風信子日乗(Weblog風信子)

2018/04/20

[]平野啓一郎「マチネの終わりに」

マチネの終わりに

恋愛小説が成立しにくい時代だといわれる。

障壁になることはあまりない、スマホなど

でいつでも連絡できる、不倫だって切実さ

はない、だからこそ作家は新しい恋愛小説

に取り組む。

平野啓一郎ははじめて読む、ヨーロッパ的

な小説を書く人かなと敬遠していたが、な

かなか硬派な発言をしていて好感を持った

ので、評判がいいことを知っていた作品

読むことにした。

ひさしぶりに目が離せない、一気に読むし

かない、それでいて終わりがきてほしくな

い物語、彼氏世界的ギタリスト、彼女

世界を股にかけるジャーナリスト、シリア

紛争に取り組むという、まあちょっと日常

ではないカップル、しかも教養は十分、高

度な議論を交わしている。普通ならそれで

読む気を失せるのだが、この女性の輪郭が

とても丁寧に描かれていて作り物である

してもリアリティを感じさせ彼女に寄り添

うように読んでいく。40前後の大人の恋

愛なので節度もあり相手のことも考えすぎ

てしまう、そのすれ違いが新しい恋愛小説

となっている。いささか気取りすぎな話で

あったとしても十分に堪能した。

2018/04/18

[]塩野七生「ルネサンスとは何であったか」

ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)

ルネサンスは関心があるがよくわからない。

フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアのそ

れぞれでルネサンスが伝播した流れはすこ

しわかったが、もっと大きな流れで知りた

いと思う。もっと読んでみるかな。キリス

ト教というか宗教底力についてももっと

理解したいし。大きな宿題としておく。

2018/04/17

[]「人間値打ち

人間の値打ち [DVD]

イタリア映画。ミラノの上流、中流下流

の3世帯が関わるある事件について、当事

者のそれぞれの視点から並行して展開され

ていく。なかなかうまい脚本か、徐々に見

えてなかったものが見えてくる。面白かっ

た。イタリア・アカデミー賞7冠なのだそうだ。

2018/04/15

[]本屋

ひさしぶりに心斎橋のスタンダードブック

ストアへ行ったら、1Fの店舗がなくなっ

て地下だけになっていた、こんな有名店で

も縮小なのか。

うろうろと書店観光だけして、近くのBOOK

OFFで「マチネの終わりに」510円を買って

帰った。そうか私も新しい単行本をあまり

買わなくなっているからな。

2018/04/14

[]「フレンチ・ラン」

フレンチ・ラン(字幕版)

イギリス、フランス、アメリカ合作映画ら

しいが、ハリウッドの要素を参考にしたフ

ランス映画なのかなと思う。

テロによる社会混乱、分断をわざと起こさ

せる勢力のやり方を垣間見ることができる。

でも黒幕大物の目的が金なのかという疑問、

相方のスリ師の活躍がないことが気になり

つつ見た。そうだねえ。

2018/04/13

[]桜の通り抜け

大阪の造幣局の桜の通り抜けに行ってきた。

いまのうちに行ける所へは行こうというこ

とで。桜の種類がたくさんあって、でも人

出がものすごくゆっくり見ることはできな

い。まあ、あくまで季節の風物詩ですね。

2018/04/12

[]エイミー・アダムス「メッセージ

メッセージ (字幕版)

異星人コンタクトの話ではあるが、主人公

学者がどう生きるかを決める映画となっ

ている。でもどうなんだろう、ほんとうに

コミュニケーションはできるのだろうか、

また、地球人代表し、片や異星を代表す

もの交渉するとはどういうことだろう、

それらしいストーリーなのだが深く入って

いけなかったと正直に云っておこう。

2018/04/10

[]10days

再雇用中途退職というのか、65才までルー

ルを蹴って63才6カ月で辞めて10日が経過し

た。まだまとまった感想を述べるには至っ

ていないが、健保の任意継続手続きをし、

失業保険申請に行き、名古屋へ用事で帰

省し、3回スイミングに行き、某検定試験

勉強を開始し、それなりにいろいろ動い

ていてもやはり暇は暇である。

当面、宿題のない春休みを目指していたの

でそのとおりなのだが、これが自由の開放

感かというとそうとは云えない、あたりま

えだが連続した暮らしがあり、それもあり

がたいと思う。

そろそろ引越しの準備に取り掛かる、忙し

くなる。

2018/04/07

[]門井慶喜「天才までの距離

天才までの距離

私の好きな美術ものの小説。

うーん、この作家はやっぱりちょっと肌に

合わないと思う、いろんなジャンルですで

に多くの本を出されているので期待してい

ますが。

中嶋中嶋 2018/04/10 23:56 お疲れ様でした。
引っ越し大変ですよね。
現在、借家住まいですが、もう一度引っ越さなければならないかと思うと、ぞっとします。
もう一年の契約をしました。
契約したとたんに、疲れてしまいました。
辞めると逆なんでしょうか。

ktoshi3ktoshi3 2018/04/11 21:15 中嶋様
荷物が2か所にあるので、引越しして帰ると納まりきらないので、処分しながらという次第です。

2018/04/06

[]イザベル・ユペール「アスファルト」

アスファルト [DVD]

フランス映画、もうなんども見たイザベ

ル・ユペール、自然に歳を重ねて、年相

応の顔のしわ、フランス女優は個性的

映画も個性的。

つの出会いがある。どれも奇妙でユー

モラスで哀しい、でもいいものをみせて

もらったという感想を持つ。

2018/04/04

[]石井遊佳「百年泥」

百年泥 第158回芥川賞受賞

2018/02/12の文藝春秋の「おらおらで・・」

のもう一方の「百年泥」をようやく読む。

分厚いこの雑誌は興味ある記事とない記事

がはっきりしていてまあほぼここまでとい

うところで、最後に「百年泥」。さすがに

インドでの日本語教師という異色経歴で、

話もユニーク。飛翔通勤もインドのITと

混沌象徴のようで、エリート生徒との授

業も面白く、万博コインにつながる家族

話も最後にきちっと収めた。

2018/04/03

[]ジャファル・パナヒ「人生タクシー

人生タクシー [DVD]

イラン映画でベルリン映画祭の金熊賞作品

以外の事前情報もなしに見はじめた、なに

やらタクシー内の隠し撮りのようなおかし

な様子。それで途中でwebチェック。そし

たらジャファル・パナヒは世界三大映画祭

受賞の名匠監督であり、イラン国内では、

反体制的な活動ゆえに映画製作が禁じられ

ている。それでも許可なしで製作し、USB

国外に持ち出して上映されているという。

この映画は、ストリートムービーで、ドキ

ュメンタリーというかドキュメンタリー

というかどこまでが作り物なのかわから

い。パナピ監督が自らタクシーの運転手

して、これが穏やかで包容力のありそうな

様子で、テヘランの街の雰囲気をとらえて

いる。姪っ子の女の子がとてもよくて、さ

りげなく独裁政治による教育へのメッセ

ジもあり、いやそれ以上にいろんな場面で

批評が込められている。映画の表現にまだ

まだ可能性があることを確かに見せてくれ

た。いいものを見た。

2018/04/02

[]平田オリザ「下り坂をそろそろと下る」

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

寂しさと向き合う意味、そろそろと下る希

望を語る。2015/08/26で金子光晴の「寂

しさの歌」について書いたが、それをベー

スに、地方地域の若い人達への机上ではな

実践を示して説得力がある。

こういう希望もあるのだと元気をもらった。

2018/04/01

[]風信子日乗

心機一転タイトルを変更する。

追って、カッコ部分も削除予定。

[]いつもの4月

あたりまえのように日常があり、生活があ

る、まずは宿題のない春休みである

スイミングは週1、2回500m泳ぐ程度、

一万歩目標毎日散歩、それでもある種

解放感(実感はないが)かもう2kg増。

やろうと思うことはすこしづつ、いつもの

4月でありたい。

2018/03/31

[]コーエン兄弟「ヘイル、シーザー!」

ヘイル、シーザー! (字幕版)

くせのあるコーエン兄弟のなんというべき

かわからないコメディ映画らしい。ハリウ

ッドの映画会社の50年代赤狩りを背景にし

トラブル処理担当部長奮戦とでもい

おうか。

2018/03/30

ktoshi32018-03-30

[]calling

職業天職のことをcallingをいうことを

数か月前に知った。中学単語だそうで恥ず

かしい限りだが、そうかcallなのか、呼ば

れるのか、キリスト教的ではあるが、わた

しの40年もそういうことだったのかと振り

返る。

この3日間は送別会と慰労会と妻からのお

祝い会だった。さてと、これからは自由人

である

2018/03/28

[]門井慶喜「おさがしの本は」

おさがしの本は (光文社文庫)

新直木賞作家の2冊目だが、1冊目がしっ

くりこなかったので、2冊目、こんどは図

書館を舞台にした話なので期待する。

図書館の存続問題と窓口業務の本探しがか

らみあって本好きには面白いのだが、いま

ひとつこなれていないような。もう1冊美

ものを買っているので次はそれを。

2018/03/26

[]宮沢りえ「湯を沸かすほどの熱い愛」

湯を沸かすほどの熱い愛 通常版 [DVD]

なにかわからないけど、宮沢りえ、杉咲花

がすばらしいと聞こえて、テレビから録画

して見た。いやあ、いじめと闘病ときては

見るんじゃなかったと思いながら、この杉

咲花(朝ドラのなにかの妹だったな)が抜

群で、手話を知っているという伏線があの

例の場面での名シーンになる、まいった、

負けた、泣かないぞと思いながらうるう

と来た。

2018/03/25

[]兵庫県立芸文センター「佐渡裕コンサート」

西宮北口の芸文センターで佐渡裕と芸文セ

ンター管弦楽団、日本センチュリー管弦楽

団のコンサートを観てきた。佐渡裕を観る

のは今後なかなかないので本拠地での公演

を観てきた、やっぱり満席、人気はすごい。

モーツァルト41番ジュピター、ドヴォル

ザーク9番新世界より、ラヴェルのボレロ

とご挨拶コンサートだからか。

センチュリーが大阪府から補助金を受けら

れなくなってという話が佐渡さんからあっ

文化嫌いの大阪行政なのか、それを神戸

が助ける、えらいなあ。

2018/03/23

[]松家仁之「優雅なのかどうか、わからない」

優雅なのかどうか、わからない

松家仁之はまだ4冊しか単行本がなくてこ

れは4冊目の読書。題名に反して、主人公

金持ちで、離婚後もすぐに恋人がいて、

不自由なこともなく、優雅以外のなにもの

でもない。一見たいへんなことが起きてい

るのだがその切実感も感じられない、わざ

とそういう話を書こうとしたのだろうか。