公文庫)

こうなると高峰秀子づくし、いやはや頑固

というか、威勢がよく啖呵がかっこいい。

なまの姿をテレビででもみたかったな。

2017/05/07

[]高峰秀子「私の渡世日記(上)(下)」

わたしの渡世日記〈上〉 (文春文庫)

わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)

GW5連休の最終日、高峰秀子について長

文を書いたが消えてしまった。書き直し。

高峰秀子はランキング1位の大女優らしい、

二十四の瞳などで有名だがリアルタイム

見たことはないしそこまでとは思っていな

かったが、女優だけでなく文筆家であり、

かつ背筋が一本通ったしっかりした生活者

であることがわかってきて、読んでみた。

戦中戦後の銀幕の大スターであり、少女

から親戚縁者を養い、そこから逃れて確

かに生きる一代記は見事な自伝である。感

心した。昔、映画館で初めて観た「名もな

く貧しく美しく」は夫、松山善三の作品

あり、そうかそこにも私の縁があったかと

振り返る。

2017/05/06

[]S・スピルバーグ「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (字幕版)

最後の更生した後の人生に驚く、アメリカ

合理性に感心する。しかし詐欺に手を染

める原因を両親の不和に求めるのはどうか。

コメディとはいえないし、社会派でもなく、

ちょっとどういう映画なのかよくわから

かった、トム・ハンクスの役の肉付けもあ

まりなかったし。

2017/05/04

[]大沢在昌「炎蛹−新宿鮫5」

炎蛹 新装版: 新宿鮫5 (光文社文庫)

新宿鮫も5冊目。今回は防疫所というとこ

ろの甲屋というキャラが立っていた。シリ

ーズでもこれは結構面白かった。

2017/05/03

[]「素敵なサプライズ−ブリュッセルの奇妙な代理店−」

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(字幕版)

オランダ映画だそうだ。ヨーロッパ映画は

ハリウッドとはまるで違う感触で好きなの

だが、オランダ映画のこれはいかにも奇妙。

ブラックユーモアなのだろうが、いわゆる

死生観というか人生観がここにある。ちょ

っと引っかかる映画だった。

2017/05/02

[]こまった5月

指を裂傷して早3週間、腱か筋は痛いまま、

もう二度と親指は曲がらず不便な生活を送

るのかと心配。ほんとうに健康は何にも代

えがたいと実感する。

2017/05/01

[]50年の記憶

古い友人達に会う。そこでいままでモヤっ

としていたことに合点がいった。

高校時代はブラバンに入っていた、そのブ

ラバンが50周年を迎えたという話が出た、

今ではコンクールに出場したりレベル高く

活動しているらしい。

すごいなあと感心したと同時に、あれ、と

いうことは私の頃は創部4年目か5年目と

いうことになるのか、できたばかりの黎明

期のクラブだったのか。だから指導する先

生もいないし先輩もなんだか手探りで、と

いうか音を合せて楽しむだけのゆるいクラ

ブだったのか。

これはとても合点がいく事実であった、そ

うだったのか。

いろんなことが自由で適当で自主的だった、

あることを思い出した、友人は覚えていな

かったけど。誰がやらせろと先生交渉

了解を取り付けたか忘れたが、入学式では

じめてファンファーレを演奏することにな

った、体育館のギャラリーから入学式を開

しますとの挨拶のあとファンファーレが

鳴るという演出予定だった。

で、当日、直前に裏からギャラリーへ行こ

うとするとなんとカギがかかっている、開

かない、式は始まってしまったではないか、

折角練習したのになあとがっかりしたのだ

が、ようやくカギを持ってきて、それじゃ

あ、閉会しますの挨拶のあとに勝手にやっ

ちゃえと、パンパカパーン。してやったり、

後で担当の先生から叱られた記憶もなく、

ほんとうに愉快だった。ということを思い

出したのだった。

あれは1972年4月、どんなファンファ

ーレだったのだろう。札幌オリンピックが

開催されてファンファーレはかっこよくて

練習したような記憶もあるけど違うだろう

な、なんだったんだろう。

2017/04/27

[]吉田秋生「海街dialy8 恋と巡礼

海街diary 8 恋と巡礼 (フラワーコミックス)

あれあれ続編が発売されているではないか、

1年すこし振り。三女のチカちゃんが主役

で、あっという間に読んでしまった。すず

も家を出ることが決まり、いよいよ終結

向かっているのか。

2017/04/26

[]ニコラス・ケイジ「マッチスティック・メン」

マッチスティック・メン (字幕版)

うーん、詐欺師が詐欺にあうという、まあ

よくできた映画ではあるが、ニコラス・ケ

イジはかっこいいのかかっこわるいのかよ

くわからない役ばかりで、これでいいのか、

これでいいのだ。

2017/04/25

[]重森三玲の庭

京都の東福寺でアートのような庭を見てき

た。本坊庭園という庭で重盛三玲という造

園家の作品であり、抽象絵画のような趣き

に感心、なかなかよかった。橋の欄干から

の紅葉で有名なようだが、新緑の若葉の海

も素晴らしかった、堪能した。

2017/04/24

[]内田樹「ぼくの住まい論」

ぼくの住まい論

内田樹が大学を退官後、道場を建て私塾

作るという考えをまとめた本。書かれてい

ることはよくわかる、自分ベースになる

ところがあり、そこに人が集まり助け合う、

結局はそういうことなんだろう。

2017/04/21

[]屈筋腱損傷

怪我をして10日目、抜糸をしてやはり親

指が曲がらず。屈筋腱をいうものが損傷し

ているそうだ。リハビリをといわれても第

一関節はまるで動かず、不安

2017/04/19

[]佐々木譲「憂いなき街」

憂いなき街 (ハルキ文庫)

道警シリーズの何冊目か。これはわかりや

すいストーリー、すらすら読めた。小島

史の恋愛も一歩進展しているようで。

2017/04/17

[]池澤夏樹「キトラ・ボックス

キトラ・ボックス

「アトミック・ボックス」の登場人物が絡

むのだがまったく別の話、主人公も別。キ

トラ古墳にウイグルの話と奈良の時代の話

を絡めてこれをサスペンス小説というんだ

ろう。

でも、池澤らしくないなあ、もっと重厚な

大きな話になりそうなんだけどコンパクト

にまとまりすぎている。もっと物語を。

2017/04/16

[]アマンダ・セイフライド「クーパー家の晩餐会

クーパー家の晩餐会(字幕版)

アメリカのクリスマスイブ家族パーティ

に向けてのどたばたコメディ。

それぞれがトラブルや悩みを抱えていてそ

れもそうだろう、裕福な中流家庭にも悩み

はあるものだ。この家族の立派なおじいさ

んの友人ともいえる娘がアマンダ・セイフ

ライド。実はエマ・ストーンだと思って見

ていた。レ・ミゼラブル、マンマ・ミーヤ

はアマンダで、ウディ・アレンの映画に出

ていたのはエマ・ストーンなのか、前者の

女優がウディアレンに気に入られて、さら

にラ・ラ・ランドと思っていたのだが、別

人だった。似ているぞ。