くらのすけの映画日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

日記ロゴ 「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。
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2018-01-29 映画感想「ダークタワー」「花筐HANAGATAMI」 このエントリーを含むブックマーク

kurawan2018-01-29

ダークタワー

スティーブン・キングのライフワークともいうべき壮大なファンタジー映画化ですが、綺麗にまとめられた脚本が職人技を感じさせるちょっとした大人のファンタジーアドベンチャーに仕上がっていました。監督ニコライ・アーセルです。

どこか荒涼とした地に子供達が楽しそうに遊んでいる。しかし不気味なサイレントとともに、子供達は奇妙な建物に吸い寄せられ、中の施設に座る。すると強力な光線が空に向かって放出され、その光は巨大な塔を攻撃する。そのとたん地響きが起こるが、瞬間に一人の少年ジェイクがベッドで目覚める。このファーストシーンがうまい

ジェイクはこんな夢を繰り返すので、両親は彼を施設に入れようとしている。しかし、あるとき彼を施設に連れて行く人たちが、夢で見た不気味な人物そのままだったので、脱出。夢で見た建物を探し、そこからポータルを通って中間世界へたどり着いてしまう。

その世界では、世界を守っているダークタワーというものがあり、それを破壊して悪鬼をひきいれようとしている魔道士ウォルターとタワーを守るガンスリンガーの戦いが繰り返されていた。そして、ガンスリンガーもほぼ全滅となり、残ったローランドがエクスカリバーの銃を駆使しウォルターに対峙していた。

物語は中間世界から来たジェイクがローランドと共にウォルターを倒すのが本編となる。ジェイクは唯一ダークタワー破壊できる“輝き”を持っている少年で、ウォルターも彼を狙うが、すんでのところでローランドがウォルターを倒し大団円

ウォルターに両親も殺されたジェイクはローランドと共に冒険の旅に出て映画終わる。このあっさりといかにも続編へという描き方がないのが実に好感。膨大なシリーズなので、当然シリーズ化が予想されたがこの潔い終わり方だけでも最近のこの手のファンタジーの中では白眉の一本だった気がします。

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「花筐HANAGATAMI」

本当にいい映画なのですが、どこかしこに気負いすぎて滑るところが散見され、それでも見入っていると、ラストで完全にリズムが崩れてしまった。大林宣彦監督の悪い癖が出てしまった作品でした。それでもこういうクオリティを生み出す個性的感性は十分に評価できる。良かった。

福岡県唐津の叔母の家に身を寄せている主人公俊彦が学校の授業で、鵜飼や吉良、阿蘇ら個性的友達と繰り広げる青春群像である

叔母圭子の家には肺病病みながら美しい美那という少女がいる。時は第二次大戦開戦直前、次第に戦争の足音が聞こえてくる中、恋や友情を美しい独特の映像感で描いていく。

かいカット幻想的な絵作りはまさに大林宣彦らしさではあるものの、やや作り込みすぎたきらいもあるのがちょっと残念。手放しで褒めにくい部分がこの作り込みすぎにあるのではないかと思います。

やがて太平洋戦争が起こり、友人たちは一人また一人と消えていく。時は流れ、俊彦が老人になって、かつて過ごした叔母の家を訪ねて、美那の墓参りをするシーンで映画は終わるが、最後最後の無理やり反戦映像が鼻についてしまったのはもったいない。でも三時間退屈しなかったからいいとしましょう。