Weblog風信子

2017/03/23

[]フィリップ・ノワレ「イル・ポスティーノ」

イル・ポスティーノ [DVD]

つづけてもう1作イタリア映画。

昔読んだ五木寛之の「戒厳令の夜」の書き

出しは、「その年、四人のパブロが死んだ」

パブロ・ピカソ、パブロ・ネルーダ、パブ

ロ・カザルスの3人は実在であり、作者の

創作がパブロ・ロペスであるという、最初

からわくわくする小説だった。この中の詩

人パブロ・ネルーダのことはまるで知らな

かった。

そのネルーダがイタリアの小さな島を訪れ

て町の郵便配達夫の人生を変える、詩でも

って心を表わす、想いを言葉することを獲

得していく。ネルーダはニュー・シネマ・

パラダイスのあのフィリップ・ノワレ。

じわーとくる映画だった、ひとりで静かに

味わいたい。

2017/03/21

[]ジュゼッペ・トルナトーレ「マレーナ」

マレーナ (字幕版)

鑑定士と顔のない依頼人、そしてニュー・

シネマ・パラダイスの名監督トルナトーレ

作品。マレーナはマグダラのマリアなの

だそうでそうやってみるとそういう映画な

んだとみえてくる。少年の気絶した時はピ

エタ像そのままだったし。これはマレーナ

を取り巻くイタリア人シチリア人)の本

性をさらけ出した、そして私達も同じよう

な表裏の性格を持っていることをみせたス

トレート映画だ。しかも娯楽映画として。

2017/03/20

[]メリル・ストリープ「幸せをつかむ歌」

幸せをつかむ歌 [DVD]

メリル・ストリープはなんでもやる女優だ、

今回はおちぶれたロック歌手、ギターを弾

きながらのボーカル、隣りにはリック・ス

プリングフィールド。実娘との共演、格差

というか異文化というかそれを明快に現わ

しながら、でももとはお金持ち、そこへ納

まってやはりハリウッド映画。

2017/03/19

[]村上春樹「騎士団長殺し」(第1部・第2部)

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

ようやく読み終えた。発売日の仕事帰りに

書店にて購入、新潮社の戦略マスコミ

あざとさはきっと村上春樹もやれやれとい

気持ちだと思うが、買う方もなんだか流

行に乗るミーハーと思われているようで恥

ずかしい。

それでも何年か振りの大長編、ゆっくり

んだ。ねじまき鳥もカフカも1Q84も重層

的な大柄な物語だったか、今回はわりとス

トレート。いつもの井戸はやっぱり異界を

経て帰ってくるし、自分不倫してたのに

すんなり元妻とよりを戻すし、なんだか力

技が足らない感じに思えるのは欲張りか。

いつかはカラマーゾフの兄弟のような、あ

と何度こういう読書の喜びがあるのだろうか。

2017/03/18

[]キアヌ・リーヴス「砂上の法廷

砂上の法廷 [DVD]

キアヌ・リーヴスと レニー・ゼルウィガー

の法廷サスペンス。弁護士とは依頼者が有

罪とわかっていても仕事だから無罪を主張

するのか、真実、真相を求めるものなのか

疑問に思っていたが、これはそういう映画。

ラストどんでん返しは唸った。

2017/03/16

[]フランシス・F・コッポラ「カンバセーション盗聴」

カンバセーション・・・盗聴・・・ [DVD]

若いときから見損ねてきた映画がある。こ

れもそのひとつ、カンヌグランプリを取っ

た映画をようやく見ることができた。

心理サスペンスとでもいうのか、その中で

ジーン・ハックマンがサクスフォンを鳴ら

すきっと唯一の慰安のところがいい、若き

ハリソン・フォードが出ていた。

いかにもアメリカン・ニュー・シネマの匂

いがする映画だった。

2017/03/12

[]モーガン・フリーマン「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります [DVD]

ときどきみてしまう老人映画、モーガン・

フリーマンとダイアン・キートンが夫婦

好演、特にフリーマンはいい味だしている。

川向うにマンハッタンが見えるブルックリ

ンの好立地のしかし古いマンションに住む

老夫婦、しかしエレベータがないためより

高齢になるときのために引っ越そうとする

ハートフルコメディ。いい映画だった。

2017/03/11

[]佐渡裕・辻秀一「感じて動く」

感じて動く

この本は知らなかった、ブックオフで見つ

けた一冊。佐渡裕がタレント性があって、

演奏に魅了されるにはわけがある。それを

医者の辻という人が聞きだしていく。

佐渡裕は一万人の第九の佐渡連という合唱

練習でそのオーラというかパワーに圧倒さ

れる体験をしているのだが、この本を読ん

で納得するところが多かった。

こういう抜きんでた人はあきらかに物事

とらえ方が違う。

2017/03/08

[]箴言

「いまはこれからの人生でいちばん若い

壇ふみの対談で読んだが、もとは永六輔の

言葉らしい、彼らしい。

2017/03/01

[]そろり3月

あいかわらず決まらないもろもろのこと、

そのあいだに別のことがわりこんでくる

のが仕事というものだ。

美術展に出かけ、WOWOWでヨーロッパ映画

を見て、NBAを見て、本を読んで、ヨガ

室に行って、版画教室に行って、リフレ

シュ旅行に行って、こうやって書くと充実

しているように見えるがなんかしていない

と落ち着かないから

「騎士団長殺し」はまだ上巻の真ん中あた

り、寝る前にゆっくりと少しづつ、数年に

一度の大長編イベントなんだから。

2017/02/28

[]アカデミー賞授賞式2017

いつもNHKダイジェストを見ているが、今

回はWOWOWの完全版を二晩かけて見た。

知ってはいたけれどいろんな裏方の受賞も

あってそうだよね、監督やスターだけが映

画を作っているわけじゃない。最後作品

賞のミスの大混乱は、とてもジェントル

対応で見事だった。もちろんハリウッド

そんなきれいごとばかりじゃないことは予

想できるがそれでもすてたもんじゃないと

いうことがわかる。ラ・ラ・ランドは観よっと。

2017/02/25

[]ミシェルブラン「愛しき人生のつくりかた」

愛しき人生のつくりかた [DVD]

フランス映画はいつも人生の一面を描く。

定年の父親がミシェル・ブラン、「仕立て

屋の恋」の主人だ。その母親、老女の冒険

を描いて、息子と孫の生活フランス人

しく見せてくれる。佳品というのだろう。

2017/02/24

[]マギー・スミス「パリ3区の遺産相続人

パリ3区の遺産相続人 [DVD]

まったく先入観なしで見はじめたが、ケヴィ

ン・クラインがパリのマレ地区のアパート

を遺産相続してのトラブルコメディかなと

思っていたら、予想外の展開、でも最後

とってつけたように収束されてよかったの

かわるかったのかわからない。古い重厚な

アパートメントを残していくパリの不動産

の話もいまひとつわからなかった。

2017/02/23

[]阿部サダヲ「殿、利息でござる!」

殿、利息でござる! [DVD]

昨日は疲れていたのでボケーと見た。

阿部サダヲなので最後にハチャメチャにな

るのかと思っていたらいつのまにかいい人

キャラになっていた、知らなかった。

こういう名もない立派な人たちがいたとい

うのには頭が下がるが、だから自分たち

立派なんだと勘違いしてはいけない。

2017/02/21

[]グランフロント大阪ピーター・ラビット展」

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)

たまたま私には娘がいなかったのでこの本

を買ったり読んだりしたことがなかった。

昔、映画「ミス・ポター」を見て、作者の

ポターのことを知り、ナショナルトラスト

活動をしていたことを知り、そしたらこの

展覧会。妻が行くと云うので付いていきま

した。

これは日本語版石井桃子)だけど、英語

版を買って帰りました。

2017/02/20

[]国際美術館「クラーナハ展」

クラーナハ画集 500年後の誘惑: (世界の名画シリーズ)

クラーナハは奇妙なヌードの画家だという

ことは知っていた。そのクラーナハの日本

ではじめての大規模展覧会というのでこれ

は行かずにはいられない。ドイツルネサン

スあたりの画家らしいが、マルティン・ル

ターと親しくて関係があったというあたり

から世界史がわからない私には荷が重い。

それでも奇妙なヌードの画家だけでなく、

オーソドックスな肖像画や宗教画を描く画

家だということがわかった。デューラーの

作品もあって充実していた。

2017/02/19

[]レイチェル・マクアダムス「アバウト・タイム」

アバウト・タイム ?愛おしい時間について? (字幕版)

ロマンスコメディ映画なのでお気楽に見た

のだが、これがなかなかよかった。

タイムマシンものは好きでアイデア勝負

のでこのアイデアはなかなか面白く、父子、

家族の愛情にからんでよくできた映画だった。

マクアダムスはどこかで見たなと思ってい

たらミッドナイト・イン・パリのジルの婚

約者だった。

2017/02/18

[]大山崎山荘美術館「ロベール・クートラス展」

僕の夜―ロベール・クートラス作品集

開館20周年記念「ロベール・クートラス

−僕は小さな黄金の手を探す−」という展

覧会に出かけた。クートラスは最近話題

なっている画家でいちど本物を観てみたい

と思っていた。

なんといおうかルオーをわざとへたうまに

したような「僕のご先祖さま」シリーズ

カルトという「僕の夜のコンポジション

シリーズ、うまく説明はできないへんてこ

作品群。でもなぜか引き込まれていく、

ユーモアのある深い哀しみというかなんな

んだろう。観に行ってよかった。

2017/02/15

[]角田光代「紙の月」

紙の月 (ハルキ文庫)

1月5日ブログのとおり映画「紙の月」を見

て衝撃だったので、ようやく本を読んでみ

た。構成がかなり違う、女性たちのなんと

もいえない息苦しさを描きながらその中の

ひとりが深みにはまっていく展開。映画と

どちらがいいかといわれると困る、映画は

あくまでストレートだった。角田光代はい

まも期待の作家だ。

2017/02/14

[]東京都美術館「ティツィアーノとヴェネツィア派展」

ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち: (世界の名画シリーズ)

ちょっと前に観に行ったのだが記録忘れ。

イタリアルネサンスはフィレンツェ派とヴ

ェネツィア派に分かれるあたりまで理解

ているが、このティツィアーノ、ティント

レット、ヴェロネーゼその他の違い、特徴

とかまだわからない。なかなか見られない

このあたりの作品はとても楽しみ。最後

飾られていたヴェロネーゼの聖家族とヨハ

ネだったか、これは輝くばかりの美しさ、

堪能した。