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2018-03-10-土

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補給物資

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万葉集試訳

2183 【承前,卌一第六。】

 鴈音者 今者來鳴沼 吾待之 黃葉早繼 待者辛苦母

 雁(かり)が音(ね)は 今(いま)は來鳴(きな)きぬ 我(あ)が待(ま)ちし 黃葉速繼(もみちはやつ)げ 待(ま)たば苦(くる)しも

 鴻雁之音者 既已來鳴報秋至 吾所引領盼 黃葉可否速繼之 久待難堪心甚苦

佚名 2183

「待(ま)たば苦(くる)しも」,原文「待者辛苦母」,舊訓「待(ま)てば苦(くる)しも」,然依3682「麻多婆久流思母」,訓作此。


2184 【承前,卌一第七。】

 秋山乎 謹人懸勿 忘西 其黃葉乃 所思君

 秋山(あきやま)を 努人懸(ゆめひとか)く勿(な) 忘(わす)れにし 其黃葉(そのもみちば)の 思(おも)ほゆらくに

 吾人有所冀 莫與人訴秋山事 魂牽夢所縈 其黃葉者怠將忘 勿令相思情復燃

佚名 2184

「努人懸(ゆめひとか)く勿(な」,「懸(か)く」乃舉言、與他人相語之意。此云作者對紅葉之愛甚於常人,難以平復。

「其黃葉(そのもみちば)の 思(おも)ほゆらくに」,逆接用法,一旦聽聞人論及秋山之事,便將想起紅葉美景無法自已。


2185 【承前,卌一第八。】

 大坂乎 吾越來者 二上爾 黃葉流 志具禮零乍

 大坂(おほさか)を 我(わ)が越來(こえく)れば 二上(ふたかみ)に 黃葉流(もみちばなが)る 時雨降(しぐれふ)りつつ

 大坂穴蟲峠 翻山越嶺跋涉來 寧樂二上山 黃葉流轉隨風飄 時雨不止降紛紛

佚名 2185

大坂(おほさか)」,穴蟲峠。二上山奈良大阪之交界。

「黃葉流(もみちばなが)る」,流表木葉或花瓣隨風飄舞之狀。


2186 【承前,卌一第九。】

 秋去者 置白露爾 吾門乃 淺茅何浦葉 色付爾家里

 秋去(あきさ)れば 置(お)く白露(しらつゆ)に 我(わ)が門(かど)の 淺茅(あさぢ)が末葉(うらば) 色付(いろづ)きにけり

 每逢秋日臨 白露降置告天冷 吾戶屋前之 淺茅末葉受露催 儵然黃變添新色

佚名 2186

「我(わ)が門(かど)の」,門指戶前周遭之道路

「淺茅(あさぢ)が末葉(うらば)」,淺茅指矮小之茅,末葉為末梢之意。茅葉於晚秋轉為赤褐色特別在周緣部與先端呈現顯著之濃赤色


2187 【承前,卌一第十。】

 妹之袖 卷來乃山之 朝露爾 仁寶布黃葉之 散卷惜裳

 妹(いも)が袖(そで) 卷來山(まききのやま)の 朝露(あさつゆ)に 匂(にほ)ふ黃葉(もみち)の 散(ち)らまく惜(を)しも

 妹袖為枕兮 纏綿卷來之山間 朝霧罩瀰漫 露催葉黃紅似錦 一旦零落甚可惜

佚名 2187

「妹(いも)が袖(そで)」,以妻子之衣袖為枕,地名「卷來」之枕詞

「卷來山(まききのやま)」,所在未詳。

「散(ち)らまく惜(を)しも」,仙覺本等底本作「散卷惜裳」,元曆校本作「散莫惜裳」。莫於茲訓「まく」,類例見於2200。

2188 【承前,卌一十一。】

 黃葉之 丹穗日者繁 然鞆 妻梨木乎 手折可佐寒

 黃葉(もみちば)の 匂(にほ)ひは繁(しげ)し 然(しか)れども 妻梨木(つまなしのき)を 手折髻首(たをりかざ)さむ

 秋日黃葉之 絢麗斑紅奪人目 雖然如此者 可憐零丁妻梨木 手折髻首以相伴

佚名 2188

「匂(にほ)ひは繁(しげ)し」,「匂(にほ)ひ」乃添上赤色之意。「繁(しげ)し」蓋表種類繁多。

「妻梨木(つまなしのき)」,名喚「妻無(つまな)し」之妻梨木。


2189 【承前,卌一十二。】

 露霜乃 寒夕之 秋風丹 黃葉爾來毛 妻梨之木者

 露霜(つゆしも)の 寒夕(さむきゆふへ)の 秋風(あきかぜ)に 黃葉(もみち)にけりも 妻梨木(つまなしのき)は

 露霜降至兮 蕭瑟天寒夕暮間 秋風拂悽悽 當其冷氣葉黃變 無妻孤寂妻梨木

佚名 2189

「黃葉(もみち)にけりも」,原文「黃葉爾來毛」,或訓「黃葉(もみち)にけらし」,此依古寫本讀之。


2190 【承前,卌一十三。】

 吾門之 淺茅色就 吉魚張能 浪柴乃野之 黃葉散良新

 我(わ)が門(かど)の 淺茅色付(あさぢいろづ)く 吉隱(よなばり)の 浪柴野(なみしばのの)の 黃葉散(もみちち)るらし

 吾戶屋前之 淺茅末葉色已添 初鶺誹之 寧樂榛原浪柴野 黃葉凋零今舞散

佚名 2190

「浪柴野(なみしばのの)の」,所在未詳。或云奈良宇陀郡榛原櫻井長谷寺間之角柄、柳一帶。

類歌2207。

2191 【承前,卌一十四。】

 鴈之鳴乎 聞鶴奈倍爾 高松之 野上乃草曾 色付爾家留

 雁(かり)が音(ね)を 聞(き)きつる共(なへ)に 高松(たかまつ)の 野上草(のうへのくさ)そ 色付(いろづ)きにける

 飛燕秋來鳴 耳聞鳥囀聲與共 寧樂高圓之 高松之野原上草 不覺添色染黃變

佚名 2191

「聞(き)きつる共(なへ)に」,「共(なへ)に」表同時或將或即將。


2192 【承前,卌一十五。】

 吾背兒我 白細衣 徃觸者 應染毛 黃變山可聞

 我(わ)が背子(せこ)が 白栲衣(しろたへころも) 行觸(ゆきふ)れば 匂(にほ)ひぬべくも 黃變山(もみつやま)かも

  吾夫兄子之 白妙素栲細衣矣 若為徃觸者 當為所染沾赤艷 絢爛黃變之山矣

佚名 2192

「白栲衣(しろたへころも」,「栲」乃自桑科植物楮類之樹皮所採纖維,或以之紡成之布類。然白麻布或亦用之。

「行觸(ゆきふ)れば 匂(にほ)ひぬべくも」,亦見於1539「草枕 旅行人も 行觸れば 匂ひぬべくも 咲ける萩かも」https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m08.htm#1532


2193 【承前,卌一十六。】

 秋風之 日異吹者 水莖能 岡之木葉毛 色付爾家里

 秋風(あきかぜ)の 日(ひ)に異(け)に吹(ふ)けば 水莖(みづくき)の 岡木葉(をかのこのは)も 色付(いろづ)きにけり

 蕭瑟秋風之 與日俱畊洪痊帖磐城水莖兮 岡之木葉為風催 已然黃變添唐紅

佚名 2193

「水莖(みづくき)の」,「岡」之枕詞

『歌經標示』柿本若子秋歌「阿岐可是能 比爾計爾不氣馬 美豆倶基能(秋風(あきかぜ)の 日(ひ)に異(け)に吹(ふ)けば)」,與本歌同。https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/33259/1/9_P91-105.pdf 案柿本若子及人麻呂,奈良朝後期以此歌為柿本人麻呂所作

2194 【承前,卌一十七。】

 鴈鳴乃 來鳴之共 韓衣 裁田之山者 黃始南

 雁(かり)が音(ね)の 來鳴(きな)きし共(なへ)に 韓衣(からころも) 龍田山(たつたのやま)は 黃葉始(もみちそ)めたり

 其與飛燕之 來鳴之際怠同時 妙裁韓衣兮 秋日錦織龍田山 絢麗斑駁葉始黃

佚名 2194

「韓衣(からころも)」,「龍田」之枕詞。韓衣乃唐土傳來之衣服,「龍田=たつた」與「裁斷=たつ(亦引申有編織、製作之意)」音類而名之。



2195 【承前,卌一十八。】

 鴈之鳴 聲聞苗荷 明日從者 借香能山者 黃始南

 雁(かり)が音(ね)の 聲聞(こゑき)く共(なへ)に 明日(あす)よりは 春日山(かすがのやま)は 黃葉始(もみちそ)めなむ

 其與飛雁之 鳴啼之際相與共 自於明日起 寧樂奈良春日山 絢麗斑駁葉始黃

佚名 2195

「聲聞(こゑき)く共(なへ)に」,一般「共(なへ)に」往往用於同時或伴隨發生之確定事項,如本曲連續未來推量之用法屬特例。


2196 【承前,卌一十九。】

 四具禮能雨 無間之零者 真木葉毛 爭不勝而 色付爾家里

 時雨雨(しぐれのあめ) 間無(まな)くし降(ふ)れば 真木葉(まきのは)も 爭兼(あらそひか)ねて 色付(いろづ)きにけり

 時雨之雨矣 紛降無間莫所止 縱令真木葉 難與抗衡不得勝 已然添色褪葉黃

佚名 2196

「真木(まき)」,檜、杉等長針葉樹

「爭兼(あらそひか)ねて」。此云長針葉樹時雨相抗,而不得勝,遂稍轉褐而言。

2197 【承前,卌一二十。】

 灼然 四具禮乃雨者 零勿國 大城山者 色付爾家里【謂大城者,在筑前御笠郡大野山頂。號曰大城者也。】

 灼然(いちしろ)く 時雨雨(しぐれのあめ)は 降(ふ)ら無(な)くに 大城山(おほきのやま)は 色付(いろづ)きにけり【大城(おほき)と謂(い)ふは、筑前御笠郡(ちくぜんのくにみかさのこほり)の大野山頂(おほののやまのいただき)に在(あ)り。號(なづ)けて大城(おほき)と曰(い)ふ也(なり)。】

 今觀時雨者 其雨並未零灼然 雖然勢非豪 筑前御笠大城山 已添黃葉織錦紅【謂大城者,在筑前御笠郡大野山頂。號曰大城者也。】

佚名 2197

「灼然(いちしろ)く」,顯著。


2198 【承前,卌一廿一。】

 風吹者 黃葉散乍 小雲 吾松原 清在莫國

 風吹(かぜふ)けば 黃葉散(もみちち)りつつ 少(すく)なくも 吾松原(あがのまつばら) 清(きよ)から無(な)くに

 蕭瑟秋風吹 拂落黃葉零紛紛 隨彼紅葉落 神風伊勢松原 環堵蕭然寂更清

佚名 2198

「黃葉散(もみちち)りつつ」,「つつ」表持續反覆。

「少(すく)なくも 吾松原(あがのまつばら) 清(きよ)から無(な)くに」,「少(すく)なくも......無(な)くに」表「非止於些微」,「甚是」之意。吾之松原所在未詳,按1030聖武帝「妹に戀ひ 吾松原 見渡せば 潮乾潟に 鶴鳴渡る」https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m06.htm#1030 則或當在伊勢三重郡


2199 【承前,卌一廿二。】

 物念 隱座而 今日見者 春日山者 色就爾家里

 物思(ものおも)ふと 隱(こも)らひ居(を)りて 今日見(けふみ)れば 春日山(かすがのやま)は 色付(いろづ)きにけり

 時時有所思 隱籠幽居不出戶 今日望見者 奈良寧樂春日山 不覺添色染唐紅

佚名 2199

「物思(ものおも)ふと」,「と」乃「として」。

「隱(こも)らひ」,「隱(こも)り」之持續態。

類歌1568。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m08.htm#1568


2200 【承前,卌一廿三。】

 九月 白露負而 足日木乃 山之將黃變 見幕下吉

 九月(ながつき)の 白露負(しらつゆお)ひて 足引(あしひき)の 山黃變(やまのもみ)たむ 見(み)まくしも吉(よ)し

 其受長月之 九月白露摧冷冽 足曳勢險峻 目前山之將黃變 悠然眺之豈不善

佚名 2200

「見(み)まくしも吉(よ)し」,相較於「見(み)らくし吉(よ)しも」本句更著眼於未來將發生之預想推量。


2201 【承前,卌一廿四。】

 妹許跡 馬桉置而 射駒山 撃越來者 紅葉散筒

 妹許(いもがり)と 馬(うま)に鞍置(くらお)きて 生駒山(いこまやま) 打越來(うちこえく)れば 紅葉散(もみちち)りつつ

 欲往妹妻許 設置馬鞍啟行而 寧樂生駒嶺 翻山策馬越來者 紅葉既盛凋零矣

佚名 2201

「妹許(いもがり)と」,「許(がり)と」乃前往...之處。第三句「生駒山(いこまやま)」或隱含「行く」之寓意,而『萬葉集』中多做「行(ゆ)く」少用「行(い)く」,或云「行(い)く」蓋為俗語

「打越來(うちこえく)れば」,「打」表鞭策。

紅葉散(もみちち)りつつ」,原文「紅葉散筒」。『萬葉集』中,不書「黃葉」而記紅葉者,唯此一例而已。「つつ」,仙覺本系統作「筒」,而元曆校本作「管」,類聚古集作「箇」。

2202 【承前,卌一廿五。】

 黃葉為 時爾成良之 月人 楓枝乃 色付見者

 黃葉(もみち)する 時(とき)に成(な)るらし 月人(つきひと)の 桂枝(かつらのえだ)の 色付(いろづ)く見(み)れば

 見微能知著 蓋是黃葉時節矣 觀月人壯士 廣寒宮前散芬芳 桂枝添色見可悉

佚名 2202

「黃葉(もみち)する」,此云人間蓋至黃葉時節。站在月人視角所書。

「桂枝(かつらのえだ)の」,中國六朝以來傳說,云月中有桂之巨木。楓、桂本為異種,於茲通用


2203 【承前,卌一廿六。】

 里異 霜者置良之 高松 野山司之 色付見者

 里(さと)ゆ異(け)に 霜(しも)は置(お)くらし 高松(たかまつ)の 野山丘(のやまづかさ)の 色付(いろづ)く見(み)れば

 迥異與人里 霜者置之良可察 寧樂高松地 野山之丘頂峰間 木葉添色觀可知

佚名 2203

「里(さと)ゆ異(け)に」,里表人煙所在之鄉里。

「野山丘(のやまづかさ)の」,「丘(づかさ)」或書作「阜」,隆起之場所


2204 【承前,卌一廿七。】

 秋風之 日異吹者 露重 芽子之下葉者 色付來

 秋風(あきかぜ)の 日(ひ)に異(け)に吹(ふ)けば 露(つゆ)を重(おも)み 萩下葉(はぎのしたば)は 色付(いろづ)きにけり

 蕭瑟秋風之 與日俱畊洪痊帖玉露重懸梢 以故秋荻下葉者 黃變添色報潮時

佚名 2204

「露(つゆ)を重(おも)み」,露重葉垂之狀。『古今和歌集』戀歌四有「宮城野の 本あらの小萩 露を重み 風を待つ如 君をこそ待て」之曲。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/kokin/kk14.htm#694

2205 【承前,卌一廿八。】

 秋芽子乃 下葉赤 荒玉乃 月之歷去者 風疾鴨

 秋萩(あきはぎ)の 下葉赤變(したばもみち)ぬ 新(あらた)まの 月經(つきのへ)ぬれば 風(かぜ)を疾(いた)みかも

 秋荻芽子之 下葉赤變染唐紅 何以為之者 日新月異更經時 風吹無情太疾哉

佚名 2205

「月經(つきのへ)ぬれば」,日經月改之故。

「風(かぜ)を疾(いた)みかも」,「みかも」乃み句法之疑問條件詞。


2206 【承前,卌一廿九。】

 真十鏡 見名淵山者 今日鴨 白露置而 黃葉將散

 真十鏡(まそかがみ) 南淵山(みなぶちやま)は 今日(けふ)もかも 白露置(しらつゆお)きて 黃葉散(もみちち)るらむ

 無曇真十鏡 飛鳥南淵之山者 吾度其今日 蓋當白露置頂上 黃葉將散飄零落

佚名 2206

「真十鏡(まそかがみ)」,以「見之」而與「南淵山(みなぶちやま=見名淵山)」雙關之枕詞。原文十字訓「そ」者,藉十字古語發音之表現。元曆校本書「真寸鏡」者,以中古以降訛音「真十鏡(ますかがみ)」所致。


2207 【承前,卌一三十。】

 吾屋戶之 淺茅色付 吉魚張之 夏身之上爾 四具禮零疑

 我(わ)が宿(やど)の 淺茅色付(あさぢいろづ)く 吉隱(よなばり)の 夏身上(なつみのうへ)に 時雨降(しぐれふ)るらし

 吾戶屋前之 淺茅末葉色已添 初鶺誹之 寧樂吉野菜摘處 夏身時雨今零哉

佚名 2207

「淺茅色付(あさぢいろづ)く」,藉草木變化確認時節已至晚秋。

時雨降(しぐれふ)るらし」,見得眼前事實,因以推測遠方事狀。「らし」原文「疑」乃義訓用法

類歌2190。

2208 【承前,卌一卅一。】

 鴈鳴之 寒鳴從 水莖之 岡乃葛葉者 色付爾來

 雁(かり)が音(ね)の 寒(さむ)く鳴(な)きしゆ 水莖(みづくき)の 岡葛葉(をかのくずは)は 色付(いろづ)きにけり

 自於雁鳴之 悲戚泣聲寒時起 磐城水莖兮 岡之葛葉感時節 轉俄黃葉色已添

佚名 2208

「雁(かり)が音(ね)の 寒(さむ)く鳴(な)きしゆ」,「ゆ」乃自其算起,「鳴(な)きし」為「鳴きし時」之略。

2209 【承前,卌一卅二。】

 秋芽子之 下葉乃黃葉 於花繼 時過去者 後將戀鴨

 秋萩(あきはぎ)の 下葉黃葉(したばのもみち) 花(はな)に繼(つ)ぎ 時過去(ときすぎゆ)かば 後戀(のちこ)ひむかも

 秋萩芽子花 下葉之色隨華褪 黃葉色已添 吾度時節過去者 後日憶之戀更

佚名 2209

「下葉黃葉(したばのもみち) 花(はな)に繼(つ)ぎ」,在花落之後,葉子亦轉黃。

「後戀(のちこ)ひむかも」,其後想起已逝的荻花,應該會更添相思之情。



2210 【承前,卌一卅三。】

 明日香河 黃葉流 葛木 山之木葉者 今之落疑

 明日香川(あすかがは) 黃葉流(もみちばなが)る 葛城(かづらき)の 山木葉(やまのこのは)は 今(いま)し散(ち)るらし

 河內飛鳥川 黃葉流轉織緞紅 蓋是葛城之 二上山木葉者 今之零落逐流哉

佚名 2210

明日香川(あすかがは) 黃葉流(もみちばなが)る」,蓋指河內之飛鳥河。河內飛鳥川源自河內、大和國境之二上山西南麓,流經近飛鳥而注入石川。或云,流經明日香明日香藤原京而注入大和川大和明日香川。而於茲依0165題詞「葛城二上山」,採前者之說。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m02.htm#0165

「今(いま)し散(ち)るらし」,しら之用法,義訓同2207。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m10.htm#2207



2211 【承前,卌一卅四。】

 妹之紐 解登結而 立田山 今許曾黃葉 始而有家

 妹(いも)が紐(ひも) 解(と)くと結(むす)びて 龍田山(たつたやま) 今(いま)こそ黃葉(もみち) 始(そ)めて有(あ)りけれ

 欲將解妻紐 所以誓約結紐兮 妙裁龍田山 今日斑駁始葉黃 悄悄添色報秋冷

佚名 2211

「妹(いも)が紐(ひも) 解(と)くと結(むす)びて」,以「裁斷(たつ)」之緣而為「龍田山(たつたやま)」之枕詞。古俗以為,戀人相別之時,互結衣紐,再會之間不付解之,則可盡早相會。

『歌經標式』作「妹(いも)が紐(ひも) 解(と)くと結(むす)びて 龍田山(たつたやま) 見渡(みわた)す野邊(のへ)の 黃葉(もみち)けらくは」

2212 【承前,卌一卅五。】

 鴈鳴之 寒喧之從 春日有 三笠山者 色付丹家里

 雁(かり)が音(ね)の 寒(さむ)く鳴(な)きしゆ 春日(かすが)なる 御笠山(みかさのやま)は 色付(いろづ)きにけり

 自於雁鳴之 悲戚泣聲寒時起 寧樂春日之 神域御蓋三笠山 已然添色報秋冷

佚名 2212

「寒(さむ)く鳴(な)きしゆ」,底本原文「喧之從」音韻不足,遂依2208補以寒字。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m10.htm#2208


2213 【承前,卌一卅六。】

 比者之 五更露爾 吾屋戶乃 秋之芽子原 色付爾家里

 此頃(このころ)の 曉露(あかときつゆ)に 我(わ)が宿(やど)の 秋萩原(あきのはぎはら) 色付(いろづ)きにけり

 比日此頃之 五更曉露凝降置 是以吾宿間 秋之萩原為所催 不覺添色染黃變

佚名 2213

「曉露(あかときつゆ)」,原文五更露,意指寅時(三時至五時)之露。

「秋萩原(あきのはぎはら)」,類歌2182採「荻の下葉」。庭中生荻原者,蓋誇張表現https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m10.htm#2182


2214 【承前,卌一卅七。】

 夕去者 鴈之越徃 龍田山 四具禮爾競 色付爾家里

 夕去(ゆふさ)れば 雁越行(かりのこえゆ)く 龍田山(たつたやま) 時雨(しぐれ)に競(きほ)ひ 色付(いろづ)きにけり

 每逢夕暮時 飛雁越行指東去 嗚呼龍田山 奮與時雨競相爭 弩染唐紅添新色

佚名 2214

「夕去(ゆふさ)れば 雁越行(かりのこえゆ)く」,雁自西方難波東方大和飛越而去之狀。

時雨(しぐれ)に競(きほ)ひ 色付(いろづ)きにけり」,與時雨相抗,不欲散去,顯露出鮮紅之顏色。一般多指敗於時噢,黃葉而散,此歌則未必。

2215 【承前,卌一卅八。】

 左夜深而 四具禮勿零 秋芽子之 本葉之黃葉 落卷惜裳

 小夜更(さよふ)けて 時雨勿降(しぐれなふ)りそ 秋萩(あきはぎ)の 本葉黃葉(もとはのもみち) 散(ち)らまく惜(を)しも

 夜幕已深邃 還願時雨莫紛降 秋荻芽子之 本葉黃葉受雨摧 散落凋零甚可惜

佚名 2215

「本葉黃葉(もとはのもみち)」,本葉雨末葉(梢)相對,乃接近根元之枝葉。一般詠秋萩變色者,下葉是為通例。



2216 【承前,卌一卅九。】

 古鄉之 始黃葉乎 手折以 今日曾吾來 不見人之為

 故鄉(ふるさと)の 初黃葉(はつもみちば)を 手折持(たをりも)ち 今日(けふ)そ我(わ)が來(こ)し 見(み)ぬ人(ひと)の為(ため)

 故鄉飛鳥京 黃葉初現染唐紅 手折其枝葉 今日吾持之以來 奉為未見之人矣

佚名 2216

「故鄉(ふるさと)の」,此蓋云飛鳥舊京。

「見(み)ぬ人(ひと)の為(ため)」,位於平城新京,不得見舊都紅葉者。


2217 【承前,卌一四十。】

 君之家乃 黃葉者早 落 四具禮乃雨爾 所沾良之母

 君(きみ)が家(いへ)の 黃葉(もみち)は早(はや)く 散(ち)りにけり 時雨雨(しぐれのあめ)に 濡(ぬ)れにけらしも

 吾君家之許 黃葉匆匆褪其色 凋零落紛紛 蓋是其遭時雨澍 沾濡漬濕所以

佚名 2217

「君(きみ)が家(いへ)の 黃葉(もみち)は早(はや)く 散(ち)りにけり」,底本原文作「君之家乃之 黃葉早者 落」,無以訓之。蓋有誤訛、脫落之情事。今姑從紀州本,去「乃」下「之」字,並依『萬葉代匠記』以「者早」替「早者」。


2218 【承前,卌一卌一。】

 一年 二遍不行 秋山乎 情爾不飽 過之鶴鴨

 一年(ひととせ)に 二度行(ふたたびゆ)かぬ 秋山(あきやま)を 心(こころ)に飽(あ)かず 過(す)ぐしつるかも

 凡一年之內 其景不復再得見 斑駁秋山矣 翫之不足意未竟 黃葉轉瞬業已過

佚名 2218

「二度行(ふたたびゆ)かぬ」,無由重複。

「過(す)ぐしつるかも」,「過(す)ぐ」表喪失機會。蓋因某事由而錯失賞翫黃葉之機,甚是遺憾


2219 詠水田 【三首第一。】

 足曳之 山田佃子 不秀友 繩谷延與 守登知金

 足引(あしひき)の 山田作(やまだつ)くる兒(こ) 秀(ひ)でずとも 繩(なは)だに延(は)へよ 守(も)ると知(し)るがね

 足曳勢險峻 山田所作佃兒矣 田穗雖未秀 還願延繩標所領 令知戍守待結實

佚名 2219

山田作(やまだつ)くる兒(こ)」,兒一般少年少女,而此蓋意指成年男子。「作(つ)くる」原文「佃」乃耕作之意。

「秀(ひ)でずとも」,「秀(ひ)づ」乃「穗出(ほいづ)」之略。

「繩(なは)だに延(は)へよ」,以繩標誌所有範圍。類歌1353詠男子標結,此曲則指家長標結而言。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m07.htm#1353

「守(も)ると知(し)るがね」,令世人知曉女孩有所守護

類歌1353乃雙親向男子囑託女兒之將來,此歌則為年輕男子請雙親守護女兒純潔直至迎娶之日。


2220 【承前,三首第二。】

 左小壯鹿之 妻喚山之 岳邊在 早田者不苅 霜者雖零

 小雄鹿(さをしか)の 妻呼(つまよ)ぶ山(やま)の 岡邊(をかへ)なる 早稻田(わさだ)は刈(か)らじ 霜(しも)は降(ふ)るとも

 嗚呼小壯鹿 淒涼喚妻回聲盪 山之岡邊在 早稻田者莫急苅 縱令霜降秋冷時

佚名 2220

待至晚秋,不去收成早稻田者,乃是惋惜呼妻之孤鹿。然此情懷與耕種之人防止豬鹿危害者大相逕庭。

2221 【承前,三首第三。】

 我門爾 禁田乎見者 沙穗內之 秋芽子為酢寸 所念鴨

 我(わ)が門(かど)に 守(も)る田(た)を見(み)れば 佐保內(さほのうち)の 秋萩薄(あきはぎすすき) 思(おも)ほゆるかも

 每出此居室 見吾戶前禁田者 便思佐保內 秋荻與芒其繁狀 猶映眼簾我所念

佚名 2221

「我(わ)が門(かど)に 守(も)る田(た)を見(み)れば」,門外所有之田。家前隔道之田。作者蓋居於平成京近郊之官人。

「佐保內(さほのうち)の」,外京北部,佐保川、佐保山間地域。蓋作者之戀人或友人居於該處。

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