貧困と闘う 仏陀銀行

貧困と闘う 仏陀銀行

貧困と闘う 仏陀銀行
読売新聞 2009/11/02
http://www.yomiuri.co.jp/
カンボジアの貧しい人々を支えるために「仏陀銀行」を設立し、地域通貨の発行や小規模融資を始めた仏教僧が、東京の慶応大学で活動報告した。取り組みを始めたのは、福岡県朝倉市法恩寺副住職、井本勝幸師。
師は2000年、カンボジアを訪れ、村民が生活用水すら買えない現実を目の当たりにした。そこで貧困層を対象に小規模融資する銀行の設立を発案。約3年の準備の末、今年4月に西部バタンバン州の農村など4ヵ所で開設にこぎ着けた。
 同銀行では、日本からの義援金を原資に、通帳上だけに存在するボーディー(「菩提」の意)という通貨を発行。貸し手と借り手が協議し、借り手は洗濯や電話番などの職能を提供して返済することも可能にした。顔の見える関係での融資のため、担保は取らない。
 師によれば、村民が3万円の融資を受けて行商を始めるなど、制度は徐々に機能し始めた。また「人々の『苦』に寄り添う生き方が、現地の上座部仏教の僧侶たちの賛同を得た」と語る。ボーディーを使うフリーマーケットでは僧侶が宗教儀礼を行い、仏教によって互いに信じる気持ちを高めているという。

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