風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

ヤングフランケンシュタイン 大千秋楽 感想

秋晴れの一日でした。
「ヤングフランケンシュタイン」大阪公演の感想を、asuka さん、ゆうきさんが、
大千秋楽の感想をあさみさんが 【 BBS 】に、
minharuno さんが 4日のコメント欄に書いてくださいました。
ありがとうございます。読んでみてくださいね。
本当に本当に楽しいミュージカルでしたよね!


ということで、私も今日、「ヤングフランケンシュタイン」大千秋楽に、
行ってきました!
無事、終了しましたよ。おめでとうございます!大成功、大盛況でしたね。
最後の最後まで楽しかった〜!
音に乗せた拍手もこんなに楽しいのねって思いながら、
拍手をしていました。
それで感想を書こうと思っているのですが、私も年を重ね(笑)、
記憶が曖昧な部分が多いので、一言一句というより、
こんな感じだったんだろうなあという感じで読んでもらえるとありがたいです。


今回は 2階席だったので、ときどきオペラグラスで観ていたのですが、
ちょっと表情までわからない場合もあり、
でも大楽だし、最後、カーテンコールで金のテープが舞ったら、
さぞ壮観だろうなあと、2階席ならではの楽しみを期待していたら、
金のテープは出ませんでした(笑)。
でもカーテンコールも終えて、時間を見ると、確か 4時50分だったので、
当初の予定、上演時間 3時間5分からは45分オーバー(笑)。
もちろんカーテンコールで、福田さんが登場し、
ひとりひとりの挨拶があったり、電気がついても拍手が鳴りやまず、
もう一度出てきてくれたこともあったのですが、
それとともに、ムロくんや賀来くんが笑いをとるシーンを伸ばす伸ばす(笑)。
小栗くんも、あのモノマネのシーンは、以前、東京で観たときより、
少し長めにやったのに、賀来くんから、もう1パターンあったよねと言われて、
小栗くんが「え?後で覚えてろよ」みたいなやりとりがあり(笑)、
結局、2パターン、やってくれて、どちらも藤原くんのマネですが、
そんなこんなで、本編自体も随分ノリで伸びている感じがしました。
あ、小栗くんと賀来くんのバク転をやるフリもありましたよ。
あくまでもフリのままでしたが(笑)。
でもとにかくカンパニー全員が全力で、笑ってもらおう、楽しんでもらおうという、
思いが凄く伝わってきて、改めて素敵なカンパニーだなあと思いました。


そうそう、皆さんがどうなるのかと思われていた、
ムロくんの歌ですが、本人いわく、
自分はやりたいと言っていたのに、福田さんやオケの指揮者の方等に、
「大阪をなめたらあかん」と言われ、結局、今日も、
吹き替えをしてくれる高原さんが歌っていて、
(昨日、高原さんのご両親が観に来てくれたそうで、
このシーンで泣いていたとか〜ムロくん談)
でも今回は途中からは小栗くんが入って、何故か二人のコラボになって、
ムロくんが「主演、一緒に歌わなくていい!」なんて言われてました(笑)。
でもこの吹き替えでやるというスタンスで、
これからもミュージカルは続けていくと言っていましたよ。


今回はとにかく 2階席だったので(しつこい?笑)、
このシーンはオペラグラスで観るぞ!という意気込みで行きました。
まずなんといっても、燕尾服で歌って踊るシーン。
本当に本当に素敵なんですよね。なんでしょう、あの素敵さ、美しさ。
燕尾服のそれこそ二つに割れた裾がひらひら揺れて、
スラリとした細身の身体、高い背と長い手足に
優雅さも品の良さもクラシックさもロマンチックさも凝縮されていきます。
本当にしなやかに細いというか、質量がないような(笑)、
倒れているシーンとか、色っぽいなあと思ってしまいます。
それからインガちゃんとのキスシーンもしっかりオペラグラスで見ました。
可愛らしいキスでしたね。
そうなんです。可愛らしかったですよね。フレデリック
可愛らしい、チャーミング、キュート。
インガちゃんにベッドへ押し倒されるところも、
しっかりオペラグラスで見ましたが、白いシーツに二人が包まれて、
ゴンドラは上がっていきました(ゴンドラ、凄く高く上がっていきましたよね)。
そんな振り回される役だったせいもありますが、
情けないところも、素直なところも、
でもフレデリックはあったかい心の持ち主でした。
他にオペラグラスで見たところは、藤原くんのマネをしたところや、
イゴールとのこのやりとり。


イゴールが持ってきたのは、優秀な脳ではなく、
本当は熊の脳だったということを告白するシーン。
イゴール 「熊の脳を・・・」
フレデリック「ん?」
イゴール 「ん?」
フレデリック「くま?ああ、くまさん」
イゴール 「いやいや」
フレデリック「森の?」
イゴール 「そう森の熊」
フレデリック「森野くまさん」
イゴール 「違う違う。そんなサザエさんに出てくるような名前じゃない」


パロディや大げさな笑いも可笑しいのですが、こういう可愛い笑いも好きです。
フレデリックとアイゴールフレデリックとインガ、
フレデリックとエリザベス、フレデリックとムロくんの役それぞれ(笑)。
フレデリックはみな受け止める側ですが、
受け止める側がちゃんと受け止めてくれるから、
だから相手が自由にできるんですよね。
そういう点でも小栗くん、素晴らしいと思いますし、
相手を輝かせて、しかも自分も輝いているって、凄いと思います。


そしてカーテンコール。劇場いっぱいに響き渡る拍手の中、
スタンディングオベーションの中、福田さんが登場し、観客を座らせた後、
ひとりひとりの挨拶。まずアンサンブルの皆さんから。
(その間、小栗くんはゆらゆらゴソゴソしてました・笑)
福田さんから「皆さんに名前、覚えてもらえ」という優しい言葉があり、
でも本当にアンサンブルの皆さん、歌も踊りも素晴らしかったですよね、
歌って踊って、しかも馬や木の役もやったり、フル回転で、
皆さん、やりきったという晴れ晴れとした感じでした。
「○○歳、独身です」等、自己アピールもあり、
「ヤングフランケンシュタイン」の舞台の続きのように、
明るく楽しい挨拶ばかりでした。
20歳、最年少の女性の方は、稽古からここまで、
一度も行きたくないと思った日はなかったと、晴れやかに言っていました。
そして宮川さんは、
「小栗くんの人柄からか、本当に素敵なカンパニーだった」と、
言ってくださって、とても嬉しかったです。
保坂さん、瀬奈さん、吉田さんも、
そのキャラクターを活かした挨拶をされて、最後まで笑いを誘っていましたし、
賀来くんは大阪は反応が早い等(福田監督も共感していました)の挨拶をされて、
美織ちゃんの挨拶は、「いつも満員で、今までたくさんの方に観てもらえて」〜と、
言ったら、ムロくんらに、これはライブビューイングじゃないから、
今日のお客さんは初めてだからと突っ込まれていました。
そしてムロくんが、「昨日、一足早い打ち上げで、
スタッフと小栗と数人になったら、小栗が、
ムロくんと賀来くんが自由にやってて、笑いをとってと言っていたので、
小栗も素晴らしいと、皆さん、褒めてください」と客席に喚起し、
客席から大きな拍手。
「小栗は褒めて伸びるタイプですから」とムロくんなおもダメ押しして(笑)、
より大きな拍手の後、小栗くんの挨拶。
「どうも褒められるのが大好きな主演です(笑)。
 さっき、一度も行きたくないと思った日はなかったという話がありましたが、
 僕は、稽古を始めて、2、3週間、ずっと行きたくなかったです。
 最初、稽古をしたとき、“これ、やばいよね。やばくない?”という空気を感じて、
 (後ろのアンサンブルの方々は首を振っていましたが・笑)
 いつも居残りで、稽古をしました。この年で居残りって、初めてです。
 でも素晴らしいカンパニーのキャスト、スタッフに支えられて、
 ここまで来ることができました。本当にありがとうございました!」
その後、福田さんが 2年後には、
ジャンバルジャンをやるからと仰っていましたが(笑)、
小栗くん、本当に素晴らしいですよね。
言わばもう確たる地位もある、一線で活躍する俳優なのに、
ここへ来て、新しいことに挑戦するという、その心意気に感動します。
とても立派でしたよ。歌も踊りも、座長の責務を充分に果たしたと思います。
今日は特にハーモニーが素敵って思いました。
長い足で細かいステップを踏む踊りも可愛かったです。
何より輝いていましたよね。
やっぱり板の上に立つ小栗くんを観ると、華があるなあ、美しいなあと、
惚れ惚れします。
電気がつき、アナウンスが入る中、拍手が鳴りやまず、
また舞台に出て来てくれた小栗くん。
最後の最後、舞台中央で、
その鮮やかさが目に沁みるようなブルーのスーツを身に纏い、
深々と頭を下げる姿に胸がいっぱいになりました。
この容姿の美しさに、優れた演技力があるということは、
奇跡ではないかとさえ思ってしまう。
人々を幸せにするそういう役割を担って生まれてきたのだと思います。
あの絵本のフレデリックのように。
私たちに、これからも小栗くん経由で、小栗くんが集めた、
光を風を、そして優しいメロディを、届けてほしいです。
と言いながら(笑)、次はやはり是非、シェイクスピアの舞台に立ってください!