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   文学フリマで買った同人本の感想書いてます。第8回, 第9回第18回第19回第20回第21回

2009-12-05

「黒死館逍遥 第四号」

 第8回 文学フリマで買った同人本の紹介です。

  • 黒死館附属幼稚園:「黒死館逍遥 第四号」(\600)

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 しかし、労作というのはこちらのシリーズに対して述べるのがふさわしかろう。

「魔法博士」に劫罰はくだされたか

とコンテンツがありまして、ゲーテファウスト』と『黒死館』とのかかわりについて考察した同人本です。実在したファウストとはどういう人物だったか、それが伝説のなかでどのように語られたか、ゲーテはそれをどのように描写したか、小栗虫太郎は作中でファウストという名をどのように扱ったか、が、さまざまな資料とともに述べられていきます。

 筋としてはまっとうだと思うんだけど、分量の制限もあってか(同人本なんだからないと思うが)、やや資料の参照が足りないところがあって、たとえば、ファウストの史実上の情報が抹殺されていった、というなら、それはどんな団体がどのように行ったのか、もっと言ってほしいと思いました。それは種本(ここではハンスヨルク・マウス『悪魔の友 ファウスト博士の真実』1987)にあたってくれってことなのかな。主眼となっている三〜五についての資料の追いかたは、鬼気迫るものがあります。特に五は、『ファウスト』とのつながりがほとんど明白である『黒死館』についての注釈というだけにとどまっておらず、読みごたえがありました。


 著者、素天堂さんのサイト。

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