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2012. 02. 08 スマホ案件の見積もりについて このエントリーを含むブックマーク

Android案件の見積り | Classmethod.dev() を読んで、業界人らしき人のブコメが、「この程度でホッテントリか」という感じで、僕もややそっちよりの意見だったので、ざっくり補足できそうな点について書いて見ました。もう転職して受託の立場ではなくなったので。やや発注側の視点も含まれています。

責任のないリスクについてコスト負担範囲を決める

 すべてにおいて最重要項目です。変化の激しいスマホ業界においては、互いのリスクテイクについての認識をあわせておく必要があります。例としてはこんなものがあります。

  • 開発期間中に突如OSのメジャーバージョンアップがあった。
    • 顧客「あ、新しいのでましたね。対応できますよね^^」
  • 世論に応じて機能の根幹部分が突然リジェクト対象になる。
    • りんご「今日から電話番号認証禁止ね^^直さないと削除しちゃうよ^^」
  • 過去を顧みない方針転換がなされる
    • ぐぐる「メニューボタンは、もう下部のやめようと思うから、上部に各自実装よろしく^^」

このような双方に責任のない追加開発がときどき発生します。費用はどこがどれくらいの範囲まで持つのか、決めておきましょう。

ブラッシュアップ

また、大きくぶれるのは細かなUI部品や動きの制作費です。同じ機能を実装するにしても、標準機能のみを使い実装するのと、スクラッチでカスタムビューを作るのでは、コード量にして数十倍、テスト時間もその分何倍もかかりますが、見積時に言語化しにくくもめる部分になります。

TitaniumやPhoneGapだと、HTML/JSでかける範囲を超えてネイティブのモジュール開発が必要になると極端に跳ね上がりますしね。おすすめは、ブラッシュアップに関しては成果物でなく時間に対して費用をかける方式です。

また、顧客に対して、マーケットから手頃なアプリを松竹梅でUIのコストがかかってそうな順に提示し、これだと1000万くらい、これだと500万くらい、これだと200万くらい、とUIのブラッシュアップがいかにお金がかかるかを例示するのも良いですね。

例)

・初期制作:150万円(検収条件:当初のデザイン案通りに動作するところまで)

・ブラッシュアップ:5人日/25万円

さらに、納品後の画面遷移の変更は、HTMLとちがい機能やデータの持ち方と密結合になっている場合が多いので、Webページのリンクを張り替えるのとはわけが違う認識を双方で共有する必要があります。

特にハマる環境は高くつくことを明記

  • Xperia、IS03初代は別料金
  • CPU 1GHzに満たない廉価機対応は別料金
  • AndroidOS2.1以下は別料金
  • 2.1に対応するなら、4.0は別料金
  • iPhone 3G、iPod touch 3rd以下は別料金
  • 本アプリのカメラ機能は端末ごとの動作に差異が出やすいため、動作保証機以外の不具合はすべて検証及び改修工数が別途必要。
  • きっちり横画面対応はおねだん1.5倍

などなど、地雷を踏んだ経験のある人程明確にしてくるので、上述のリスク範囲を協議しましょう。

瑕疵担保の条件

 ウェブや業務システムなどと違い、クライアントのバージョンアップ速度が半端無いので、「この端末のこのOSで瑕疵がないことを担保する」という事を言っておかないと後々もめます。ウェブ屋さんに例えると、去年IE7用に作ったのに、今年IE8が登場して見た目が崩れて瑕疵担保請求されても、、というイメージでしょうか。

例)Android 2.3を動作保証、Android2.3.xは瑕疵担保範囲、それ以上のバージョンアップは別途検証費用が必要

また、事前に打ち合わせた機能としては満たしていても、エンドユーザの目から見ると(そもそも設計に)欠陥があることが発売後レビューなどで発覚します。これらの修正コストをどのようにするか決めておかないと、お互い不幸になってしまいます。発注側にある程度事前に予算をとっておいてもらうのがいいと思います。

こんなかんじでしょうか。AndroidだけでなくiPhoneでもある程度共通するのでざっくり書いて見ました。このような内容を、拙著「iPhoneアプリで稼ごう」では解説しているので、もしよろしければご覧くださいませ。


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2012. 02. 07 Appleによるランキング操作の業者排除まとめ このエントリーを含むブックマーク

お宝ブログで情報元が書いてありましたのでざっと見て見ました。

 お宝:http://www.macotakara.jp/blog/index.php?ID=15634

 元記事:http://forums.toucharcade.com/showthread.php?t=121800

 元記事によると、とある開発者がプロモーション施策に悩んでいたところ、ある広告ネットワークを見つけました。詳しく聞いてみると5000ドルで25位を「保証」するよとのこと。


※米国の場合の目安を最近追ってないのでざっくりですが、top25位なんかは1日10万ダウンロードくらいで入るかと思うのですが、AdMobなどバナー広告でそのダウンロード数をだそうと思うとかなり厳しいのです。クリック後ダウンロード率が5%と見込んでも10万DLに達するには200万クリックは必要です。1クリック10円としても2000万円=約25万ドルなので、上記価格は50分の1の価格なわけです。

そこで、どのようにプロモをやってるかを聞くと、上位25位中8アプリが現在のクライアントで、自分は大量の外部ボットによる大量ダウンロードを実施し、クライアントアプリの順位を上げていると説明。超詐欺行為じゃん!とおもい依頼主がフォーラムにポストしたようですね。

更に話は続きます。「この手法は既にAppleが把握しているから5000ドルに値下げしたんだ。禁止されるまでできるだけ稼ごうとおもって。このあいだDream Cortexがバレてアカウント剥奪されたんだ」と。

※Dream CortexはAnimoca名義でだしてるけっこう有名なデベロッパーだったはず。Pretty Pet Salonとか聞いたことあるし(聞いたことあるのがbotマーケティングのせいかもしれないけどw)たしかに今見ると軒並みアプリが消滅しています。

そして、Appleによる警告文が掲載される流れとなっています。

News and Announcements for Apple Developers



botの手法はわかりませんが、iTunes自体をハックしたか、無料アプリならたしかクレジットカードなしでアカウント作れるので↓

http://support.apple.com/kb/HT2534?viewlocale=ja_JP

大量のアカウント作ってスクリプトでひたすらログイン→DL→ログアウトをくりかえしたのかもですねー。

ひとまず幾つかの業者が見せしめに処刑されるのを極東の地から眺めたいと思います。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/ku-suke/20120207

2012. 01. 31 僕はauのAirPushは駆逐されると思う このエントリーを含むブックマーク

 id:gamellaさんの記事より。

auのターゲット広告がアンドロイドというプラットフォームにダメージを与える理由 - Future Insight

auの広告がAndroidの通知バーに乗って価値を下げるという点は同意。ですが、その状況をGoogleが指をくわえて見てるとは思わず、目立ってきたらオイヤメロとつぶされる気がします。

以下本記事での言葉のざっくり使い分け

  • Android ・・・ 全般的な総称
  • Android OS ・・・ オープンソースでも提供されているOS
  • Android Market ・・・ Googleが運営するアプリマーケット
  • Market ・・・ それ以外のアプリマーケット

Googleはソースコード管理だけではない

 秋葉に出回る格安Padならいざしらず、正規でキャリアから発売されるメーカの端末は、Googleと厳格な契約に基づいてAndroid OSのカスタム範囲が制限されています。

詳しくはこちら:

【ガジェット】Googleによる「制約」と「支配」: Sakak’s Blog

 オープンソース版Android OSを使った端末には、正規の方法ではGoogleのAndroid Marketを搭載することが出来ません。Googleの条件をのんだメーカのみが、自端末にandroid Marketを搭載し、数十万のアプリケーションを顧客に提供させることが可能になります。

この厳格な契約により、Googleは端末メーカの動きをコントロールしています。たとえば手元にあるSamsungのGalaxy SIIで、メーカのマーケットであるSamsungAppからインストールする際に「提供元が不明なアプリ」を許可しないといけない状況です。端末メーカだから警告なしでインスコ出来るようにすればいいのに。

GoogleはAndroid Marketを押さえることにより、Androidのエコシステムを支配しています。Google外の独自決済を禁止しているのもその一環です。

昔書いたAndroidの決済について

Androidアプリの課金についてまとめ更新 - ku-sukeのはてなダイアリー

ku-sukeが考える今後の動き

 ICSを見たときに、やっとGoogleがまともに商売をする気ができたような気がしました。これまでは売る気ゼロのいけてないAndroidMarketのトップページや、ゴミだらけの状態でしたが、サードパーティに丸投げしても成功しないと悟ったGoogleが(Appleのように)「統制」を強めているのは確かです。

 なので、エコシステムの成長を阻害するようなものは、遅かれ早かれ目立ってきた段階で駆逐されると思います。もちろん、すばらしい広告体験を提供して、ユーザが受け入れられるかつMarket規約にも問題ないものであれば大丈夫でしょうが。

 パーミッション取れば何してもいいのか的な機運が高まってきたのはユーザ教育としては良いと思いますが、一般人はそんなこと気にしないので、セキュリティ問題で騒ぐことによってベンダー側が協力して解決する方向になるのではないでしょうか。

その逆に、Android Marketという国境が薄っぺらい中で、国ごとのユーザ層や市場規模を考えた戦略はこういう点でも重要だなと思いました。中国なんかだと独自マーケット文化が強くてGoogleの支配は弱そうですし、日本はキャリアがなんとか土管屋になるまいともがいてますし。

 ベンダー側としては、ある国独自の技術・インフラにのっかるか(課金・プロモ・etc)は、その国の市場規模にどうしても影響されるでしょう。キャリアとどっぷりになって、キャリアマーケットも課金もどっぷり狙っていくのも一つですし、無視して世界標準のインフラに乗っかって勝負するのもひとつでしょう。

こんなかんじですかね。

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