まわるまわる旅人

多和田葉子の『容疑者の夜行列車』は今、あなたを乗せてどこを走っているのだろうか?人の血管の長さは地球を二周半めぐるなら、生きている限り、それは又、めぐる。めぐっても同じ血、同じ細胞ではないだろう。夢の中であなたは両性具有者でもあり、あらゆる言葉を喋り、どこにもない言葉で書かれた奇妙なパスポートを持参している。いつの間にか、少年の写真が貼られている。でも、乗客はとやかく言わない。ふと、夜の窓ガラスに映った目の前の老人が女の姿になっている。

眠りの中では、わたしたちは、みんな一人っきりではありませんか。夢のなかでは、窓から飛び下りてしまう人も、出発地に取り残されたままの人も、もう目的地に到着してしまった人もいます。わたしたちは、もともと同じ空間にはいないのです。ほら、土地の名前が、寝台の下を物凄いスピードで走り過ぎていく音が聞こえるでしょう。一人一人違うんですよ、足の下から、土地を奪われていく速さが。誰も降りる必要なんかないんです。みんな、ここにいながら、ここにいないまま、それぞれ、ばらばらに走っていくんです。(…163頁)

恐るべき体脂肪

体脂肪率を計ったら31、7%でした。高すぎます。体重が72、4kg。10kg多い。減量をマジに実践しなくてはいけまへん。『香取慎吾』のように体脂肪率20%以下にならなくとも体年齢が実年齢より以下に少なくともならなくては、測定したら、体年齢は62歳だって、61歳だと言うのに、まあ、あんまりかわらないのですが、ちなみに88歳の老母の体年齢は74歳でした。その差は一回り以上。老母と比較するとそのヤバサ加減が見にしみます。さっそく、近くの公園で一時間以上、ウォーキングしたのですが、1kgぐらい体重が減り、体年齢が61歳と実年齢と同じになりました。一番、驚いたのは内蔵脂肪レベルです。17の数値。老母は6で、標準のエリアギリギリ、ぼくのは高過ぎる。体脂肪率はそんなにかわらないで、老母も高い。しかし、内臓脂肪となると、極端な差が出てくるのです。ウェストが98はでか過ぎです。意識して運動するしかないですね。食事も外食であろうと、大盛り、お替りをしないようにしなくては…。10kgの恐怖です。
そうそう、老母は歩行器を買いました、611号のウォーキング・マシンで、使い勝手がいいみたいで、多少の遠出が可能です。重さも4kgぐらいでバスにも簡単に乗り降りできる。もっと新しいものは2kgぐらいでアルミ製、ブレーキも小さな椅子もついているので、ラクチンです。まあ、ぼくが使用するにはまだ早いですが、長時間の散歩、買い物にはとても便利です。