くらのすけの映画日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

日記ロゴ 「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。
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2017-09-22 映画感想「山河あり」「スクランブル」 このエントリーを含むブックマーク

kurawan2017-09-22

「山河あり」

第二次大戦より少し前、日本からハワイに移民した日本人家族の物語を大河ドラマ風に描いた作品で、冒頭の移民船のシーンからハワイでの苦労する姿の後は後半第二次大戦に進んでからは、どちらかというと反戦映画にも取れなくもない展開になって終わる。

監督松山善三企画木下恵介というから納得する。丁寧な演出でしっかり描いて行くドラマ作りは非常にシンプルながら真摯出来栄えですが、やや長く感じるのは、物語の構成ゆえか、時代を知らない私の感性の弱さかという感じの映画でした。

日本を追われるようにハワイへ移民する日本人が、別れを惜しむ移民船の甲板のシーンに映画が始まる。やがてハワイについたものの、現地の農場主に馬車馬のように使われ蔑まれる日々。そんな辛苦に耐える日本人の姿を捉える後、すぐに10年後へ。なんとか生活も自立し、普通生活をしている。幼い子供達も遊びまわっている。この描写からすぐに10年が経ち、子供達は二世としてアメリカ人として暮らしている。そんな折、第二次大戦が勃発、さらに日米開戦が始まる。

たまたま日本に戻っていた親子、そしてハワイで暮らす親子の微妙立場が描かれ、やがて子供達は出征。しかし、間も無くして戦争は終わる。残されたのは、息子を亡くした母の悲しみであるかのラストシーンとなる。

当時、この映画を見た人はどう思ったのかはわかりませんが、やはり、戦争体験を持つ人々が描く戦時中の物語は、やはりリアリティがあります。秀作という紹介ですが、本当に真面目な作品だったなという印象です。

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スクランブル

鮮やかな手口でどんでん返し、爽快感満載で終わるはずのストーリー構成のはずなのに、リズムセンスが悪いのか、今ひとつ乗り切らないままにクライマックス。ああそうかと思わせられるのはわかるのですが、その瞬間に、それまでの伏線がフラッシュバックで蘇る面白さが今ひとつ足りないのがとにかくとにかく残念な一本。惜しい!監督アントニオ・ネグレ。

車のオークション会場から映画が始まる。そして、高価な一台の車が落札され、カットが変わると、アンドリューとギャレットのフォスター兄弟が、その車の搬送トラックを待っている。彼らは名車を盗むプロなのだが、このファーストシーンがいかにも適当

一見鮮やかなはずが、最初から普通やし、鳴り物入りのオープニングがまず弱い。

無事盗んだものの、突然襲われ、気がつくと、盗まれた男が目の前にいた。彼はマフィアのモリエールで、状況がやばいと知った兄弟は、代わりに敵対するマフィアの持つフェラーリを盗むことになる。

ここから兄弟は、その道のプロを集めるシーンになるが、それぞれ集まって来たプロ個性が全く見えないし、ラスト適当説明した描写エンディングに行ってしまう。しかも、この集めるシーンから計画を練るシーンの合間に、最後に伏線となる様々なシーンが挿入されてくるのですが、そのテンポが上手くないので、どこがどうなるのか、横道にそれているように見える。しかも、くどいほどにまともなラブシーンも組み入れてくるので、盛り込みすぎ感が出てしまう。

敵対するマフィアボスに近づき、巧みに計画を前に進めたかに思えたが、ここにインターポールがわざとらしく関わってくる。

そして、決行の日、モリエールと待ち合わせる兄弟だが、モリエールの前には現れず、実はフォスター兄弟はモリエールの車全部を盗む計画だったのだ。そしてまんまと盗み出し、モリエールたちとカーチェイスの後、敵対するマフィアボスに車を引き渡す。

エピローグは、兄弟とその恋人エッフェル塔の前で、足を洗う話をしているところへ、フェラーリを盗んで女が現れる。ここまでが計画だったということで、これから仕事は続けるとしてエンディング

もちろん、フェラーリラストも伏線を張ってあるのですが、それももっと鮮やかさがあってしかるべきの気もします。本当にもったいない映画でした。ものすごく面白いはずなのになぁ。

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