”オタク”の繁殖とは、コミケで同人誌を売ったり買ったりすることで

コミケで買った同人誌よんで居ますが、読みきるの無理。無理な量を買い込む自分が悪いだけなのですが、こればかりは仕方がない、オタクが同人誌を買う(正確にはオタクが好きなコンテンツメディアを買い込む)のは、呼吸とおんなじですから。サケが生まれ故郷の川を遡って、生殖を行いにやってくるように、オタクは抱えた妄想・欲望・自意識を、同人誌という形でメディア化し、生まれ故郷ではないけれども、心の故郷の一つ(幾つもあるはず)であるコミックマーケットの会場へとやってきて、売り手買い手に別れながらも、同人誌頒布という行動によって、オタクのミームを後世に伝えていくのである。そんなの当然のこと過ぎて、誰も言わないだけであろう。だから、オタクが同人誌を売る・買うという行為は、オタクが自分たちの妄想・欲望・自意識を伝播させる(電波でもいいのか?)手段であり、オタクというものの目的でもある。目的と言えるのも、結局オタクとは「コレ自分が好きなんだけど、コレっていいでしょ!」とバカの一つ覚えのように繰り返すためにこそ、存在していて、自分が好きだというためにコンテンツを消費しているのではないかと思われるからである。そうなのだ、オタクは様々なコンテンツによって、その欲望や自意識が構成されている。だから、彼等が自分の存在を後世に残そうとすれば、それは作品などのメディアによって、自分を構成する欲望や自意識を、吐き出すことによらなければならない。ただ、メジャーな作品として商業出版や商業アニメ他、資本がかかる作品で世に送り出せる人は限られており、そのため、コミケをはじめとする頒布可能なそれ自体一つのメディアともいえるコミケ、そしてコミケ以外の中小の同人誌即売会が開催されるのである。