kurakenyaのつれづれ日記

2014-09-12 データの見えざる手



この本は本当にスゴイ! 先週 友人から勧められてから,軽く2度も読んでしまった.


これまで幸福の計測など,いろいろと心理学経済学でも議論されてきたが,イマイチそれらと現実客観的実在がどう関係しているのかが,はっきりしていなかった.が,この本の著者は,ウェアラブルセンサの利用によって,主観客観を結びつけたのだ.


会話が弾んでいるというのは,体の活動量があがることにあらわれる,

幸せ感覚は50%は遺伝によるが,残りの10%が純粋環境であり,40%は積極的活動することによる,

幸福度の高さは,組織生産性を向上させる,

ソーシャルグラフによって測られる組織の力,個人の力は,仕事生産性と関連する,

共通の課題解決への努力によって,グラフ密度は上げることができる,


などなど,本書には,多くの新たな知見(=理学的知識)だけでなく,さらにそれをどうやって改善できるのかという工学的・応用的なレベルまで高めた知識までもが詰め込まれているのだ.イヤハヤ,おどろきました,本当に.


Apple Watch が,互いに交信し合うようになれば,ライフログ健康管理だけではなくて,ソーシャルグラフまで分析できるようになってしまいそうだ.もちろん,そういうのが管理主義的で気持ち悪い,という人は使わないだろうが.


ビッグデータでできること,わかることが爆発的に増加することは間違いない.そうした行動科学社会科学予兆を感じる一冊.あるいは経済学の基礎の一部となっていくに違いない内容は,リュボルスキやチクセントミハイのファンならずとも,すべての行動科学者,社会科学者にとって,知る価値がある,いや ありすぎでしょ.


少なくとも,脳科学の発展と同じほどに,哲学に基礎をおいた経済学とはことなった行動科学が発達してくるのだろう.



_

Connection: close