プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

田口運送グループユニオンコラム「ちょっと聞いてよ」その20「働けど 働けど わが暮らし楽にならざり」

 道ばたで出会うトラックの運転手さんに声をかけてみてください。
「この荷物を破損したら、運転手さんが自腹で弁償するんですか」と。
 きっと、9割程度の運転手さんが「そうですよ」と答えるでしょう。
 私たちが、2012年11月に支部を結成してから、ドライバーの残業代の支払いと合わせて、商品事故の弁償金を給料から天引きしないこと、ドライバーに商品事故の弁償をさせないことを要求してきました。
配達している商品が壊れていたりすると私たちの責任とされ、弁償を余儀なくされ、手元に現金がなければ、借金とされてしまい、支払いが終わるまでは、会社をやめる事が出来ずに、転職の足かせになってしまうこともあります。こんな事おかしいですよね。
これまで訴えてきたことが、徐々にメディアで取り上げられるようになりました。
 なかには、後から、あのときの商品が壊れていたと言って、弁償を求められることもあります。商品を確認することもできず、買い取りとして商品を手にすることもできません。「食中毒が発生すると困るなど」と言って、「焼却処分にしたから確認できない」とか、「あの商品は使ってしまってないんだ」などとその事実があったことさえ確認できないようなことが、日々行われています。
 都合の悪いことを現場のドライバーに押しつけているのです。
 これは、トラック運転手をしている我々の業界では当たり前に行われています。皆、怖くて嫌だと言い出せる人がほとんどいません。やっとの思いでついた職業で、「クビにでもなったら、家族を養えない、食べていけない、我慢しよう」「分割なら金額少ないし、我慢しよう」「自分が悪いんだ。ここは歯を食いしばろう」「嫌だといったら、きつい仕事にまわされるし、いじめられる」というのが現状です。
 また、ある企業では、個別面談と称し、ゆっくりと諭すような口調で、「君が壊したんだからしょうがないよねぇ」「これは、うちのルールだから」「金額が大きいから、分割で給料からひいとくね」等と、事務所で役員や役職のある人に囲まれて、「嫌です」と言えない状況で書面にサインをさせる。こんなことが、行われています。
 この事態に、「NO!」を突き付けて、皆が安心して働ける会社作りを、組合はしていきます。仲間が、沢山います、心配せずに、今が声を上げるその時です。 いつでも連絡を待っています。トラックドライバー大歓迎!

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ドライバーのみなさん、職場で困ったことがあれば、泣き寝入りしないで、「プレカリアートユニオン 田口運送・都流通商会支部(田口運送グループユニオン)」にご相談ください。ドライバーでも管理職でもアルバイトでも誰でも一人から加入できます。

連絡先 〒151−0053東京都渋谷区代々木4−29−4西新宿ミノシマビル2F プレカリアートユニオン 田口運送・都流通商会支部(田口運送グループユニオン)担当:書記長・清水
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