2011-09-11 ブログ移転しています

2009-10-19
アジャイル開発のボトルネック
「お金なら出しますから、4ヶ月のところを2ヶ月で作ってくれませんか?」
SIerの経営者や管理職であれば、飛びついてしまうんじゃないだろうか。私だって飛びつきたい。確かにエンジニアがいるなら、もしくは、集める目処が立つなら、ありがたい話かもしれない。XPでも、「リソース・スコープ・品質・時間」のパラメータで、品質以外は変動可能としている。
ということは、リソースがなんとかなれば、時間を短くする、もしくは、時間を変えずにスコープを増やすことができるのだろうか。人月という単位で考えれば、計算上は出来るかもしれないが、実際には難しいと言わざるを得ない。それはなぜか。ボトルネックは、プログラムを作る速度か、それとも、仕様を決めて受け入れる速度か。
続きは以下。
2009-09-20
XP祭り09 無事終了しました
ご参加頂いた皆様、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
今年も多くの方にご参加頂き、参加して頂いた皆さんの熱意で、とても良いイベントになったと思います。
今年は、一昨年のプログラミングコンテストや、昨年のトークスコンテストのような企画モノはなく、シンプルな講演+ワークショップというものでしたが、密度/濃度は非常に濃いものができたたのかな、と思います。
ご参加頂いた皆様に、何か残すことができたとしたら幸いです。
ソフトウェアの進化とコミュニティの変化
私の講演資料の一部をアップしておきました。
日本XPユーザグループの代表を辞任します
昨日のXP祭りで発表させて頂きましたが、長らくつとめさせて頂いた日本XPユーザグループの代表を辞任して、次の方に引き継いでいくことにしました。まだ、どなたに引き継ぐか、どういう形のコミュニティにしていくかは、決まっていないので、これから話しあっていきたいとおもいます。
ずっと考えてきたことでもありますが、いざ話すとなると、やはり緊張しました。
代表を5年も続けさせてもらったこともあり、上のプレゼンでも話した通り、コミュニティの形が今後変っていくかどうかも含めて、考える時期にきたこともあり、私以外の人に譲ることで、コミュニティそのものの新陳代謝を起こしたいと思っています。
また、私自身の状況としても、経営者としての仕事を続けている中で、Agileなソフトウェアビジネスは追求していきますが、XPそのものが私の仕事のど真ん中からずれてしまったことも理由です。ぜひ、XPJUGを引っ張って行くのは、XPと仕事がぴったり重なるような方が良いと思っています。
あとは、代表という立場でなく、もっとフリーなテーマで事例発表なりが出来たら嬉しいかな、というのもあります。ですので、今後も、なんらかの形でXPJUGには関わっていきたいし、むしろ積極的に講演や発表もさせてもらえたらな、と思います。(もちろん、呼んでもらえたら、ですけれど)
これから、スタッフや、XPJUGの参加者の皆さんとともに、しばらくは時間をかけて、今後について考えていきたいと思います。じっくりと。
私が代表になって初めてのXP祭りは、2005年の祭りでした。それから、今回で5回目の祭り、ということになります。XP祭りも含めて、XPJUGの周辺はとても穏やかで、温かで、熱意があふれ、前向きに動かしていこうという人たちの集まりで、私にとっては、とても居心地の良い場所でした。
XPとXPJUGで、大事なことは私が代表していること、ではなくて、参加している一人一人が現場でどう実践していくか、だと思います。私は、一時、エンタープライズやビジネスに傾倒して、XPやAgileにだって「権威」は必要かと考えたり、ビジネスモデルが変らないと駄目だと考えたりもしていましたし、今も考えているところはあります。しかし、そんなことよりも、「現場を改善していく」という意思と情熱が大事なんだと気付きました。私自身の最初のモチベーションもそこでした。なんだか、遠回りをして、1周まわったんだけど、同じところに帰ってきたような感覚です。
情熱がないと続かないんです。
アジャイル宣言風に言うならば、「ビジネスモデルの変化よりも、個人の周囲を変える情熱に、価値をおく」ということでしょうか。左側も大事だけど、それよりも大事なことがあるという意味で。
XP祭りに集まって頂いた皆さんは、休日にも関わらず集まる情熱をもっていて、その情熱を共有する仲間を見つけることができたのではないでしょうか。次は、皆さんの職場でその情熱を、周囲の人にお裾分けしていってもらいたいと思います。それが、私がXPJUGへの「恩送り」であり、それを次の人たちへ送ってもらいたいと願います。
業界を変える?世界を変える?という大きなことは言わなくても良いんです。同じプロジェクトで一緒に働く人たちの笑顔、色々と無理難題を言ってくるけど憎めないマネージャ、一緒に一喜一憂してくれるお客さん、自分たちの作ったソフトウェアを使ってくれるユーザさん、世界はそこにあるんです。自分のまわりを笑顔にしていきましょう。
なにより自分が楽しく仕事ができるように。本当に、皆さん、自分の仕事を楽しんでください。ソフトウェアを作る皆さんは本当に素晴らしい。誇りをもってください。そして、情熱を周りの人にお裾分けしてあげてください。
これが、XPJUG代表としての最後のメッセージです。本当に長い間、ありがとうございました。
2009-08-24
XP祭り2009 〜 XP10周年:ソフトウェア開発から日本が変わる 〜
毎年恒例の"XP祭り"を開催します。
http://kokucheese.com/event/index/325/
XPが世に出てから10年、この10年は、それまでの10年と何が違ったのか、何を変えられたのか。
インターネットの普及とともに、社会におけるITの重要性は高まるばかりです。
そのITを支えるのが、ソフトウェア開発です。
2009-08-04
Redmine -もっと手軽にプロジェクト管理!
「プロジェクト管理」という仕事は、ソフトウェア業界において、非常に重要な位置を占めるようになってきています。階層型の組織構造と違い、プロジェクト型の組織では情報はフラットにやりとりされて、プロジェクトのスタッフは目的達成のために有機的に動きます。
その時に、行うべき作業が見えていなかったり、スタッフ同士で共有できていなかったらどうでしょう。行うべき作業が重複していたり、手戻りが発生したり、やるべき作業が抜け落ちたり・・・
そこで、多くのプロジェクトでは、そのプロジェクトで行うべきタスクや課題について、一覧で管理していると思います。まずは、それがプロジェクト管理の第1歩です。
しかし、多くのプロジェクトでは、その課題やタスクの管理の一覧化に使っているのが表計算ソフトのExcelだったりします。タスクや課題の一覧化と共有が、プロジェクト管理のキモであることはわかりつつも、その管理ツールといえば、Excelが多いようです。
Excelの場合、ファイルで共有をすることになるので、共同で編集することが困難です。タスクの状況や進捗状況などについて、プロジェクトマネージャだけが編集するようにしていれば大丈夫ですが、各担当者もコメントを記入したりするようにした場合、人数が増えれば増えるほど共同での編集が困難になってしまいます。一方でプロジェクトマネージャだけが編集できるようにしたとしたら、それはそれでプロジェクトマネージャの負担が大きくなりすぎるという問題が出てきます。
そうした問題を解決することのできる可能性をもったツールが、「Redmine」です。Redmineは、Webのアプリケーションで、課題の登録から一覧での管理までを、複数のユーザで同時に行うことができます。ソフトウェアで言えば、不具合の管理もすることができるような、課題管理/不具合管理のツールです。
Redmineは、オープンソースで公開されたソフトウェアで、無料で試すことができます。しかし、セットアップであったり、操作方法であったり、初めての方にとっては、Excelよりも敷居が高いことは否めません。
そこで、Redmineの導入や最初の一歩を進みだすための情報をまとめて書籍にしてみました。それが、「Redmine -もっと手軽にプロジェクト管理!」です。