FOVEは、PCに有線で接続するタイプ。視線追跡できるのが大きな特徴だがそれを活用したゲームは(メニューにはあったが)起動しなかった。
GearVRはスマホをディスプレイとして利用したVRだがヘッドセット側でセンサ類を拡張していたり、VR用に中間フレームを生成して高い描画レートを維持するような機能が入っており、スマホVRよりもワンランク上のもの。
どちらも3DoFで、ヘッドトラッキングはするが、ポジショントラッキングは無し。
専用機器ということでヘッドトラッキングの精度やフレームレートは高く、スマホVRでは起きてしまう「酔い」がかなり軽減されていた。酔う原因は6DoFではないことによるカメラ位置のズレだけではく、首とカメラの回転ズレや描画の微妙な遅れも大きく影響していたようだ。
見た目の解像度はスマホVRと大きくかわるわけではないく、視野角は専用機器の方が少しは広い。ただ何よりもポジショントラッキングが無いことで、基本的な体験としてはFOVE、GearVRのそれはスマホVRと大きく変わるものではなかった。
ただ前述したように酔いが起きづらいことで長くVR空間に居ることができるのが、体験の質に影響しそうではある。
ちなみにわりと装着するのが面倒というのを体験として理解したので、スピーカーすら内蔵したことで被る以外準備が必要ないOculusGoがなぜあれだけ好評価なのかが実感として判った。
あとGearVRではピント調整用にレンズ前後に移動できるようになっており、メガネが必要な視力でも裸眼ではっきりした焦点画像を得ることができた(これはスマホVRでもヘッドセットによって可能)。対してFOVEはレンズが完全に固定されており、ピントを合わせるにはメガネ＋VRゴーグルという装着が必要だった。調べてみると HTC Vive はこのピント調整が可能、Oculusシリーズは不可能なようだ。
