kurakenyaのつれづれ日記

2016-10-28 1講 分業とアダム・スミス

18歳から考える経済と社会の見方

18歳から考える経済と社会の見方



みなさん,こんにちは


さて第1講義は,分業の利益です.当然 アダム・スミスのピン工場の話を引用しています産業革命の以前には,生産性の向上は科学技術進歩させるというイノベーション型ではないので,会社社会レベルでの生産分業と,あとは貿易での分業+賦存資源の違いを利用した分業になります



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さてオランダの有名な経済史家であるAngus Maddisonは最近なくなりましたが,彼のプロジェクトは今も続いていて,サイト更新されています


http://www.ggdc.net/maddison/maddison-project/home.htm


この研究を見ると,たしかにローマ時代は分業が進んでいたためにイタリアもっとも豊かで,その後15世紀地中海貿易イタリア,さらに17世紀世界東インド会社をつくったオランダへと豊かな社会が変化していることがわかります


その後はイギリスアメリカ産業革命が起こり,貿易よりも産業重要になるのですが,それにしても貿易が人びとの生活を豊かにするのは,別にこうした歴史を見なくても明らかです.


(ちなみに生前のマディソンは,ケネスポメランツが『大分岐』で示したような主題,つまり1700年以前の世界ヨーロッパアジア,その他)ではほとんど生活の水準に差はなかったという主張に真っ向から反対の論文を書いています.まあ,これはこれからもっと議論が進んでほしい点ですが,ともかく近代産業革命以降ほどの生活の圧倒的な差が存在してなかったのは事実でしょう.)


人間というのは,よほどよそ者嫌いなものであって,それは論理経験というよりも,戦争を繰り返してきた直感からくるわけです.ともかくも,自由貿易による分業というのは,政治的にはとても難しいものです.




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