プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

【解決手記】在宅勤務での不利益変更などで交渉し1回の団交で解決。道は開ける

解決報告
道は開ける

・在宅勤務でも声を上げよう
はじめまして、プレカリアートユニオンの組合員になりましたSと申します。
この度勤務している企業から、採用時契約内容の著しい改悪、年棒制における賞与(給与と同じ基準で成果に対しての報酬ではない)の未払い、残業代未払い、会社社長からのパワハラと退職勧奨を受けたことから組合に入らせていただき、団体交渉を行った次第です。
今後在宅勤務の方も増えるかと思いますが、その制度を逆に悪用する企業も増える可能性は大いにあります。在宅勤務でも会社からの嫌がらせや残業未払いなどに対してきちんと声を上げる必要性ときちんと納得のいく解決ができたことをご報告させていただきたいと思います。

・入社直後は問題なく
経緯としましては、今年3月に家庭の事情から、在宅での正社員勤務で募集をしていた、東京から500kmほど離れた某県にある企業に転職しました。100年近い歴史があり、地元企業として50人弱の正社員を雇用し、事務所自体は地方のみにある会社です。販路の拡大から、東京で在宅勤務と直行直帰の勤務形態で募集しており、家族のことがある私は、その中でも新規事業開発を前職でやっていたことから、営業と新規事業の立案で新しい部署の立ち上げという立場で入社しました。3ヶ月目までは試用期間ということでしたが、社内での人間関係も良く、つつがなく業務を行っておりました。

・騙し討ちの不利益変更
しかし3ヶ月目が終わり研修期間から本採用へ移行するというときに、会社から本採用にあたって内定時との契約内容と変わらないからサインしてほしいと、新しい契約書を渡されました。
内容を見ると、勤務条件や給与内容の変更、賞与条件の欄の消失など大きく変わっており、何も言わなければそのまま改悪した条件で仕事をさせようとした会社へ、サインは条件の改悪になるためできない旨をやんわりと伝えました。

・断ると嫌がらせが始まる
そこから急に上司にもあたる社長や急に上司になった直属から嫌がらせを受けるようになりました。賞与月には、反抗的で会社の和を乱すといういいがかりをつけられ、賞与は保留にすると言われ、急に退職勧奨と自宅待機を命じられました。

・PUに加入、解決!
これを機に企業のある県のユニオンに相談や、労働基準監督署へ残業、賞与の未払いの通報、退職勧奨時には先方も弁護士を同席させていたことから、こちらも弁護士を同席して交渉をしました。しかし各位本気で動いてもらっていないのを私は感じて、情報を取得する中で、発信力があり、そしてきちんと活動していると印象を受けたプレカリアートユニオンに相談、組合員として参加、すぐ団体交渉を行わせていただきました。
1回の団体交渉で、清水委員長と中野書記長、私の3人での交渉でしたが、お二人の交渉力からも納得のいく解決をすることができました。
今会社からの嫌がらせなどで困っている方がこちらの文章を多く見ているかと思いますが、必ず正義は勝ちます。自分と自分の将来、ユニオンを信じて追求していけば、道が開けるということをお伝えできたら幸いです。
S(組合員)

労働相談は
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒151-0053東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
TEL03-6276-1024FAX03-5371-5172
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会社のPCからは相談メールを送らないでください。
http://d.hatena.ne.ip/kumonoami/
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LGBTQの困りごとを解決したい 静岡支部に仲間入りしたじゅん子です

はじめまして、じゅん子です。
私は幼少の頃から性別に違和を感じて育ちました。その思いが最初に感じられたのは、保育園に通っていた時のことでした。同じクラスの中で気になってしまうのが何時も男の子だったのです。その時は明確に‘好き,という感情だったのかは定かではなかったのですが、小学生になって、自然とできる友達は女の子がほとんどでした。

・自分が自分でなくなる
低学年までは女の子っぽい格好で通学していました。それが私の中では普通だったのです。そして、それは高学年になると一変してしまうことになりました。イジメにあってしまったのです。女子っぽい格好の私は、思春期の子供たちにとっての恰好の標的となり、「男おんなだ」と仲間外れにされたり、「お前は女子の方へ行け」と男子からキツイ物言いで追い払われたりと、辛い思い出があります。
中学生になることが、とても嫌だった思い出もあります。私の通学予定の中学校は男子は五分刈り、制服は学ランです。父親はとても厳格な人で、無理やり制服を着せられて五分刈りにさせられて、半ば無理矢理連れていかれたのでした。自分が自分でなくなるのを、受け入れざるを得ない惨めなきもちになったのを忘れることができません。中学の3年間のほとんどは、辛いイジメがつづきました。さらに追い討ちをかける事件が起きました。学校帰りの通学路の途中に電車の操車場があり、人気の無いところを通学していました。残暑が厳しい9月の薄暗いその通学路で性的被害にあったのです。レイプされた私は、未だに性的接触を受け入れることができないままです。
いい出来事もありました。中学最後の文化祭の時に演劇に参加することになったのですが、配役は女生徒に選ばれて、セーラー服を着ることとなったときに、クラスメイトから「いいじゃん、似合っているよ」と声をかけられ、初めて自分が認められたと思えたことです。

・厚い人情に触れて
どうしようもない気持ちのまま、10代を過ごし両親にカミングアウトしたのもその頃でした。当然受け入れられることはなく、行き場を失った私は家を出ました。水商売など職を転々として、その日をやり過ごすのが精一杯の生活を送っていました。
そんな中で、一時期を過ごした大阪で、厚い人情に触れ助けられた経験が元となり、現在沼津市で活動する、若者就労支援サポート沼津での、LGBT当事者の困り事相談を当事者として「じゅん子の部屋」を主催して対応しています。そのなかでプレカリアートユニオン静岡支部長の活動を知り意気投合して、LGBTの労働者の困りごとを専門的に解決していきたいと考えて加入しました。静岡県を問わず、LGBTQの困りごとはじゅん子まで、と言えるように頑張ります。よろしくお願いします。
じゅん子(静岡支部組合員)

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