今JR東海からその人を引き抜こうというのは……

 今日の日経朝刊11面(企業総合)に、NHKの次期会長にJR東海前社長の松本正之副会長が候補に挙がっているという記事が出ていた。現会長が年明け1月24日に任期切れ、NHK経営委員会は続投要請したが年齢を理由に固辞され、然る後の新たな人選だという。
 しかしJR東海も今この時期に困るんじゃないかと察する。本人が即OKならいざしらず、今は東海道新幹線&中央リニア、それにそれらの技術の海外への売り込みでJR東海も正念場である。主に葛西敬之会長が海外展開を、山田佳臣社長が国内統括を、という分担がなされていると聞いているので、松本副会長が2人のサポート的存在であるはずである。また、初代社長の須田寛相談役は鉄道友の会会長という「鉄」の僕ら的な要職にも就いておられる上(!)、残念ながら雨で買いに出向けないものの今日も発売の『鉄道ジャーナル』に、時々新幹線を中心とした「現状と課題」について僕らのために寄稿される重責もおありなので(!)、今国内外の統括&展開という「車の両輪」を繋ぐ軸が欠けてはまずい気がするのは部外者の勝手な思い込みか。
 記事ではNHK次期会長は1月11日に正式決定される見通しとあり、それまでに松本副会長がどう応えられるのかが焦点だ。しかし何故そういう人選になったのかの経緯までは記事になかったので、本人の返事如何にかかわらずその辺のこともできれば知りたいと思う。