九龍 | 間欠泉

2004-11-17

kumaboh2004-11-17

廃墟は保全せよ

これは4月に撮影したもの。香港は九龍の黄埔にある紅灣半島という名の元「居屋」である。これは半公営住宅とでもいうのか、政府が建て、市民が賃貸、あるいは購入することもできる。購入した場合、一定期間を経過すれば売却も可。「元」と書いたのは、政府がその後ディベロッパーに、まとめて払い下げたから。そもそもこの建物群は、政府の住宅政策の見込み違いで、完成したはいいが入居者募集ができなかったのだ。一度も人間が住まないまま、これだけの規模の住宅ビルが廃墟と化していた。そして今日、そのディベロッパーがこれを取り壊すというニュースが流れた。さっそく《地球之友》という環境保護団体が立法會(香港の議会)に取り壊し反対の請願。ゴミや廃材の処理を埋め立てに頼っている香港では、ただでさえその場所の確保が厳しいのに、ここを取り壊すとなると、20万トンの廃材を新たに処理しなければならなくなるという見込み。ディベロッパーとしては、現状のままでは商売にならず、新たに建て直した方が早いという考えなのだろうが、いまという時代において、大企業であれ中小企業であれ、環境への配慮を欠くものは排除!という空気を香港で醸成しなければなるまい。ということで、わたしの家では、もう二度と使うことがないであろうガラクタたちが、大事に保管されている(-_-;)