2017-09-23
■[シリコンバレーでの私たちの暮らし] 渡と骨休めと自閉症の子育ての喜び。

お姉ちゃんが就職で旅立ち、夏休みもあまりどこにもいけなかった渡。ということで、近場のホテルで2人でまったり。泳ぎたかったけど、泳げなかったプールと暖かいジャグジー。貸切でございます。
どうみても顔がオヤジ。
夜は二人で、ご飯を食べてゆっくり。渡もプールでどっぷり疲れて、大好きなものをお腹いっぱい食べて、まったり状態です。
ちょっと嬉しかったのは、次の日の朝。ホテルのバフェでのことです。
渡は大好きな種類のシリアルがあったので、大喜び。私は、大好きなオートミールがあったので、二人でアメリカーンな朝ご飯。どちらもミルクをかけて食べるのだけど、ここのホテルの朝ご飯のミルクは、牛乳が180mlのパックに入っている。普通はおおきな入れ物にいれてあって必要なだけ注げばいいのだけど..。
渡は、牛乳を半分くらいシリアルにかけたのですが、私もオートミールに半分くらいの牛乳が欲しい。新しく開けるのはもったいないし。渡のミルクを半分分けてって、言おうかな。けど、渡は自分で飲むって言うかな?分けるのは嫌がるかな?と、ふと考えてたら、すぐに私の顔をみて、私もミルクが必要だとわかったらしく、自分のミルクの半分を私のところについで、にっこり笑ってくれました。これが、すごく自然で..。
普通の家庭で子育てをしているとこれはちょっと嬉しいことなのですが、渡の場合は違います。自閉症というのは、他者の困っていること自体もわかりにくいし、解決策を見つけるのもあまりうまくありません。”察する”ということが苦手なんですね。私もオートミールなんてホテルに泊まった時にしか食べないし。よくぞ気がついてくれた。
私がなにも言ってないし、なにもしてないのに、
あぁ。ママもミルクが欲しいんだな。
と察して、ミルクを分けて私のオートミールにかけてくれた。たったこれだけのことです。普通のお母さんだったら、
ありがとうで、終わるところですね。けど、
いやー成長したし、気がきくなぁ...と、こんなことでもむちゃくちゃ嬉しくて涙ぐめるのはやはり自閉症の子供を育てたから。
心のそこから親バカだけど、こんなことで涙ぐめて感動できるっていいなぁ....。朝からいい1日のスタートだなぁ。
「あぁ、そういえば…、ウチの場合は…」
と思うところがありました。
僕の場合は、食べ物のシェア(とくにポテトチップスなどのお菓子)が家族とさえ上手くできません。
「あなた、ちょっと食べ過ぎじゃない?」
家族にチクっと一言、たいてい言われちゃいます。
「どれくらいの分量を自分が食べていいのか?」
まず、僕にはわかりません。
そこで、解決策としては、自分の分をお皿に分けてもらうことにしています。
外出先で、人様とシェアする場合は、
「そこそこ割り勘負けして、そこそこ食い負ける」
ように気を付けています。(食べ物の恨みは怖い、と聞くので。)
わが家でも僕が食べ物のシェアが出来るようになれば、
家族が大喜びしてくれるかもしれないな、と思いました。