渡の自制心

お姉ちゃんが月曜日から南の方に行ってしまったので、いろいろなメッセージを携帯から送りたい渡。勤務中の新人として働くお姉ちゃんの携帯の音がなるのはよろしくないので、私との約束で

朝7時から夜7時までは、お姉ちゃんにメッセを送ることは禁止。お仕事中だから。

としてあります。
そうなると夕方6時くらいから、そわそわし始める渡。6時50分には携帯を握りしめ、送りたいメッセージを打ち込む。どんなメッセージかというと、

僕は猫のトイレ用の砂を綺麗にした。床はスワイファーで全て磨いた。野菜を食べた。人参ジュースを飲んだ。庭の水やりをした。洗濯ものは綺麗にした。洗った食器は全て食器棚に片付けた。

などなど。褒めてもらえるであろうことを全て列挙。この中には、

コンサートで歌う歌の練習をあれだけいわれたけど、やっていない。くもんの英語はお姉ちゃんがいなくなったので、サボっている。昼休みに食べると決めている野菜は今日はスキップした。

などなど都合の悪いことは絶対に伝えない。
7時へと分針が動くと、一気に用意していたメッセを送り始める。
お姉ちゃんからたっぷり褒めてもらって、ディズニーランドでお姫様と写した写真をメッセで送ってもらって、大喜び。
香穂からは私に速攻で

渡からメッセ来たけど、今日できなかったことは何?

とのこと。
よくご存知で。しっかり私から今日サボッたことをチクられて、お姉ちゃんからも

よくできたけど、コンサートで歌う曲は練習しようね。英語もやってね。

などと言われて、慌てて歌い出す。私がちくってるとはおもわなくて、やっぱりお姉ちゃんにバレたとしか思っていない。お姉ちゃんの遠距離生活もなかなかいいかもと思う今日この頃。